魔女の宅急便

昨13日の金曜日に放送された「魔女の宅急便」を観たので、軽く感想を。


ふと思ったのは、主人公の13歳の女の子にも、あるいは「千と千尋の神隠し」の10歳の女の子にも、この監督は仕事をさせるのだな、という事。

宮崎駿氏は、基本的にはロマンチストながらも現実から目を逸らす事を良しとしない点で好感が持てるのですが、アニメは子供のものという姿勢と、しかし、いわゆる子供だまし的な底の浅い作品は作らないという点で一貫している点が凄いと思います。


この作品では「非常に都合がよく」話が進む部分がありますが、それは主人公が何らかの努力をした後でやって来るもので、努力が直接は結果に結びつかなくとも、少なくとも「行動→結果」という因果律はハッキリしています。

ふて腐れて何もしなかったのに結果が出たとか、そうした偶然的・他力本願的な姿勢を、監督は子供たちに取って欲しくないのでしょうし、多少穿った見方をするならば、努力が正しく実を結ぶ事は案外少ないのかもしれないけど、思いがけない形で結果が出る事もあるのだよ、という事をも伝えようとしているのかもしれません。


「現実はそれほど上手く行かないよ」と斜に構えた意見を述べる方もおられるでしょう。

でも、例えば過去を振り返ってみて、確かに努力が結果に結びつかない事は何度もありましたが、結果に値するほどの努力をしたと、胸を張って言い切れる時ばかりだったのでしょうか?

あるいは、偶然上手くいったけれども、後から振り返ってみると、かなり危ない橋を渡っている事に気がついてぞっとした事はなかったでしょうか?


押し付けがましい結論を提示したくはないのでここまでにしますが、大人になってから観ても考えさせられる作品であり、かつ見事なエンターテインメントだな、と思ったのでした。5点満点で☆4つ。


読んで頂いてありがとうございました。
今回はこれにて。
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テーマ : スタジオジブリ - ジャンル : 映画

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