United Memories

いよいよ07-08シーズンも大詰めを迎え、明日の未明には決勝進出チームが決まるわけですが。

その前に、せっかく観たのでバルセロナ対マンチェスター・ユナイテッドの準決勝第一戦について、感想などを。


ユナイテッドの先発メンバーからして、テベスとルーニーの2トップかと思いきや。実際にはかなり守備を意識して、ロナウドを1トップに、ルーニーをサイドに配置して試合に臨んだユナイテッド。この、本来はサイドを舞台にするはずのエースとセンター・フォワードの位置を入れ替えて守備的に戦う姿勢を観て、ふと2シーズン前の準決勝を思い出しました。


サンシーロで行われた準決勝第一戦。ミランに乗り込んだバルセロナは、ロナウジーニョがガットゥーゾ相手にボールをキープして前線へパス。走り込んだジュリが見事に決めて先制点を得ると、バルセロナは残り20分ほどになってエトーとロナウジーニョの位置を入れ替えました。守備を重視しつつもロナウジーニョによるカウンターをちらつかせながら、そのままゲームを終わらせたバルセロナ。その姿が、ふと目の前のユナイテッドと重なったのであります。


自分がブロード・バンド環境に踏み切ったのは2005年の秋頃で、それまでは読み出したらキリがないネット世界に耽溺して他の事が出来なくなる事を怖れて、自らダイヤルアップという制約を課していたわけなのですが。

解禁してみると、やはりネット上には面白い事が山ほどあって。くだらないものが大多数を占めている中で、興味深い文章を発見して読み耽る幸福感には格別のものがあったのでした。

その中で、サッカー関連で特にお気に入りだったのがmajestic blue:z-net blogでした。この05-06シーズンは本当に素晴らしいシーズンで。試合も素晴らしいものが多かったし、試合後にこのサイトで記事を拝見するのが本当に楽しみで。


そんな懐かしい記憶を思い出して、久しぶりにその当時の記事を拝読したりしていたのですが。いい加減に本筋から離れすぎなので、リンクだけ示して閑話休題。
majestic blue:z-net blog:欧州CL:ACミランvsバルセロナ 第1戦 バルセロナのロマンティシズム
majestic blue:z-net blog:欧州CL:ACミランvsバルセロナ 第2戦 マンオリエンテッドなバルセロナ


ただ、この日のユナイテッドは、とにかく引き篭もって失点を防ぐという意図が徹底していて。あの時のバルセロナとは比較したくないという気持ちも抱きつつ。

プレミア・リーグのチェルシーとの大一番でもメンバーを落として守備的に臨んだユナイテッドですが、この二戦を観る限りでは、それまでの二冠を目指すに相応しいチームとは程遠い印象でした。リヨンともローマとも、アウェイでの戦いではかなり慎重に試合に臨んではいましたが、ここまでガチガチではなかったわけで。現在の特にカップ戦では守備が結果に直結するのは確かですが、ちょっと徹底しすぎて興ざめという印象でした。


とはいえ、対戦相手のこの日のバルセロナも褒められたものではなく。解説の方は「強いユナイテッドが相手として登場した事が、バルセロナを復活させた」とか言っておられましたが、自分の印象としては、国内リーグでの最近の姿と比べて、特に変わったという感じは受けませんでした。

要するに、バルセロナ対策として大方のチームが「中盤底のトゥーレ・ヤヤとセンター・バックを自由にさせない」「中盤でボールを持った状態で簡単に前を向かせない」事を試みるわけですが、この日のユナイテッドはとにかくゴール前を固めるのが第一で。ゆえにバルセロナが自陣で自由にボールを動かせた事が、見た目にはバルセロナ復活と映っただけではないかと。

実際に、ペナルティ付近でのバルセロナは、往時に比べて閃きも連動も劣ったもので。何度かあったFKでもゴールの気配は殆どなく、ロナウジーニョを手放して本当にいいのだろうか?と心配になったのでした。ただ、今のチームでは彼が入るだけで改善する気配は少なく、特にラインの裏への意識が強い選手がいない事には難しいかな、と思いました。ジュリとかサビオラとか、ぴったりな選手が昨シーズンまではいたのですが。。。


そんなこんなで、結果は妥当ともいえるスコアレス・ドロー。ロナウドのPKは早すぎる見せ場でしたが、普段はPKですら思いっきりコーナーを狙って強く速いボールを蹴る彼が、インサイドで丁寧に狙って挙句外すという光景は、なかなか印象的でした。CLの準決勝という舞台の重みを感じさせてくれた場面でありました。

もう一つの試合でのリーセのオウンゴールといい、或いはチェルシー対ユナイテッドでのリカルド・カルバーリョのミスといい。大舞台の魔力というか重圧というか、そうしたものが感じられる瞬間がままありましたね。それらについて、「この上ない舞台なのに、つまらないミスで...」なんて批評が出るのは仕方のない事なのかもしれませんが、個人的には「ありえないミスをしてしまうほどの舞台なのだ」と前向きに捉えたいところです。そして、ミスを犯した方々に、それを払拭する機会が巡ってくる事を願いつつ。


そろそろ放送が始まるので、今日はこれにて。
読んで頂いてありがとうございました。



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テーマ : 欧州サッカー全般 - ジャンル : スポーツ

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