ネットについて。その2。

で、「ネットについて。その1。」の続きをば。。

インターネットによって、他人との距離が縮まったり、ネット上に知識が保存されていったり。


の前者の部分について。


・インターネットはやっぱりヒトを分断してる?

ネットによって他者との距離が縮まって、かつてだったら会うはずもなかった人と出会えたり。場合によっては、直接話ができたりとか。


分かりやすいように、両者の立場の違いがハッキリしているケースを考えると。ある分野において能力を発揮している有名人(例えばミュージシャン)と、そのファンが対話をしたとして。ネットの発達によって、ファンは、自分を顧みなくても話が出来る様になった一方で、有名人はより一層発言に気を使わないといけない状況に陥っている。(ただ、一般に立場が上になるほど自由度が減るのは当たり前なので、実は状況はそれほど変わっていないのかもしれない。)

一昔前だと、ファンとか若手ミュージシャンとか、そんな人が大御所みたいな人と直接やりとりをするには、もう少しハードルが高くて。才能なり知識なりを多くの人に認めてもらうとか、コネを駆使するとか。そうした何かを示す必要があったのが、今ではかなりロー・コストでやり取りができる可能性がある。かつての十分条件が、今では必要条件以下になっている、という感じ。

これはもちろん素晴らしい事なのだけど。結論から言うと、実はコストは別のものに転化されていて。それは「出会う前」ではなく「出会った後」に持ち越されている。そして、持ち越された事で、コストは自然上昇する。関係の継続の為には、先の必要条件は再び十分条件となり、かつその基準は上がる。上がった分のコストを埋められるのは、後は個人の自覚ぐらいしか残っていない。


自覚の有無は、状況が楽に便利になるほど失われやすいもので。その点では、ネットだけが悪者になるのは公平性を欠くのかもしれない。例えば、僕の人生の今は何章目ぐらいだろう?と振り返るには、切羽詰った状況で難しいのはもちろん、便利に最適化された状況でも難しい。そして、便利さはネットのみの占有物ではない。それを考えると、一概にネットだけを原因にするのも問題なのかもしれない。


だけど。ネットで、というか、文字だけで知る事ができるのはその人の一部分だけで。特定の部分だけを肥大化させた印象は、もちろん生身のその人とは違って来るのが当たり前で。極端に制限された状況で伝言ゲームをやっているような感じ。

よく、辞書の使い方について。紙の辞書なら目的の言葉以外にも目に付いた言葉に寄り道ができるけれど、電子辞書なら直接対象とする言葉以外は出て来ないのが問題、みたいな話があって。個人的には、その頻度は低そうなので同意しにくかったりするのですが。ただ、紙の辞書を使える人は電子辞書も問題なく使えるけれど、電子辞書から入った人が紙の辞書を使うのは難しいとか。それについては何となく分かるなぁ・・・と。となると、要は使い方の問題なのかもしれない。デジタル機器を、アナログ的にも使えるか否か?みたいな。


自分で何かを書くか、あるいは他の人のところにお邪魔してコメントを書くか。とにかく、書き続けないと、この世界に存在する事はできない。逆に言うと、書く事をやめれば、すぐにでもこの世界から離脱できる。そんな世界を通したやり取りだけで繋がっている人との関係は、やはり脆い。大切にしたいという気持ちとは別の次元で、つまり自分にも相手にもどうしようもない部分で、相当なリスクが内在している。

もう少し若い、というか幼い頃は、べたべたとした人間関係の良さが全く分からず、よりデジタルにケース・バイ・ケースでの付き合いができたら・・・なんて思っていたのも確かだけれど。それにはやはり代償が伴うのだという事。嫌な部分ばかりを続けて目の当たりにすると、今でもそんな気分になる時があるけれど。やっぱり、人と直接会ってこそ、人間として何か新しい感覚を得られるような感触があったりして。変な新興宗教の文句みたいで、あんまり書くと嘘臭くなりそうですが。


何だかんだと書いてきましたが、要は、極端に走らずバランス良く適当に、という事に話を落ち着けるしかないし、実際にその通りなのでしょうけれど。それでもたまには、こうした事を真面目に考えておくのが良いかもしれませんね。なんて自己弁護をしつつ。

ちなみに、冒頭の問いかけは、某友人の表現を引用しました。読む事で色んな事を「考えさせられる」文章の書き手がいてくれる事は、本当に有り難い事であります。故に、やっぱりネットは使い方次第だな、と。思いたいところですね。



という事で、しばらくは実験的な書きものが増えるかもしれませんが、宜しければお付き合い下さいませ。

では、今日はこれにて。


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