アーセナル×バルセロナ

試合が行われてから10日ほど経ちましたが、選手交替による変化を詳しく知りたくて観てみたUEFAチャンピオンズリーグ決勝ラウンド一回戦の第一試合、アーセナル vs. FCバルセロナの一戦について、簡単に記録しておきます。ちなみに、最初に観た時には前半が始まってすぐに夢の世界へと旅立ってしまい、覚えているのは試合前にLondon Callingが流れていた事ぐらい…という体たらくでありました(苦笑)。


■先発メンバー

53.シュチェスニ
27.エブエ、20.ジュルー、6.コシールニー、22.クリシー
14.ウォルコット、17.ソング、19.ウィルシャー、8.ナスリ
4.セスク
10.ファン・ペルシー


7.ビジャ、10メッシ、17.ペドロ
8.イニエスタ、6.シャビ
16.ブスケツ
19.マクスウェル、22.アビダル、3.ピケ、2.アウベス
1.バルデス


アーセナルは守備時にはセスクとファン・ペルシーが相手のボール保持者にプレスをかけつつ、最終ラインを高い位置に上げて4-4のラインで守る形。なので4-4-1-1と解釈してみました。

対するバルセロナはメッシの0トップあるいはトップ下といういつもの形。攻撃時には4-3-1-2で、守備時に相手のボール保持者へのファースト・アタックを回避された場合には両翼がメッシよりも低い位置まで守備に行くので(と言うべきか、メッシが動かないと言うべきか)、4-1-4-1と表現する方が伝わり易いかもしれません。

試合は、攻撃時のポジショニングをどフリーにして自分たちのペースに持ち込んだバルセロナが優勢で、26分に先制。その後も一方的な展開は続くもののゴールには結び付かず、0-1のまま後半を迎えます。そして後半23分、両軍が同時に動きます。


■バルセロナ:7.→15.ケイタ

8、10、17
↑←15、16、6
19、22、3、2
1

ビジャの位置にイニエスタを上げて、その後方からはマクスウェルも盛んにオーバーラップを仕掛ける形。そして替わって入ったケイタが彼らの後ろのスペースを埋めるシーンが頻繁に見られました(上記矢印参照)。シャビはブスケツの位置まで下りてゲームを組み立てる事も多く、メッシが下りてくる場面も散見されました。

ビジャが軽い怪我をしていたという話も小耳に挟みましたが(詳細は未確認)、監督の狙いとしては、フィジカル面で中盤を補強する目的だったのでしょうね。守りを厚くする為の一手でしたが、残念ながらこれが裏目に出ます。


■アーセナル:17.→23.アルシャビン

8、19
14、4、23
10

キーパーと最終ラインは省略。基本的に守り方に変化はなく4-4-1-1としても良いのですが、セスクには攻守に亘って自由な判断が許されていて、状況によっては中盤の守備に加わり(この場合は、ウィルシャーの横にセスクが並んで両翼と4人で中盤のラインを形成して、ナスリが中盤と最終ラインとの間に入って4-1-4で守る形。また、ボール回収後に同じ形から組み立てる場面も多く見られました。)、状況によってはファン・ペルシーと一緒に相手のボールホルダーにプレスを掛け(4-4-2)、密かにメッシとの違いをアピールしていました。それらの中間を採って、ここでは4-2-3-1という理解にしました。

ナスリを中盤に移動させた事と、セスクが次第に低い位置にも積極的に顔を出し始めた事で、アーセナルは中盤でバルセロナ相手に互角以上の戦いが出来るようになって来ます。逆にバルセロナは交替で入ったケイタがボール回しに上手く絡めず、このチームにしては珍しく中盤で劣勢に立たされる場面が増えて来ました。しかしチャンスを何度か掴むものの得点は動かず、ベンゲル監督が再び動きます。後半32分でした。


■アーセナル:14.→52.ベントナー

8、19
52、4、23
10

2トップにするのかと思いきや、守備時にベントナーはサイドで頑張っていました。なので守備の形としては変化なしですが、ベントナーは攻撃時に中央に向けて斜めに入ってくる傾向がウォルコットより強く、そうした変化に相手守備陣が慣れていない間にファン・ペルシーが思い切ったゴールを決めて、アーセナルは同点に追いつきました。

更に攻め疲れが見え始めたバルセロナに対してカウンターからセスクの長いパスが一本。それをナスリが受けてアルシャビンに渡し、ついに逆転に成功します。

その後バルセロナがイニエスタに替えてアドリアーノを入れてそのまま前線に置く形が見られましたが、下手に攻めて更なる失点を重ねる事を避ける意図の方が強く見受けられ、試合はそのまま2-1で終了しました。


■おしまい

アーセナルの選手交替の変遷を見た時に、自分はアーセナルが4-4-(1)-1から4-2-(3)-1、更に4-(4)-2に変化したのだと思っていました。()はセスクの場所で、彼の位置を次第に下げて、チームに変化をもたらしたのではないか?と考えたのです(ちなみに、ナスリに注目すると、彼の位置は左サイド→中央→右サイドという変化だったのではないかと予想していました)。

しかしながら現実の試合では、基本的なポジションとしては、二つの選手交替を経ても変化はありませんでした。言ってみれば、大々的にポジショニングそのものを変化させるのではなく、状況に応じて適宜マイナーな変化を加えながら試合の流れを引き戻す作戦で、その現場の実行責任者がセスクだったのだろうなと。

攻撃時にセスクやアルシャビンが相手ゴール前まで上がった場面では、ファン・ペルシーが彼らの代わりに中央や右サイドの守備にしっかり入っていましたし、こうした部分も含め後半のアーセナルが見せたチームとしての連動性は見ていて楽しかったです。

現時点ではやはりバルセロナ有利は変わらないと思いますが、結果はどうあれ、第二戦も見応えのある試合を展開して欲しいなと期待を込めて。ひとまずこれにて。


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