ROME

今日は、今月の13日からWOWOWで毎週2話ずつ放送されている海外ドラマ「ROME」を観たので、その感想を簡単に書いておきます。


まず、この物語の舞台となった共和制末期のローマは、それ自体がとても魅力的な時代で、極端に酷いことをしない限りは楽しめる作品となりやすい題材だと思います。日本史で言うと、信長を題材にドラマを作る様なものでしょう。


で、確かになかなか楽しめましたし、今後も観ようとは思っています。

しかし、実際に200億円をかけて2000年前の都市やら服装やらを再現していたのは凄い事だと思うのですが、何というか、ちょっとお金の使い方を間違えている様な気がしないでもないのです。

例えるならば、ゲーム・メーカーが実写並みのグラフィックにこだわってゲーム自体を軽視している感じとでも言いますか、軽視と言うと言葉は悪いですが、内容的にもう少し深められるのでは?なんて思ってしまったのでした。


確か塩野七生氏が同じ様な事を言っておられたと思うのですが、キリスト教が国教となるどころか誕生もしていない時代の事を、現代の、キリスト教が当たり前の常識として身に付いている西洋人が、それを完全に理解するのは難しいのではないかと思うのです。

むしろ、未だに自然から亡くなった人まで色んな対象を祀る習慣が完全に消えてはいない日本人の方が、同じ様に多神教だった古代ローマの人々の価値観や習慣を理解しやすいかもしれないわけで、ドラマを見ていて、「ちょっと一神教的な考え方かな?」なんて場面がいくつかありました。


また、多少穿ち過ぎかもしれませんが、「2000年前の人だから、今よりもっと粗野で野蛮だろう」ってな決めつけがありそうな辺りにも、少し違和感がありました。

確かに当時は奴隷制への疑問などは全くない身分差のある社会で、それらの点では今よりも野蛮な時代だったのかもしれませんが、今に伝わる当時の文章や芸術品などを通して考えると、現代人と同じ程度に穏やかな性格を持っているように感じられ、要するに、2000年程度では、人の本性というものは殆ど変わらないのではないかと思うのであります。


とは言え、結局はエンターテインメントである以上、これらの個人的な不満点は、作品にとっては大した瑕疵にならないわけで、細かい事をごちゃごちゃ言わずにこれからも作品世界を楽しもうと思ったのでした。


読んで頂いてありがとうございました。
今回はこれにて。



追伸。
結局、最大の不満点は、ルビコンを越える時に、「賽は投げられた」の台詞が無かった事かもしれないと、ふと思いました。
ここを渡れば人間世界の悲惨、渡らなければわが破滅。
関連記事

テーマ : ★海外ドラマ★ - ジャンル : テレビ・ラジオ

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する