勝負師モウリーニョ

イングランド・プレミア・リーグの第二節、レディング対チェルシーの試合を観たので、軽く感想を。


前半にリカルド・カルバーリョを怪我で交替させるわけですが、右サイドのパウロ・フェレイラをセンター・バックに回して、替わって入ったグレン・ジョンソンを右サイドに配置する可能性もあるかな?と思って観ていました。


しかし、この日のパウロ・フェレイラの右サイドも危なっかしいものでしたが、前節はグレン・ジョンソンの右サイドでの軽いプレイによって二点目を献上していただけに、右サイドでは使いにくい。(だから逆に敢えて使うかも?とも思ったのですが。)

また、パウロ・フェレイラも、今年1月のリバプール戦でのセンター・バックのプレイを思い出す限りでは、中央で起用するには勇気がいる。(相方が専門ではないエッシェンだった事を割り引いて考えないといけませんが。)

しかし、どうにも守備陣が落ち着かない上にリカルド・カルバーリョがピッチを去った以上、普通に人を入れ替えるだけで何とかなるとも思えない・・・。

とはいえ、この前半30分の時点でモウリーニョ監督が選択したのは、単なる人の入れ替えでした。


そして前半を良い所無く、しかし最少失点差で切り抜けると、後半開始からパウロ・フェレイラを下げてピサーロを前線に入れて3トップにして、右サイドバックには中盤からショーン・ライト・フィリップスを配置します。

同時に中盤の底にシドウェルに替えてミケルを投入するわけですが、最初の選手交替の時点で、モウリーニョ監督はここまでを視野に入れていたのでしょう。

そして、後半開始から5分で逆転に成功したチェルシーは、そのまま逃げ切ります。

結果を出したから素晴らしいのは勿論ですが、そもそもこのしっかりした意図のある交替が示された時点で、正直に言って感動させられた次第であります。凄い!


この、先の事までを視野に入れて采配を振るっていた事に加えて、実際にピッチで動き回るのが人間である以上、単なるシステムの変更とか、単なる選手の入れ替えだけではなく、既にピッチにいる選手にも(特に精神面で)良い変化が期待できる交替をした事は、とても素晴らしいと思いました。


時々、モウリーニョを「策士」と表現する方がおられますが、もしも彼が「策士」なのであれば、この交替の眼目は「ショーン・ライト・フィリップスの右サイドバック」になるのではないかと思われます。

或いは「3トップへの変更」や「ミケルの起用」でもいいでしょうし、確かに、いずれも効果があった事は確かです。

しかしながら、この交替の眼目は「チームの雰囲気を変えた」事にあるわけで、先に述べた3つの要素は、それに付随するものになっています。

先の三要素に付随してチームの雰囲気も変わった、となれば彼は間違いなく策士ですが、彼が目指した目的が「チームの雰囲気を変える」だった事から考えると、個人的には彼は「策士」と表現するよりも、「勝負師」とでも表現する方がピッタリ来るのではないかな、なんて事を思ったのでした。



以上、読んで頂いてありがとうございました。
今回はこれにて。



p.s.
前半で交替させられたとはいえ、パウロ・フェレイラは好きな選手なので頑張って欲しいものです。。

ミケルの球さばき(散らせ方)と、ショーン・ライト・フィリップスの自己抑制(守備を第一に、状況を見て上がりを控える)は、素晴らしいものでした。


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