クラシコ前夜に寄せて

何だか個人的に気持ちが盛り上がらないので強引に書いてみるシリーズその2。という事で、18日間で4試合も行われる事になって個人的には食傷気味なのですが、スペインが誇る二強クラブ:バルセロナとレアル・マドリードによるクラシコ×4について。

とはいえ、事前の分析とか予想とかを書く気にはなれないので(最近の状況もよく知らないし…)、モウリーニョ監督v.s.バルセロナ、そしてレアル・マドリードの伝説の選手について、それらの思い出を振り返って書いてみようかと思います。時は、今から5年前の2005-2006シーズンです。


■モウリーニョ率いるチェルシー×バルセロナ

この年のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント初戦でいきなり相見える事になった両者。前年にも同じステージで対戦して、勝敗は一勝一敗。ともに本拠地で勝利したものの、第一戦はバルセロナが2-1、第二戦はチェルシーが4-2で、得失点差でチェルシーが次のラウンドに進みました。

この2005年と2006年に行われた合計4試合は、個人技術とチーム戦術が絡み合う面白い試合ばかりで、ついでに言うとこの時期は他の強豪クラブも少しずつ違った長所を持ち合わせていて多様性があり、個人よりも組織がより重くなりつつあったという点は自分としては好ましくない流れではあったのですが、楽しい試合が多く観られた記憶があります(たまたま自分が観た試合が当たり続きだっただけ、かもしれませんが…)。


さて、話を戻して2006年の春、なぜか自分はロンドンに出張しておりました。現地時間でキックオフは19時45分。それに間に合うようにホテルの部屋に帰ればいいやと思いながら、Oxford Streetに面したMarks & Spencerに入ったのが19時過ぎ。トラベラーズチェックを換金して、いくつか買い物をした後で、通りに出たのが19時半過ぎ。そして・・・この時間帯としては異常なほどに人影がまばらな光景が、そこにはありました。。

今となっては、その原因が何だったのかは分かりません。他に何かのイベントがあったのかもしれず、たまたま人通りが極端に少なくなっただけかもしれません。しかしながら当時の自分は、まるで狐につままれたような気持ちになり、これほどまでに注目を集める対決だったのかとおののき、そそくさとバスに乗り込んでLancaster Gate近くのホテルに急行して、キックオフに間に合いました。

部屋のテレビで試合を観戦して、バルセロナが勝ち越した時に聞こえて来た壁を叩く音には「ドンマイ」と慰めの声をかけて、試合が終わった後もいくつかのチャンネルをはしごして試合の分析などを聴きながら買ってきたフルーツをかじり、その当日ですら既に現実感が薄らいだ世界の中にいる心地がしていましたが、今振り返ると、お伽噺の世界に迷い込んでいたと言われても頷けるような、不思議な質感を伴った記憶が残っているのでありました。


■カウント・ダウン

結果的にこの年は、2-1でモウリーニョにホームで勝利した(そういえば、先日ついにモウリーニョのリーグ戦ホーム無敗記録が丸9年ぶりに途切れたそうで)バルセロナが、第二戦も1-1で凌いで次のステージに進み、そのまま優勝へと辿り着きます。スペインのリーグ戦も制したバルセロナに対して、レアル・マドリードはどうだったのか?

正直に言って、この年のレアル・マドリードの印象はほとんど残っていません。シーズン途中に引退を表明した、一人の偉大な選手の姿が思い出されるばかりです。このシーズン終了後に開催されるワールドカップで引退となる彼のプレイは、本拠地のファンはもちろん敵地でも、そして対戦する選手たちからも惜しまれ、リーグの残り試合が少なくなるほどに独特の雰囲気が醸成されて行きました。

自分が放送を観たのは、最終節の一週前に行われた本拠地でのラストゲーム。相手は、この年のCLでもベスト4に残る活躍をしたビジャレアル。そして試合後、そのチームの中心にいたリケルメとユニフォームを交換して、そしてスタンドのファンからのスタンディング・オベイションに応え、彼らに別れを告げて、サンチャゴ・ベルナベウを後にしました。



なお、ワールドカップの決勝トーナメントにて、チームメイトであるラウールがいたスペイン、ロナウドがいたブラジル、フィーゴがいたポルトガルとの対戦を経て決勝に辿り着いた事も、同じくカウント・ダウンという意味で感慨深いものがありました。そして個人的には、どんなに試合が悲惨なものであっても、彼のトラップを見るだけで元が取れるという稀有なプレイヤーでありました。


■おしまい

日曜未明の試合に向けて気分を盛り上げる予定が、昔の試合のビデオを観たくなって来たってのが正直なところだったりしますが(苦笑)。ともあれ、何だかんだと長年に亘って観続けている両チームですし、スペイン国王杯でもCLでも共に勝ち残っているからこそ4試合も観られるわけで。いい試合になって欲しいものですねという感じで。


以上、今日はこれにて。


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