太陽の塔

ネット上で書評を読んで興味を惹かれたのがきっかけで、森見登美彦氏の「太陽の塔」(新潮文庫)を読んでみました。

その書評を読んだのは2~3ヶ月前なので、はっきり覚えていないのですが、大槻ケンヂ氏の「グミ・チョコレート・パイン」と比較していた記憶があります。


さて、本書はいわゆる青春期の甘酸っぱくも恥ずかしい日々を扱った作品なのですが、舞台が京都という事で、親しみのある地名やお店の名前が出て来て懐かしい感じでした。

そして、前述の大槻ケンヂ氏の作品と比べると、本作の中で時折出てくる現実離れした部分というか、どこか漫画的、オタク的な部分が気になります。

それは悪い意味ではなく、逆に深みの無いジュブナイル作品と一線を画していて好感が持てるのですが、大槻氏の作品が現実に有り得る範囲で恥ずかしさを追求して一線を画していたのに対し、本作は現実離れした部分も利用して恥ずかしさを際立たせているのが面白いです。一般化とニッチ(厳密化)の違いと考える事もできそうで、興味深いですね。


本ですら大量消費される時代にあって、オタク文化も「萌え」「メイド」「2ちゃんねる」などをキーワードに表面的に紹介され、消費され続けていますが、本作からは、それを良しとせず抗っている印象を受けました。その正誤はさておき、作者の意図が感じられて好感を持ったので、他の作品も読んでみようかな、と思ったのでした。


読んで頂いてありがとうございます。
今回はこれにて。
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真面目に対応するのが馬鹿らしくなって来ましたが、「コスプレでポロリが何とか」というトラックバックを頂いたのですが、自分のこの記事とは関係ないので削除させて頂きました。

アイドルさんのフ(略)映像が云々というタイトルのトラックバック申し込みがありましたが、即座に削除させて頂きました。
有名ブロガーの方々の苦労を垣間見た気分であります(笑)。
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