麻生内閣総辞職

今日は世間では新内閣の話で溢れていると思いますが、何となくひっそりと、麻生内閣について書き記しておきます。



・麻生氏とマスコミについて

基本的に自分は麻生氏に対して、やや判官びいきに似た感覚があります。それはマスコミ報道が偏向的だと思えたから、なのですが、最初にそれについて二点ほど。

一つはマスコミの責任転嫁について。どうも報道を見ていた限りでは、勝手に解散予測をしては外れを繰り返し、その責任を内閣の優柔不断に転嫁していたような。言うまでもなく解散権は首相のみが持つ特権であって、行使の時期を外部があれこれ言う事はできても強制はできないはずなのですが、どうも「解散を行うべき時」が決まっていたのにやらなかった的な論調だったのが気になるところです。

もう一つは恣意的なニュースの流し方によって支持率の操作を図っている事が露骨に感じられた事で、その意味では今回の選挙の最大の勝利者はマスコミと言っても良いかもしれません。ここまで筋書き通りに話が進んだとあっては、笑いが止まらないでしょうね。



・麻生内閣の概観

前任の二人が続けて政権を投げ出した後だっただけに余計に、日々の実務を粛々とこなしておられた姿が印象的でした。どんな職業でもそうだと思いますが、派手な仕事は一割もあれば良い方で、大部分は地味な、しかし誰かがやる必要のある仕事だったりするわけです。そして、中には自分の意にはそぐわないのに認可しなければならない案件もあったと思いますが、それも最終的には自らの責任として、現実的に対処しておられた感を受けました。

一応言っておくと、自分は確かに判官びいきな気持ちはあるものの、特に積極的に麻生氏を擁護しようとは思っていません。「もっと上手く対処できただろうに」と思う部分も幾つかあります。ただ、「もっと悪くなる可能性」も多々あったわけで、それらを比較すると「悪くならずに済んだ」と思える部分の方がやや多いかなぁと、そんな印象です。



・ちょっと思い出した話

誰かが言っていた事ですが、英米での外国人に対する評価のお話をふと思い出しました。ちょいとうろ覚えですが、↓こんな感じ。

いくら素晴らしい事を思っていても、英語で話さなければ0点。
英語で喋るだけで(意味不明瞭な事が多くても)とりあえず「可」に。
結果的に英語で何とか意図を伝える事ができれば、それだけで「良」に。
更に、問題になるような誤解を生む表現上のミスがなければ、「優」に。

で、日本では逆に減点方式で、向こうでは「優」になるような発言でも、三単元のsや時制や文型や何やかんやで減点をしていくと・・・みたいなお話。漢字の読みやらバー通いやらで叩かれた事を連想すると、まぁそうかなと思うような部分はありますね。

もちろんここには英米式の見下しがあるので、政権に対する評価にそのまま応用するのは問題ですが。。まぁ、見下しと言っても、こうした小中学生レベルの評価が嫌ならば相応の主張をする事で社会人として適切なレベルの評価をしてくれますし。どのレベルでも「やり遂げる」とか「勤め上げる」事は、それ自体が大きな加点の要因になり得るわけで・・・と、ちょいと話が逸れ気味なので閑話休題。



・政治家ならば結果が全て

これはその通りで、その意味では祖父と比べて必死さが足りないというか、脇が甘い部分が最後まで抜けなかったと思います。結果的に自民党は大惨敗で、党の存亡すら危うい状況です。麻生氏は「総理・総裁」だったわけで、特に後者の責任については果たせなかったと結論付けられるかもしれません。

とはいえ、(あまり目の敵にするのも気の毒ですが)マスコミが言うように「就任時にすぐ解散していれば...」という意見はどうも同意できない気持ちが残ります。株などのチャートを見て「この時に買ってれば...」と言うのと変わらないというか。過去を振り返って云々するのは簡単ですが、その場合はまた違った未来になるわけで。結局は、「もう少し待ってから解散すれば」とか「経済対策よりも解散を優先したから」なんて言われてそうな気がします。

麻生内閣の経済対策については、その効果が冷静に吟味されるには年月の経過を待たなければならないので難しいですが、個人的には、もしも解散を優先していたら経済はより落ち込んでいた可能性が高いと思っています。



・もしもすぐに解散していたら?

と、せっかくなのでちょっと詳しく考えてみると、今の獲得議席よりはマシな結果だとしても、改選前の議席を大幅に失うのは確実であったろうと思います。結局、衆参のねじれはそのままで、衆議院2/3の奥の手も使えない状況で、外交問題も経済問題もとんと話が進まないという暗い未来の可能性が一番ありえたのではないかと。

また、仮に民主党が第一党になる結果だとした場合。これは今回と同様に社民・国民新党との連立になるから予想し易いですね。

名前が出つつも最後までなかなか決定できなかった財務大臣の人事で分かるように、民主党内でも積極財政と緊縮財政で意見の対立があり、とても迅速な対応などは期待できそうにありません。最悪の場合、昭和恐慌での濱口民政党内閣のような結果すら招きかねない気がします(おそらく選挙期間中は甘言しか言わないでしょうから、その意味で濱口雄幸を例に出すのは気が引けますが)。

金融相に亀井さんが就任した場合は今回同様に要らぬ規制をまず考えて、結局は現実的な対応になるにしても時間は掛かるでしょうから金融についても期待薄ですし、そもそも日銀総裁人事への対応を思い出すだけでも民主党の経済対策には期待ができそうにないと思えてしまいます。あ、これは昨年選挙が行われたと仮定した架空の世界の話ですので、お間違えなく...(苦笑)。

まぁ、話ついでに現実の事を考えると、専門家を軽視して上手く使いこなせなくなったのは何時からだろう?なんて思ってしまいますが、今回の政権はその傾向が更に強くなりそうで困ったものです。素人考えの議員と、自分が専門家という議員の両極端という印象ですが、特に後者については、自らが専門家である事と、その専門家を使う事とは別なんだけどなぁ~・・・という事にならぬように願いたいものです。。



・そして、戦中世代から団塊の世代へ...

麻生氏は1940年、鳩山氏は1947年(ちなみに弟さんは1948年)生まれという事で、今後は政治家の世代交代が進むのか、それとも戦中世代が巻き返すのかは分かりませんが、麻生氏の心中がどうなのかが気になるところではあります。

とはいえ、燃え尽きたという感じではなさそうですし、政界には経験不足の議員が多い現状を考えると、麻生氏には万が一の場合に責任を引き受けるという意志を持ち続けて欲しいものです。かつて池田勇人が失言癖を修正して国を高度成長路線に導いたように、些細な事とはいえ問題とされた幾つかの事を反省して、有事に備えて頂きたいものですが。

ともあれ、今はとにかくお疲れ様でしたと。まぁそんな感じで結びにします。



以上、今日はこれにて。
読んで頂いてありがとうございました。


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コメント

BKOが支持する

BKOが支持するの?

No title

もちろん支持しますよ~!

ただま、真面目な事を言うと、麻生さんが早期に見直される=その時の政治は悲惨、という事なので・・・。
国の為を思えば、麻生政権の悪評がどれだけ続くか?というのが重要だったりするのかもしれません。
なかなか切ないですが。。。
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