ちばあきお作品

何故か目が冴えて来たので、もう一つ。これまた先週末のお話。


最近、昔の有名な漫画を読み返す事が多くなっています。ま、他にも読むべきものは沢山あるわけで、いわゆる一つの現実逃避みたいなもんですが(苦笑)。昔の自分がどんな感想を持っていたのか、正確なところは分からないのですが、受け取り方が昔とは「違っているような感覚」というか。それが面白かったりするので、時間が許す範囲で、引き続き適当に読みたいものです。

という事で、先週末に読んだ、ちばあきお作品について。



・ちばあきお作品

具体的には集英社の「プレイボール」と「キャプテン」ですが。前者が22巻、後者が26巻となかなかのボリュームです。

きっかけは自分の記事。北京での野球のネタで、配球について「古典的なミス」と書いた時。「外一辺倒で勝負すればいいのに、下手に内角に色気を出して裏目に出る」というミスですが、これって色んな作品でもよく取り上げられていたなぁ・・・なんて事を思って。

その時は、具体的にどの作品で、とまでは思い出せなかったのですが。後日ふと、確かちばあきお作品のどちらかで、そんな場面があったような・・・と思い付いたのが、読み返すきっかけでした。

で、結論から言うと、両作品ともにそんなシーンがあったのですが(笑)。読み返して良かったと思ったのは、それとは別の事でありました。


オリンピックの期間中。「感動をありがとう」とか、選手の個人的なエピソードとか。何やら競技そのものよりも付帯状況の方が重要だったり、勝ち負けよりもショーとしての要素が重視されたり。それは今までにもあった事なので特別文句を言い出す事でもないのですが、惨敗した競技(具体的にはサッカーと野球)への不満などもあって、何かもやもやした気分が抜けませんでした。

それが、上記の2作品を読んだ事で、そうした気持ちがすっきり瓦解したのが、とても嬉しい事でありました。


特に「プレイボール」においては、主人公の高校は甲子園を目標とするのは難しいのですが、それでも目の前の試合に向けてやれる事は何でもやる姿勢と、それによって一つでも上の結果を目指す意思がとても素晴らしく、結末を知っていてなお楽しく読めました。

「キャプテン」の方は中学選手権での全国優勝を具体的に目指して、それをやり遂げるわけですが。こちらは金メダルを狙える位置にいる選手たちに、「プレイボール」は当面一位を目指す位置にはいない選手たちに、登場人物たちの心境を酌んだ読み方をして頂いて、それを競技に活かしてくれたらなぁ・・・なんて生意気な事を思うのでありました。


敗北は誰にでも、どんなチームでも起こり得る事で、むしろそれを知らずに過ごす方が難しいわけですが、それゆえに「負け方」が重要だとはよく言われる事です。

しかしながら、「全力を尽くして、それで負けたらカッコワルイ」と思う事がどれほどカッコワルイか、を、本作品を通して、もう一度多くの方に実感して頂きたいものだと。そんな事を思うのでありますが、差し当たっては深く自分自身に言い聞かせたいものであります。


あと、読み返すきっかけになった配球についてですが。イガラシ君を始め多くの登場人物が、「結果から内容を判断する事の危険性」を何度も述べていました。要は、その配球で「たまたまいい結果が出た」のか、それともその配球が「いい結果に結びつきやすいものだった」のか、を考えるべきだという事でしょうか。

自分もそうですが、適切だと思う事をしてなお結果に結びつかないのは良くある事で。そこで「結果が出ないから」とやり方全てを否定してちゃぶ台返しをしたくなるのは尤もですが、適切なやり方は継続させるという判断ができるようになりたいものであります。また、逆に結果に目がくらんで反省を蔑ろにする事にも気を付けたいものでありますが、調子に乗ってしまうほどの大成功をまずは収めたいものであります(笑)。ってのは戯言ですが。



・寄生獣/岩明均/アフタヌーン・コミックス

ついでに、他に今月読んだ昔の漫画について。長々と語る気はないので、記録代わりに、って感じで。

今読んでも充分に通用する、と言うと偉そうな感じですが、名作は時代を超えるという証明ではないかと。自分は10年ぶりに読んだのですが、未読の方はもちろん、昔読んだという方でも、死ぬまでの間にもう一度読み返しても良いのではないかと、お奨めしたい作品であります。



・コータローまかりとおる!/蛭田達也/講談社

きっかけは「ふと目に留まったから」なのですが。初期はいかにも80年代的な陽気さが感じられ、それが90年代に入ると重苦しい雰囲気をまといつつ、そうした時代の違いを作中に敏感に反映させているのが面白いなぁ、とか。細かい言い回しや微妙な伏線が楽しかったりして、一気に読めました。全59巻。



以上、今日はこれにて。
読んで頂いてありがとうございました。


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