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イチロー選手の引退

 何を書けば良いのか分からない、けれど何かを書いておきたい。
 そんな気持ちに動かされて書くのなら、それは個人的な話になるのだと思います。

 1996年10月24日、オリックス・ブルーウェーブが本拠地の神戸グリーンスタジアムで日本一を勝ち取った日に、私はその場にいました。
 前年の日本シリーズでも球場に足を運びましたが、残念ながら敵地・神宮球場で涙を呑み、神戸に帰ってくる事はありませんでした。

 これらの行動には、きっかけがあります。

 オリックスが悲願のリーグ優勝を成し遂げた1995年、つまり平成7年の1月17日には、阪神淡路大震災がありました。
 腕の部分に「がんばろうKOBE」と書かれたユニフォームで躍動する選手たちに、どれほど多くの被災者が勇気づけられたことか。

 私を含め周囲の多くは阪神タイガースのファンでしたが、この2年間だけはオリックスを特別に扱っていた人が多かったように思います。

 応援する球団を変えたわけでも、ファンになったわけでもなく、でも他とは違った特別な扱いの球団。
 それが我々にとってのオリックス・ブルーウェーブでした。

 おそらく、「このタイミングでファンを名乗るのは、古くからのファンに失礼だ」という思いもあったのだと思います。
 だからこそ、ペナントで応援できないぶんを日本シリーズでと、そう考えた人は少なからずいて、私もそれに巻き込まれた一人でした。

 あの時には既にチームの顔として活躍していて、この先どんな記録を打ち立てるのかと騒がれていた二十代前半の若者が、まさか海を渡った先でも数々の記録を残してこんなにも長く現役を続けるなんて、誰一人予想していなかった。

 だから、もしも彼に何か言葉を伝えられるのならば。
 それは「長い間お疲れさまでした」の他には、もう一つだけしかありません。

 イチロー選手、あの時は本当にありがとう。



追記。

 昨日からネット上の記事を片っ端から見てwikipediaを読んで動画を見て、彼の選手生活を振り返って来ました。
 じんと来る記事もいくつかありましたが、一つだけ紹介するなら引退を伝えるこの記事が良いかなと思います。

米メディアもイチロー引退を続々報道「格好良く去る」「野球界にとって大きな穴」
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