四畳半神話体系

森見登美彦氏の「四畳半神話体系」(太田出版)を読みました。


結論から言うと、前作の「太陽の塔」が10点満点で7程度とすると、本作は6程度で個人的には少し落ちます。

とは言え、最近は評価を多少厳しくしているので、6ならば充分に合格ですし、7ならば「良」評価という事になります。少なくとも、読んで損はないでしょう。


さて、どの程度まで書いてしまうか、という点が難しい作品ですが、基本的に4つのパラレル・ワールドが絡み合って成り立っている作品で、なかなか見事にまとめられていると思います。

作中の登場人物が少なく、故に途中からは筋が読めてくるわけですが、ベタではあっても安易には至らず、特にラストは上手く収拾を付けてあると思いました。

マイナス点は、描写においてもう少し工夫の余地があると思ったからで、繰り返しは悪くはないのですが、作者の力量を考えるとより高い水準を要求したくなりますね。


とは言え、読み終えた時に、すぐにそのままもう一度始めから読み返してみようか、と思ったぐらい楽しめた作品でした。

次の作品も楽しみです。


読んで頂いてありがとうございました。
今回はこれにて。
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