こんな時こそ阿呆な事を書いてもいいぢゃないか人間だもの。

 十数日前に突然その姿をあらわした巨大ナマズが、今度はいつどこに登場しやがるのかと、あろう事か人間様がナマズの挙動に支配される形となった極東の島国へは、その支配からの卒業を支援するメッセージが各国から寄せられているが、このほど新たな衝撃の事実が発覚した。


 世界的に権威のある科学誌「ネエチャン」電子版に昨日付けで発表された論文によると、かの国は実は、長く畜生に支配されてきたのだという。その起源は今を去ること約400年前、タヌキのタヌキによるタヌキのための国家安康を掲げて全国を支配下に置いた、一匹の老狸にまで遡る。

 本邦では古来よりタヌキが人に化けると信じられていたが、新田恵利の子孫を自称したイェーヤシュ・トックガゥアー(1542-1616)、彼はもともと律義者として名を馳せた男だったのだが、彼は何と、タヌキに化ける事に人類として初めて成功したのである。彼の最晩年における見事なまでのタヌキっぷりは、つとに有名であった。


 驚くべき事に、その影響は今にまで及んでいるのである。現代日本において、タヌキ型ロボットが登場する日を首を長くして待ち続けた末に首がのび太という報告は、枚挙に暇がない。この国で用いられる初歩的な暗号文には、「ヒント:タヌキ」という一文が添えられるのが常である。

 なお、タヌキと人類との争いは、映像技術の発達によって広くこの国民の知るところとなっている。未だご存知でない方には、是非ともドキュメンタリー映画「平成狸合戦ぽんぽこ」をご覧になって頂きたい。これは全て真実の映像であり、それを観れば「タヌキだってがんばってるんだよォ」という事が理解して頂けると思う。


 400年に渡って培われてきたタヌキの知恵は、今やタヌキ化学(ばけがく)の体系化に成功しており、例えば水素原子がタヌキ状態に化けるために必要なタヌキ化エネルギーは、電子の質量m、電気素量e、誘電率ε、プランク定数hに対して、m(e^4)/8(ε^2)(h^2)で計算できるという。この事実を目の当たりにした各国の科学者たちは、ショックのあまり、「原始的な模型じゃ、ボーアカン…。」などと意味不明な言葉を口走っているとか。


 これほどまでに後世に影響を与えたイェーヤシュ・トックガゥアーによる政権樹立を、歴史家は彼のイニシャルから、「IT革命」と呼んでいる。それによって今に至るまでに蓄積された情報や技術は、タヌキを甘く見て暢気に皮算用をしているナマズとその一味を、遠からず打ち負かす事になるだろうとの見通しで、識者の意見は一致している。



参考文献;
山岡荘八「徳川家康(1)~(26)」(講談社、山岡荘八歴史文庫)
北島正元「徳川家康」(中公新書)
坂口安吾「道鏡・家康」(富士見書房、時代小説文庫)
山本七平「徳川家康(上)(下)」(ちくま文庫)
王大人「誰も知らないIT革命」(民明書房)


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