スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

最近読んだ漫画の話その2

さて、時間がないのでどんどん行きましょう。


次に取り上げるのは、羽海野チカ「ハチミツとクローバー」(集英社クイーンズコミックス)です。こうした超有名な作品は、逆に読み時を逃してしまうとそのまま未読で過ごしてしまう事もしばしばですが、同じ作者による現在連載中の作品「三月のライオン」(白泉社ジェッツコミックス)を何となく購入してみたところ好印象だったので、全10巻を大人買いしてみました。

こちらの作品も初期の頃はそれほど見通しが立っているわけでもなく、敢えて言えばいつ終わってもおかしくないような不安定さがありました。それを変えたのは作者のある種挑戦的な姿勢で、自らの能力を越えている感のある設定を仕込んでそれに挑む事で、作品の質と自身の描き手としての実力を向上させ続けて来た、という辺りにとても好感を持ちました。

今の作品にも通じる事として、この作者は「才能」と「喪失」という二つのテーマをとても大事にしている感じを受けます。そして、それらの裏には「家族」という視点がつかず離れず存在している気がします。本作品の登場人物は基本的に「才能を持てる者たち」ばかりですが、では「持たざる者」にはどのような道があるのか?そして才能ある人たちの輪に加わる事はできるのか?そうした部分を含め、上記のテーマをどこまで描き切る事が出来るのか、今後も期待したい作家さんですね。

あと一つ、読んでいて思ったのは、作者の他の漫画に対する思い入れの強さでした。作中の色んな場面で、過去の漫画作品を連想させる描写がいくつもあって、過去に同じような作品を読んで同じように心の中に残るものを抱えて過ごしておられたのだなぁという親近感のような感情を覚えました。この辺りのバックグラウンドの見せ方は露骨過ぎると逆に辟易しかねないわけで、その辺りのバランスも上手いなぁと思っていたのでありました。

最後にどうでもいい事ですが、付き合っているわけではないものの心が通じ合っている故に、本作では男女間で手を繋いだり抱き合ったりという事が自然に好ましく描かれています。ただ現実には、大抵の場合それをすれば裏の意味を詮索したりして、水面下で色んな動きが出て来るんじゃないかなぁ・・・などと余計なお節介を考えておりました(笑)。男女問題はいつも面倒、とまでは言いませんが、周囲までをも巻き込む厄介な事も多いので難しいですね。もちろん、本作で描かれているように楽しい事も数多く、多々益々便ず、なのですけれども。


といったところで、今回はこれにて。


関連記事

テーマ : 漫画の感想 - ジャンル : アニメ・コミック

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。