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バイエルン×インテル

今日は、せっかく見たし決勝だしという事で、覚えているうちにUEFAチャンピオンズリーグの決勝:バイエルン対インテルについて、軽く雑感を書き残しておきます。なお、昨年12月の時点でイタリア勢の優勝を予想しましたが↓、あんまり威張れるものではないですね(笑)。
クラシコの話

ちなみに、試合前に流れるアンセムですが、公式の歌詞は英仏独の三か国語が交替で出て来ます。で、多分去年からだと思いますが、昨年は舞台がローマだったのでイタリア語の歌詞が、今年は舞台がマドリードなのでスペイン語の歌詞が、決勝に限って重ねて歌われている模様です。どちらの言語も喋れないので推測ですが、おそらく間違いないでしょう。という事で本題。


■インテルの守備

基本的には4-2-3-1でしたが、展開に応じてラインの高さやシステムが微妙に変化して、見ていて面白かったです。カンビアッソだけを一試合通して追っても楽しそうだな、とか思ったり。少し守備の特徴を書き並べてみましょう。

とりあえず、一番の脅威はロッベンなので、自陣左サイドは分厚く守る。ロッベンにはすぐにダブルチームに行けるような配置で相対するも、安易に飛び込まないように。抜かれるのと中央に流れてシュート打たれるのは厳禁。中央にクロスを上げられるぐらいならOK。もしもシュートコースすら消さないようなら一ヶ月おやつ抜き。ぐらいでしょうか。

逆に自陣の右サイドから攻撃された場合は、サネッティが中盤のラインにまで上がって積極的にプレスを仕掛けるシーンが多く見られました。この場合は4-1-4-1っぽい形になっていて、左サイドほど厳密さは求められていない感じ。奪えそうなら奪いに行って、そのままカウンターしてくれたらいいよ、ってな感じ。失敗しても後ろが何とかしてくれるでしょう、みたいな。

あとはスナイデルのやる気もしくは相手センターハーフの位置によっては、4-4で守る場面もありました。大まかなところはそんな感じ。


■バイエルンの戦略

システムは4-4-2。守備の時はロッベンも帰って来て欲しいなぁ、というぐらいの緩い要求を出しつつ。無理そうなら2トップの片割れが中盤のラインに入ってね、という感じ。結果、攻撃時も守備時も選手がロッベンを前提に動く形になりました。逆に言うと、ロッベンも最初からシステムを無視して、もっと好きに動いても良かったかもしれませんね。

リベリーの出場停止は、守備の時の振る舞いが不安な選手が一人減ったという意味では、監督としてはそれほどマイナスとは思っていなかったのではないかと。但し、追う展開になると不在を嘆く事になりそうな気配。

攻撃については、前線のアイディア任せという感じに見えました。決勝だし監督はモウリーニョだし相手は慎重に守備的な試合の入り方をするだろうから、自分たちがボールを持てるのではないかという前提で試合に入ったイメージ。基本的には主導権を握って攻めるという戦略ですが、最初のうちはサイドバックの上がりを控えるなど無難な形で臨みたいなという感じ。カウンターでセンターバックが晒されるのは何としてでも避けたいところでしょうね。


■前半

戦前の予想に反して、インテルの最終ラインが案外に高い。前線から積極的にプレスを仕掛けつつ、相手ボールになって組み立てられそうな雰囲気になったら、ペナルティ・エリアよりも前1/3ぐらいのところまで退却して守備を構築。守備のやり方は前述の通り。

そして、ボールを奪ったら、右サイドからは繋いでカウンター。左サイドおよび繋ぐのが危険な場面では、とりあえず前線のミリート兄めがけて蹴り出して、彼の頑張りに期待しましょうと。頑張ったらペロペロキャンディをあげちゃうよ、という約束があったのかは不明ですが、身体を張ってかなりの確率でボールをキープしてくれるミリート兄でした。

そんなわけで、若い選手が多いこともあってか、試合開始から積極的なインテルの姿勢に戸惑ってしまい、効果的なボール・キープができないバイエルン。つまり、インテルが機先を制した形になりました。ファン・ハール監督が堅実に試合に入る事を予想した上での判断だったのでしょう。とはいえ、時間の経過やロッベンの個人技などで、徐々に落ち着きを取り戻して行くバイエルン。でもそれはインテルの想定の範囲内ですよという事で、ボール保持率とは裏腹にインテルが終始主導権を握っている形。


そんな中、先制点がインテルに生まれました。キーパーへのバックパスを前線に大きく蹴り出してスタート。ジュリオ・セーザルは相手のシュートを止めるという点で世界屈指の評価を得ていますが、キックもなかなか良さそうな印象。それをミリート兄がスナイデルに落とし、再び戻って来たボールを冷静にゴールに流し込みました。ビクトル・フェルナンデス時代のサラゴザは好きだっただけに、ミリート兄の活躍は嬉しい限り。このまま行けば彼は、リーグで優勝を決めた最終節、カップ戦の決勝、CL決勝と、三冠の全てでゴールを決める働きをした事になります。バイエルンはどうする?


■ハーフタイム

冷静に考えてみよう。インテルの守備がいかに組織立ったものとはいえ、隙が全く無いわけはないだろうと。マンチェスター・ユナイテッドを敗退に追い込んだ俺たちの攻撃を見せてやろうじゃないかと。じゃあ、前半の形を思い出してみよう。ズバリ、インテルの最終ラインの前のスペースって、狙い目じゃない?あそこを起点に、もっと縦方向のポジションチェンジとか、最終ラインの裏に抜けるような攻撃を増やそうぜと。ハイボールを入れて競るのは俺たちの流儀じゃないから、今まで通りにボールを繋いでゴールを目指そうぜと。・・・実に合理的で的確な指示ですが、果たして選手たちはどこまでリスクを負って攻撃に参加するのか??後半のお楽しみですね。


冷静に考えてみよう。ロッベンがいかにスーパーとはいえ、メッシよりも遥かに上って事はないだろうと。そして俺たちはメッシとバルセロナの攻撃を凌いだじゃないかと。じゃあ前半と同じように丁寧な守備を続けていたら、このまま相手を抑える事もできるよねと。ただまぁ決勝というせっかくの舞台だし、時々は攻撃も忘れないようにしないとね。引き蘢るのは、効率的にも精神衛生的にも良くないし。俺らのカウンターの鋭さを、点が取れないわけじゃないって事も、特別サービスで見せちゃうぞと。・・・こうした事が油断に繋がらない辺りが、モウリーニョのインテルがインテルらしくないところなのでしょうね。


■後半

開始と共にバイエルンが積極的に仕掛けて、決定的な場面を作ります。ロッベンがあんなに遠い位置にいるのに他の選手で仕掛けて来たぞと、少し話が違うじゃないかと、前半のお返しをされた形のインテル。でも、経験豊富なインテルの選手たちはすぐに落ち着きを取り戻し、相手の流れになりかけている場面ではペナルティ・エリアのすぐ手前に最終ラインを敷いて、少し落ち着いたと思ったら微妙にラインを上げて、少しずつ時間を進めて行きます。


対するバイエルンは、なかなかリスクを掛けられない雰囲気。ロッベンは封じられ、愚直な中央突破は望み薄。奇襲も失敗したし、前線にターゲットを増やすしかないかな?という感じ。とはいえ、攻撃的な選手の数を増やしても中央で渋滞になるだけで効果は低いから、という理由なのでしょう。全体的なバランスは崩さない選手交替を実行します。実にファン・ハールらしい采配ですが、個人的にはそうした姿勢は嫌いではないです。勝つ気は無いのか!って批難されちゃう事が多いのは少し可哀相だなと。

今度はインテル。前半にイエローカードを貰っているキヴを下げてサネッティを左サイドバックに回します。守備力という点ではこちらの方が良いはずですが、それを最初からはやらず、キヴを左サイドバックで先発させました。その理由は、前半の積極的な戦術やカードの数を見越した上での判断だったのでしょう。残り25分になって、少しずつ守備力の強化を図るモウリーニョ。

そしてその直後、エトーからボールを受けたミリート兄が個人技でゴールを決めて2点差になりました。フジテレビの実況ではマイナー扱いされていましたが、サラゴザ時代以来、リーグが変わってもクラブが変わっても、中堅クラブでもビッグクラブでも、1部リーグで毎年最低でも15ゴールを上げている三十路男を舐めんなよと。まぁそんな軽口はさておき(笑)。


2点差を追いかけるバイエルンはフォワードを投入。あくまでも前線の人数は増やさず、今まで通りのやり方を継続する監督。そして同じくリスクを冒さない選手たち。とはいえ、セスクのようなプレイをコンバート1年目のシュバインシュタイガーに求めるのは酷かもなぁと。他の若手選手もそうですが、良い経験が積めていると思うので、来年以降の伸び代に期待しましょう。とはいえ、大勢が決したような雰囲気はちょっと残念。ゲルマン魂はどうした??

残り10分強の時点でインテルは運動量の多いサイドの選手を下げる選手交替。実に模範的な交替でしたが、替わって入ったムンタリは自陣ゴール付近なのに敵に囲まれた状態でボールキープを試みるチャレンジャーな面を見せます。おそらくその瞬間、各方面から鋭いツッコミを受けていたと思われますが、ちょっと和んだ場面でした。

後はロスタイムに時間稼ぎとミリート兄へのご褒美を兼ねた選手交替。観客のスタンディング・オベーションを受けながら、交替選手に後を託してピッチから出るミリート兄。最終ラインは5枚になり、バイエルンの選手にはミスが多く生まれ、そして試合が終わりました。インテルが実に45年ぶりのCL制覇を成し遂げました。


■終わりに

とにかくインテルのプラン通りの試合展開で、早い話が「やっぱりモウリーニョは凄い!」という事になるのでしょう。戦術家としては、彼の上を行く名将は何人かいると思います。が、彼が打つ手から読み取れる意思には、試合の流れや対戦相手の状況をどう捉えているかという極めて現実的な要素までもが含まれていて、その選択は絶妙としか言いようのないケースも多々あります。数年前に華々しく欧州の舞台に登場して以来、勝負師として彼を上回る存在は未だに出ていないでしょうね。

ベスト16で今期のイングランド王者チェルシーを、準決勝で前回王者にして今期のスペイン王者バルセロナを、そして決勝で今期のドイツ王者バイエルンを破っての優勝。幾つかの問題発言や問題行動からモウリーニョを嫌う人が少なくないのは確かですが、この結果に対しては何も言える事はないでしょうね。残留にせよ別のビッグクラブの監督になるにせよ、来シーズンもまた名勝負を残して欲しいものであります。

以上、そんなまとめで今日はこれにて。



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テーマ : 欧州サッカー全般 - ジャンル : スポーツ

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きょうJFKは雑

きょうJFKは雑感みたいな話♪

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最近は文字数については開き直って、軽く書くつもりが5000字オーバーでも気にしないようになりました。書き手が軽くと言えば軽いし、雑感と言えば雑感なのです(笑)。
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