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クラシコ雑感。

例年と比べるとやや低調な内容だった印象ですが、ざっと感想を書き残しておきます。


■バルセロナのスタメン

キーパーはテア・シュテーゲン。
守備陣は右からセルジ・ロベルト、ピケ、ラングレ、ジョルディ・アルバ。
中盤は底にブスケツ、右にラキティッチ、左にアルトゥール。
前線は右からラフィーニャ、スアレス、コウチーニョ。


■前半のバルセロナ

前半は完全にバルサのペースで、特に守備が安定していました。

まず敵陣でボールを奪われた時には積極的に相手を囲む守備を行っていて、これが効いていました。

相手のボール保持が落ち着いた場合は、中盤に4人が並ぶ状態を優先して、その上で余裕があるならアルトゥールがFWの位置まで出てプレスを掛ける感じ。

これは去年までのイニエスタと同様の動きですが、メッシとスアレスが高い位置に残った状態で中盤の4枚から人数を減らしてプレスにいくのと比べると安定するのは当たり前で、レアルの組み立てを困難にしていました。

メッシの代役はラフィーニャで、攻撃時にはポジションに縛られない動きで色んな場所に顔を出していました。

とはいえマドリーの守備が軽かったという理由も大きく、守備がしっかりした相手だとどうなるかは少し疑問でした。

この試合でも、対メッシ並とまではいかずとも、守備の強度を高めてラフィーニャをボールの奪い所に設定していたら、どうなっていたかは解らないと思います。


■レアルのスタメン

キーパーはクルトワ。
守備は右からナチョ、ヴァラン、ラモス、マルセロ。
中盤は底にカゼミロ、右にモドリッチ、左にクロース。
前線は右からベイル、ベンゼマ、イスコ(トップ下〜左)。


■後半のレアル

前半のレアルは選手一人一人の状態が悪く、それがチームへの悪影響となってボール近くの選手に更なる負担をもたらし負のスパイラルが続くという形でした。

例えばベイルが前線から守備に行った時には誰も連動せず空振りに終わり、最終ライン付近まで戻って守備をした時には攻め手がいないという、くたびれ儲けな展開が目立ちました。

後半はヴァランに替えてルカス・バスケスを投入しシステムを3-4-1-2に変更。ベイルの守備をあてにするのではなく、バスケスの運動量と献身性でバルサの右サイドの攻撃を封じる方向に舵を切りました。

同時に逆サイドのマルセロの位置を上げ、中盤の数的不利が原因で対人の強さを発揮しきれていなかったカゼミロを最終ラインの中央に移し、3バック+モドリッチ&クロースのビルドアップでバルサの守備を引き剥がしていきました。

とはいえシステム変更の主眼は背水の陣で、それはバルサのゴールキックの際に顕著でした。敵陣で七人でボールを奪いきってゴールという目標が明確で、もしも自陣までボールを運ばれたら後ろの三人にお任せという腹をくくった布陣でした。

ただ、バルサのビルドアップが数年前と比べて弱体化したのはジダンの時代にも周知のことで、試合開始の段階から攻勢に出なかった点は少々疑問です。

いずれにせよ、両サイドで優位に立てるようになったこと、ボールがそこまで届けられるようになったこと、敵陣に相手を押し込められるようになったことで、一気に試合はマドリーに傾きました。

しかし、得点だけが遠く。
結局は三人では守りきれずに失点を重ね、両サイドにも対策を講じられ、終わってみれば大敗となりました。


■メッシの温存と欠場の違い

ここで少し思考実験を。
メッシが後半に出て来るかもしれない状況と、試合に出ないと確定している状況とで、どう違うのかという問題を考えてみます。

前者の場合、相手チームは終盤の失点を覚悟して試合に臨むことになると思います。その結果、前半から積極的に攻勢に出てリードを奪っておきたいと考え、つまりバルサの側から見れば難易度が上がるようにも思えます。

一方で後者の場合だと、敵チームはメッシ対策を考える必要がありません。勝つチャンスがあると勇躍して積極的に出てくる可能性もありますが、気を抜いて普通のプレイをしてくれる可能性もあります。

最後に温存や欠場ではなく先発出場する場合を考えると、相手はメッシ対策を講じてきますが、それが90分間維持できるかというと難しく、メッシが注意を引き付けることで周囲の選手が楽にプレイできる利点もあります。

何が言いたいかといいますと、この試合ではメッシがいない利点が勝りましたが、欠場ゆえの限界も当然あるわけで。最初のほうでも書きましたが、ラフィーニャにマークが集中しても同じ結果になったかは解りません。

それを確かめる意味でも、メッシの離脱は三週間と聞きましたが、来月のアトレティコ戦をこのメンバーで見てみたいなと、そんなことを思いました。


■おしまい

チームの完成度に差はありましたが、それでもこの点差ほどではなかったと思います。

レアルは早急な立て直しが急務ですが、やっぱり「レアルはレアルだ」という姿を見せて欲しいですし、その意味でもCLでユーベとの試合を観たいなと思います。これ以上ない相手を迎えて意地を見せて欲しいなと。

バルサはリバプールとぜひ戦って欲しい。メッシ抜きだと厳しいと思いますし、試合中の選手交替が勝負の行方を左右しかねないので、ラフィーニャを始めこの試合の途中交代組も重要になると思います。

そんな妄想を書いたところで、今日はこれにて。
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