充実から絶望へのルート

今月は、久しぶりに記事が20に達した先月の反動が来ているという話もありますが、書くよりも読む時間の方が多かったのと、ちょっとした燃えつき感みたいなものもあって、何とか10の大台に乗せるのが精一杯でした。で、ちょっとそれに関して。


結論としては、「1Q84雑感」と「1Q84考察」を書き上げたのが今月の成果でした。ワードカウントしてみたら後者は何と6,000字オーバーで、二つ合わせると約10,000字だったのは我ながらビックリ。で、書き終えた直後は自分としてはよく書けたという満足感があって、この2年ほど(特に去年は)色々と試行錯誤をしながら文章の幅を広げようと頑張っては失敗しての連続だった気もするのですが、ここに来てそれがちょっと報われている感じを受けていたのでした。

具体的には、考えている事をそれなりに過不足なく書ける様になって来たなぁという事で、2年前と比べると同じ分量で同じ様な内容ならば書く時間が2/3ぐらいで済んでいる様な印象も持っています。上記の記事は少し書き過ぎている部分はあるのですが、書いている時の勢いを重視してそのままアップしました。読み返してみると書き漏らしている事を幾つも思い当たりますが、それらも本筋には関係ないので良いとして。問題は、何とか文章に出来てしまう程度のことしか考えられていないという事。つまり、内容に改善の余地を感じてしまうところです。


かつてradioheadが名盤「ok computer」を完成させた時、Tom Yorkeはその一週間後にはとても深い絶望に陥っていたと聞いています。あまりにも手応えのあり過ぎる作品を作ってしまった為に、次に何をすればいいのか、全てが分からなくなったが故の事だったとか。このように、充実感と満足を感じたのも束の間、すぐに絶望感と不安に溢れた精神状態に移行するのはよくある事なのでしょうけれど、自分の場合もそれと似たような精神状態の変化があったのでありました。

まずは既に書いた内容への不満で、これは考えている事と書く事の差というか、そこに余裕があまり感じられない事に課題を見出してしまったり。それ以外にも、ある程度複雑に絡み合った状態の思考でも文章にできる自信の様なものができつつあるのですが、難しい事を難しく書けるだけではやっぱり駄目だろうと。もう少しすっきり明確な書き方で、かつ内容を落とさずに書ける様にならないと、と思ったり。そもそも、既に読み体験した事にも関わらず、考えの中に関連させられない事が多すぎるというか。読んだはずなのに内容を語れないとか、大事な場面を忘れていたりとか、そうならないように特に名作はまた読み返さねばと。そんな感じで、やるべき事が次々と浮かんで絶望失望↓な状態の月末なのでありました。


とはいえ、最終的には楽観的な血が物を言うというか。不満点を一度に解決させるような無理は考えても仕方がないし、少しずつやっていくしかないと思いながら、本を読んで作品に夢中になって自らの課題をそっちのけにして後で気付くという流れが多いのですが(笑)。上記の記事もそうですし、4~5月辺りは記事を書くのが楽しくて仕方がないという状態で書き殴っていたわけですし、こうした楽しむ気持ちも疎かにしないように気を付けないといけないなぁと思いながら、書く能力の向上を志す今日この頃なのでした。


あと、話ついでにもう少し。文章の書き手は特定の単語について、辞書的な意味の他にもある特別な意味を含ませて使っている事がよくあります。ある作品で重要な意味を持っていた言葉を使う事で、単語にその作品全体の意味を付与してみたり。大抵の場合はそんな細かいところまで本文では明記されないので「分かる人にしか分からない」という感じになりますが、経験を積んで辿り着く先というのは、一つの単語の中に色んな作品の意味が加味されている、そんな言葉を駆使する状態なのかもしれません。それはまさに言霊と表現して良い様な感じで、つまり言葉に霊が宿るとはそういう事なのかも、とか。言霊とはまさしく言いえて妙だなぁ、とか。そんな事を考えていたので少し浮世離れしている部分もありそうな昨今ですが、とりあえず元気に楽しく過ごしておりますので、来月もまた宜しくお願い致します。


以上、今日はこれにて。
読んで頂いてありがとうございました。


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コメント

BKOが変化した

BKOが変化したの?

変化といっても

白魔道士から黒魔道士にジョブチェンジしたようなもので、本質は変化なしですよん。
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