音楽やわ、その4:武道館ライブ

このシリーズの前回の引きで、90年代初頭のJ-Popについて次は書こうと考えていたのですが、どうも普通のサイズで収められるとは思えず。。密かに諦めつつある今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

さて、そんな動機があった為に、最近はWOWOWなどで放送される国産ミュージシャンのライブ番組を意識的に録画するようにしていて。作業をしながら流し聞きしていたのですが、今日はその中から、思わず作業の手を止めて見入ってしまった二つのライブについて、簡単に紹介しておきます。なお、タイトルの通り、どちらも武道館でのライブでした。


・the pillows

初の武道館ライブだったそうですが、普段のツアーでのパフォーマンスと特に変わった印象はなく。まあ、慣れたサイズの会場の方が合っているのではないかなぁと思いましたが、悪い意味ではないです。最近のアルバムもそうですが、良くも悪くも安定している感じでした。

印象的だったのは、ライブシーンの合間にインタビュー映像が挿入されるのですが、そこでの発言。昔を振り返って、「10年後にもロックが聴かれているとは思えなかった。」といった事を口にされていたのですが、それについて色々と思う事がありました。で、ふと思い出したのは、それこそ10年以上前のライブで、当時ハイロウズとして活動していた甲本ヒロト(不思議に、この人には敬称をつけたくないと思ってしまいます。清志郎などもそれに近いのですが、何故でしょうね。)の言葉。随分前の事なので、実はまるで違った意味だったかもしれませんが、自分の記憶を再現するとこんな感じになります。

「いつまでロックなんてやってるの?とか言う人もいるけど、僕らはそんな人のために歌ってるんじゃないんだよ。ロックを聴かなくなっちゃう人がいて、でも新しくロックに興味を持ってくれる人もいて。彼らもいつかはロックを卒業するのかもしれないけど、ロックを聴きたいって人はまた出て来るだろうし、僕らはそんな人たちのために歌ってるんだよ。」

これ、何だかいいなと思いませんか??


・安全地帯

こちらは、番組表で見付けてしまったので一応・・・というぐらいの軽い気持ちで録画したものです。ちなみに安全地帯はシングル曲は聴いていたという程度。昭和の終わりに発売された「安全地帯ベスト」は持っていますが、あのアルバムはもの凄く売れたという印象があります。でも、売り上げとしてはミリオンに至っていないんですよね。売り上げの上限というか、市場の規模が90年代とはまるで違っていた当時の事を思い出しながら聞いていました。

自分が聴いていたのは安全地帯だと「ひとりぼっちのエール」、玉置さんのソロだとヒットした「田園」辺りまでは分かる程度で、最近の曲や昔の曲でもアルバムの曲は全く分からないのですが、ライブ開始から有名な曲を連続して披露してくれたので楽しめました。

作業の手が止まったのはライブ中盤。ステージの手前に5人が出て来て、アコースティックなセットでしっとりと「ワインレッドの心」を演奏。それが終わると、「陽水さん、素敵な歌詞をありがとう」的な発言の直後に、同じく陽水作詞の「恋の予感」が始まり、なかなか感慨深いものがありました。更に、松井五郎作詞の「碧い瞳のエリス」「Friend」を挟んで、「夏の終わりのハーモニー」を披露。陽水パートは観客に歌わせていましたが、みんな歌詞をよく覚えているなぁと思ったのも束の間、案外に自分も普通に歌えました(笑)。

YouTube - 夏の終わりのハーモニー


アップしてくれた方の説明にはありませんが、これは平成4年の正月番組での一コマ。などとすんなり説明できてしまう辺り、自分がいかに無駄知識ばかりを覚えているか、少々恥ずかしい気持ちになりますが(苦笑)。というか、国内ものもそれなりに聴いていたんだなぁ、とか思ったりしつつ。ちなみに、翌年にも正月スペシャル番組があって、出演したミュージシャンが数小節ずつ担当しながら番組で「お正月の歌」を作るという企画がありました。玉置さんは確か鶴瓶さんと一緒に暴れておられた記憶があります。

話をライブに戻して、締めの曲を予想しながら聴いていた終盤。自分の中では二択だったのですが、その一つ「ひとりぼっちのエール」でメンバー紹介があり、玉置さんと他の4人のバンドメンバーとの信頼感や、今までに積み上げて来たものを全員が大切にしている感じが伝わって来ました。そして間髪おかず、もう一つの候補だった「I love youからはじめよう」のイントロが流れた時にも、じんと来るものがありました。↓この動画は当時の、昭和60年代の雰囲気をよく伝えているのではないかと思います。

YouTube - 安全地帯 I love you からはじめよう


しかしながら、この曲で最後ではありませんでした。ラストを締めるべく始まった「悲しみにさよなら」を聴いた時、何だかやられたような気持ちがしました。自分が見落としていた故にという要素もありますが、ライブで披露された曲の数々を振り返っても、80年代の日本の音楽シーンを代表するグループの一つだったなぁとしみじみ思うところがあったので、ここで書き記しておく次第であります。


・まとめ

何度か書いていますが、自分は基本的には国内ものよりも洋楽に興味を向けて過ごして来ました。だから、例えば武道館ライブというとDEEP PURPLEやCHEAP TRICKなどを最初に思い浮かべてしまうのですが。。とはいえ、国内の、特にヒット曲の怖いところは、どこかしらで耳にして過ごしていたという事ですね。それらの作品が時を経て、ぐっと自分に迫ってくる感じを体験する事は、なかなかのものだなぁと思いました。

80年代の楽曲というのは、トータルで言えばそれ以前の作品に比べて劣る、というよりも、伸びしろが少なくなってやや軽薄に流れた感じを受けますが(もちろん例外は多々あり)。リアルタイムで耳にしていた楽曲の力というか、意識的に聴き込んだ作品ではなくても、自分がその曲と一緒に過ごした時代の事を思い出させる強さがあって、侮れないものですね。過去の名作を聴くべきか、それとも今現在の佳作を聴くべきか、という選択は容易に答えの出ない問題で、まあ時間が許す限りは両方が望ましいのでしょうけれども、もっと過去から現在へと繋がる時間軸を意識した形で曲を聴けたらなぁ…とか考えている今日この頃でありました。


そんな感じで、今日はこれにて。

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