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阿佐田さん

更新が一月以上空いてしまったので、最近読んだ本の話を簡単に。

できればきちんと感想を書きたいと思っていたのですが、時間がないことに加えて、感想なんぞを書いている暇があるなら何度でも読み返したいと思えるような作品なので、こんな感じの手を抜いた記事にするほうがかえって良いのかもなと思いました。

ということで、ここ何日か繰り返し読んでいるのが以下の二作。

「色川武大・阿佐田哲也ベスト・エッセイ」
「吉行淳之介ベスト・エッセイ」(いずれも、ちくま文庫)

今回紹介したいのは、この二作で共通している部分。つまり、麻雀放浪記の頃に二人が対談を行ったのですが、その時に吉行が「阿佐田さん」と呼びかけた話を二人ともが書いています。

色川は「芸名の方で呼ばれたときは、私もとうとうこれが本職化したのだな、と思った」「吉行さんはあの人流の配慮でいくぶん口ごもりながらそう呼び、そのあとで私の反応をうかがっているような感じがあった」と書いていて。(p.329)

吉行は、仕事が終わったときに「阿佐田さん、と呼ばれたときには、ギョッとしましたよ」と言われて「色川武大としての小説について、志があったわけだ」と解釈しています。(p.317)

両人とも鬼籍に入って久しく、これらのエッセイで昔話として語られたことは、今では大昔のことになるのですが。それでも、時代を経ても通じる面白さというものは健在なのだなと。強引にまとめるならそんな感じです。四の五の言わずに読めば分かる、みたいな感じでしょうか。

以上、今日はこれにて。
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