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今年の読書傾向など。

今年はあんまり時間の余裕がないですが、年末の挨拶に代えて、何かしら書いてみましょう。雑談っぽい感じになりますので、お気軽にお読み頂ければと思います。


だいたい毎年、その年に読んだ本の中から印象に残る作品などをまとめていた気がするのですが、まずはそんな話から。

秋に、3年近く使っていたiPodTouchを新しいものに替えた影響が予想以上に大きかったのですが、読み物の傾向が色々と変わってしまいました。例えば、「社説リーダー」というアプリで五大紙の社説を読み、「SmartNews」というアプリで話題のニュースや論説を読むのが基本になって、後から紙の新聞で読み落としを確認しつつざっと概観するパターンになりました。後者のアプリは著作権絡みで微妙な話も耳にしますし、違法と判定されるのであれば使用を中止する予定ですが、色々と便利なのは確かです。


ネットの普及で、例えばYahoo!のトップページなどで、大手新聞社からスポーツ紙に週刊誌と色んな媒体の記事が自由に読めるようになって久しいですが、最近はますます手間が減り使いやすくなった感があります。その結果、以前よりも遥かに多くの記事に接する事になり、そして外れの記事が目立つようにもなりました。それら読む価値があまり無いと思ってしまった記事は、割合としては以前から変わりないのに読むものが増えたので以前より意識してしまうのか、それとも近年においてダメな記事の割合が増えた故なのか、そんな事を少し考えていました。

後者を後押しするのは、例えばある記事で取り上げられている事柄について、普通にハードカバーで何冊か読んだ事があるジャンルは勿論、新書を一冊読んだ程度のジャンルですら、執筆子に不満を抱く機会が多くなりました。社会というものを考えた時に、諸々の兼ね合いがあるだけに「結論が決まった記事」を書かねばならない事情は考慮するものの、そうした制限の中で何を読ませるかという意図や、話題のテーマについての基礎知識が伝わって来ない書き手が増えているのではないか?と。

いずれにせよ、原因はどうあれ読みながらうんざりする記事が多いのは事実である一方、公平に考えると、記事を書いて生業としている方々とそれを評価する自分と、ある事柄について間違った理解をしている可能性が高いのはやはり自分自身だとも思うわけで。自身の誤解の可能性をできるだけ排除しないようには気を付けているのですが、その観点からしても、リアルタイムの記事よりも時代の評価を経てある程度評価が定まっている著作などをもっと読むべきだなぁと思い悩んでいる今日この頃です。


で、そこでまた話がiPodTouchに戻るのですが、「i文庫S」というアプリで著作権の切れた青空文庫の作品を読み出すと、途中で止めるのに一苦労だったりします。また、内蔵辞書や購入した各種辞書アプリで言葉を簡単に調べられる事は今までの読書体験を一変させるほど便利なもので、かつて電子辞書が流行し出した頃と比べてもなお、確実に次元の違いを感じる程に使いやすく魅力的に思えるのが困ったところ。

もちろん電子書籍ゆえの不便さもありますが、そこはリアル書籍で補う事が出来ます。例えば青空文庫で、和辻哲郎が漱石や露伴や寺田寅彦や岡倉天心の事を書いているのを読んで、それらがまとまって収録されている岩波の「和辻哲郎随筆集」に移動したりとか。また、補う事とは少し話がずれますが、青空文庫で桑原隲蔵を読んでいて、ふと書店に行ってみると中公新書50周年とかで記念すべき第一冊目が復刊していて、それを書いたのは誰あろう、ご子息の桑原武夫さんではないですか!といった奇妙な繋がりを体験できたりもしました。


そんなこんなで、色々と考えながらの読書生活を今年も送って来ましたが、来年はやはり深みを感じる作品に接する機会をもう少し増やしたいなぁと考えております。ただ、そうするとなかなか気軽に感想などが書けないのがまた悩ましいところなのですが。。。


できれば今年亡くなった方々のうち何人かについても簡単に書きたかったのですが、それを書くには余白の時間が少なすぎる……のが残念でした。まあそんな大した内容でもなく、例えばレイ・ブラッドベリの訃報を聞いて萩尾望都さんの漫画を引っ張り出したとか。林輝太郎さんの訃報を知って、個人的にはあまり著作を読まなかったものの、書店の株式投資コーナーに著書がたくさん並んでいた光景を思い出したとか。色々と、思い出す過去があるものですね。

書きそびれたまま年が明けてしまうのは残念ですが、一応は三人ほど、簡単にでも書き残しておきたい方々がおられるので、自分に圧力を掛ける意味で明言しておきます(苦笑)。


以上で、今年書く文章は終わりです。
本年も色々とお世話になりました。
書く機会が少ない上に一つ一つが長いという残念な傾向は健在だと思いますが、来年も宜しくお願いします。
では、今年はこれにて。

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

歴史的雑談3〜読史余論

年内に何か書こうかと考えた時に、今年亡くなられた方の話とか読んだ本の話とか、久しく放置している音楽の話とかスポーツの話とか、色々な選択肢を考えていると、ふと今回は読んだ本の中で毛色の違うものについて書いてみるかと思い立ったので、表題の件について。なお、毛色の違いとは、今年発売でも話題になったわけでもなく、自分としてもまさか読むとは思わなかった…という意外感が一番大きな作品という意味です。


さて、新井白石の「読史余論」(岩波文庫)をなぜ読む事になったのかというと全くの偶然からなのですが、読み始めの数ページは後悔が先に立っていました。何しろ、旧かな旧漢字は勿論ですが、2〜3行にわたって漢文が続く事も珍しくない状態でございまして。しかも、我が貧弱な漢文知識を思い出す限り、返り点の付け方が間違っているように思える箇所もちらほら散見され。。。果たして読了までにどれくらい時間が掛かるのやら?と、早々に投げ出しても不思議ではなかったのですが、案外に慣れるものだなぁというのがまた不思議な事でした。

その辺りの要因として考えられるのは、なんと言っても同じ日本語だという事、そして歴史に関する基礎知識がそれなりにあった事も読み進む上では手助けになりました。とはいえ、一番大きいのは解らない箇所はさっさと飛ばすという手抜き大好きの性格だったような気もしますが、その省エネ主義をあざ笑うかのように、講談社学術文庫から先月、現代語訳が出たのは哀しかったです。。。

ただ、件の現代語訳は第一巻の総論以外を収録しておらず、これはもともとの構成的に二巻と重なる部分がある故の決断だと思うのですが、そのカットされた部分にも面白い描写が幾つかあったので、以下で二点ほど取り上げてみたいと思います。


■頼朝の弟とか、やってられんよねという話

文中で白石は義経の赤心を繰り返し取り上げ、頼朝がいかに小心者で野心家だったかを訴えていました。そして、「頼朝がごときものの弟たらむ事、最難しとこそいふべけれ。」(p.73)という結論に至るわけですが。面白いのは、延々と義経を語っていたのに、その結論の直前に配された一文が義経の話ではない事。唐突に、「範頼ですら殺されちゃったんだから」という話になっているのが楽しいところ。案外これが本音なんだろうな、と。

この他にも、本書は歴代天皇の即位や摂関の就任を時系列に紹介しているのですが、鎌倉時代に入って「この先は摂関をいちいち書く意味もないよね」とぼそっと書かれていたり、白石の根が真面目な苦労人という性格がそのまま出ている記述が幾つかあって面白いです。

で、話を戻して義経について。例えば、孔子が尊敬した周公旦は兄の死後その遺児を助け、自らが簒奪する事は無かったという話ですが、一方で周囲の警戒感も半端ではなかったらしく。つまり、結果が確定している現在から遡って礼賛する事も、それを現実に当てはめる事も違うのではないかと思うわけで。義経の真心は…という話は小説や講談のネタとしては良いですが、実際のところは難しい気がします。

現実的に考えると、三種の神器を揃って奪還できなかった事は政治的に致命傷ですし、そもそも政治的な資質としては頼朝はもちろん後の足利尊氏にも遙かに及ばないわけで。仮に頼朝が早死にする事態になったとしても義経に我が子を託せるかというと疑問で、しかし武功はとてつもなく大きいと来ると、頼朝でなくても抹殺を考えるだろうなと。白石は頼朝が弟・叔父・従兄弟など一族8人を殺害したと書いていますしそれは事実ですが、人数の多さは頼朝の権力の大きさ故とも考えられますし、所領争いなどが原因で一族で殺し合う事が珍しくなかった当時では、範頼はともかく義経が寿命を全うするのは難しいだろうなぁと。

また、北条政子が仮名で貞観政要を発行させた事を考えると、古代中国諸王朝の歴史は武家の間でも基礎教養となっていたはずで。つまり、唐の太宗が兄の皇太子を殺害して即位した事、太宗を皇太子と競えるほどの地位に押し上げたのは彼の武功によるところが大きい事、そもそも父の高祖李淵が挙兵した当時は兄弟仲はいたって円満だった事、などはよく知られていただろうなと。更に、隋の煬帝も同様に、武功抜群で兄の皇太子を追い落として即位した事。その隋に取って代わられた北周でも事実上の王朝創始者である宇文泰の死後、遺児が即位はしたものの現実には甥の宇文護の独裁状態で、従兄弟達の廃位・殺害を繰り返した事を考えると、田舎の武士が教養に接して、果たして同族間の争いを自重しただろうか?といった疑問が出て来て興味深いですね。

で、話が散漫になりつつあるので、次。


■以仁親王という表記とその高評価の話

こちらは少し解らなかった点。確かに頼朝の挙兵に正当性を与えたのは以仁王の令旨ですし、挙兵後しばらくは王が存命で頼朝が匿っているかのようなはったりもありましたが、三善康信など中央とのパイプは挙兵当初から維持されていて、最終的には寿永二(1183)年十月宣旨で後白河院との手打ちが確定していますし。将門の二の舞を避けつつ半独立を公式に認めさせたい頼朝と、おそらくは安史の乱後に唐朝が河朔三鎮に対したのと同じ意識だったろう後白河が手打ちをしたこの時点で、一応は義仲が健在とはいえ以仁王の立場はほぼ謀反人として確定したと言って良いような気がするのですが。。

そもそも中央における以仁王挙兵の受け止め方は後白河〜高倉院政に対する明確な簒奪者という理解だったのでしょうし、それ以前に親王宣下すら得られていないわけで。王の挙兵を受けて皇籍剥奪が決定されましたが、九条兼実は「玉葉」の中でごく普通に、彼らしい見下しぶりが透けて見える書き方で、以仁王を源某と呼んでいますし。

にもかかわらず、白石は以仁王を正統と考え、後鳥羽践祚の時点で王の遺児をこそ即位させるべきだったと書いています。その後の展開を考えても、こうした朝廷の姿勢が変化しているとは思えず、いかに武家政権を開いた頼朝挙兵の発端だったとはいえ、以仁王を正統とする白石の評価は不思議な気がしました。もしかすると、愚管抄や神皇正統記との一番の違いはこの点なのかもしれず、もう少し考えてみたい疑問なのでした。


■おしまい

歴史はやっぱり楽しいものですね。という結論で、今日はこれにて。

テーマ : 歴史 - ジャンル : 学問・文化・芸術

衆院選を前に

入社三年目ぐらいの女の子と真面目に雑談をしていたら、「我々の職種は…」とか「あの会社は職種的には…」とか「これからの時代に合った職種は…」とか、やたらと職種を連発するので、昼間から北斎の蛸と海女などを連想しそうになった今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?

と、今日も無事爽やかに書き始められたところで、本題に入りましょう。あまり書く気が起きないテーマですが、今回の衆院選について。おそらく長くなるので、適当に興味のある項目だけでもご覧になって下さいませ。また、以下はあくまでも個人的な意見ですので、特に自分が正しいと主張する気もなく。ただ、読んで戴いた方にとって今回の衆院選を考える一助になれば良いなと思う次第であります。

なお、構成としては、政策別に思うところを書いて、次に政党別に思うところを書いて、最後にまとめという形になります。



■政策別あれこれ

各政党が独自色を出す為とはいえ、色々と細かい事が多いなぁという印象で。政策の優先度が考慮されないままに、あれもこれもと報道だけが過熱している印象を受けます。また、どの政策についても各論のみの議論となっていて総論が疎かに思える辺り、今に始まった傾向ではないですが気になるところです。

個人的には経済優先で良いと思うのですが、政策以前に政党によっては実現の可能性がほぼ皆無だったり、実現の運びとなったところで抵抗を受けて頓挫しそうだったり、色々と考え出すと難しいですね。。。



・経済

普通に安倍さんのインフレ・ターゲット(≒リフレ)政策で良いのではないかと思っています。みんなの党の主張の方がより正確だとは思いますが、日銀改革も視野に入れた発言をしているのはこの2政党ぐらいでしょうか。他の主要政党の経済政策は、正直何を言っているのか解らない部分が多いです。。

残念なのは、これに対する反論が奇妙なものばかりに思えるところ。日銀の独立性とは手段の独立を指すという事が共通理解を得られておらず、白川さんの「バブル期でもインフレ率は低かった」という反論は、戦後の我が国の物価上昇率を調べてみると、80年代後半がそれまでの数字の推移からは逸脱しているのが見て取れるだけに説得力を感じません。何より、報道が混乱している状況なのが困ったところ↓。

参考:東京新聞:週のはじめに考える 「日銀引き受け」論争の真実:社説・コラム(TOKYO Web)

この件などを受けて、ネット界隈では安倍さんを陥れる陰謀論という意見が姦しいと聞きますが、科学関連の報道などを見ていても、普通に報道の担い手の知識不足に思えたりして。加えて言えば、政策を議論すべき候補者たちも経済についての知見に不安を感じる人が多いのも悩ましいところ。

ちなみに自分はリフレ支持と書きましたが、説得力のある反論が得られれば反対派に鞍替えしますし、しかし現実は上記のように論になっていない反対しか聞こえて来ないわけで。例えば最近だと、リカーズ「通貨戦争」(朝日新聞出版)の内容を前提に論を組み立てる候補者などが出て来てくれたら、意見を傾聴する気にもなるのですが。。

自分の知識の無さを棚に上げて何だか偉そうな事を書いていますが、安倍さんの政策に対する反論は、それが実行に移された後に特に出口戦略を検討する上で大いに役に立つはずなので、もう少し実のある議論を拝聴したいところです。

いきなり長々と書いていますが、では最後に自民党政権になって経済は回復するのか?というと……途中で政策が頓挫する可能性が高い気がするんだよなぁ。。。

先に述べた戦後のインフレ率の推移を見て思い出す事ですが、60年代の高度成長期もインフレ率は高く、70年代初めの列島改造ブームに石油ショックが重なった時期は例外としても、その後も昭和50年代を通してインフレに苦しんだ庶民は少なくなかったはずで。それに終戦直後のインフレ経験者を含めると、インフレと聞くだけで嫌悪感を催す方々を批難できない気持ちがあります。そんな中、リフレで円安が進行した状況で燃料や穀物などの価格が値上がりした場合、「制御できないインフレだ」という煽りに政権が耐えられるかというと、、、難しそうな予感がします。

頭の痛い選択になりますが、実現の可能性が微妙とはいえ、知識的・経験的な裏付けが希薄に感じられる他政党の経済政策よりは、、、という感じですね。では、次。



・消費税

個人的には経済の下部テーマとしか思えないので簡単に。消費税を争点として大々的に掲げているだけで、その候補者の評価を下げてしまいたくなるのが正直なところです。

長期的に見て増税が避けられない事と、短期的には経済をいっそう悪化させ税収は増えないという悲しい結末しかもたらさない事は、共通理解と考えて良いかなと思います。では財務省は何を考えているんだ?となりますが、悲観的な将来を織り込んでいるんだろうなと。

とりあえず、経済を何とか立て直した上で考えるべきテーマだと思うので、現時点ではスルーするのが妥当かなと思います。



・TPP

これも前提として強い経済が優先事項だと思うので、あまり争点にはしたくないテーマかなと。

基本的に我が国は、超とは言わないまでも間違いなく大国ですし、その源はどう考えても経済力なので、そこが維持できていれば交渉などもより有利に展開できる事を自覚すべきかなと。そもそもの交渉力に不安を感じるのは理解できますが、かといって先延ばしを続けて良い状況でも無さそうですし。。

あるいは自虐的になりますが、経済がこのまま衰退して行くにしても当分の間は、我が国の経済規模は外から見て魅力的な獲物に見えるはずなので、その辺りを利用してTPPなり対EUなり対東アジアなりを複合的に扱う方向でしょうね。

なお、このテーマでも反対派の意見は解らない部分が多いのが正直なところ。反論の仕方が様式化しているとしか思えないのですが、耳を傾けるに値するような深みのある反論が聞きたいものです。



・原発

反対派が様式化の極みにあると言っても良い気がするテーマ。あの80年代と比較してすら退化しているとしか思えない反核集団の現状は、率直に言って福島の事故処理やその他の原発への対処についても悪影響にしかなっていない気がします。ただ現状を放置する事にしか貢献していないというか。。

現実的には、ニュースはあれども分析は自粛ムードの感がある4号機の事を考えても、抜本的な解決策などは望めないわけで。姑息的な対応を積み上げるしかない点で、そもそも議論になる方が不思議な気もします。脱原発までの年数を競うのは意味不明だし、無駄に国防などに話を繋げて原発を擁護するのも筋が違うし、まともな話が聞きたいとか思ってしまう今日この頃。。

ちなみに姑息的な対応ですが、報告書の内容を信じるのであれば、原発が稼働中か停止中かは第一の優先事項ではなく、911後の米国の対応に倣って緊急時に速やかに電源や冷却水その他を現場に投入できる体制を整える方が遙かに重要に思えます。後は、多くの人が唖然としたであろう使用済み核燃料のずさんな扱いですが、、、何を言っても変に騒ぎ立てて、結局は何ともならないんだろうなぁ。。。

現状さすがに推進派はいないとして、現状維持派にせよ反対派にせよ、原子力関連の専門家がこの先も多数必要な事では共通理解が得られるはずなので、彼らの環境改善や新たな人材の育成を政策で後押しする動きも出て来て欲しいところですが。。反対派で底の浅い方々などが「消える技術の専門家など要らん」とか言い出しそうで……というのは偏見かな。。高木さん亡き後、専門知識を持たない集団が専門家を蔑視して、運動のブームを作ることしか考えていなかったのが反対派の困ったところだと思うんだけどな。。。

とりあえず、この10年で家電業界が辿った道を参考に、技術者の軽視が人材流出に繋がる未来だけは避けて欲しいかなと控えめに希望する今日この頃です。。



・外交

昨今の近隣国との泥仕合から、勇ましい発言も聞かれるテーマですが、、、変に騒がず機会ごとに粛々と対応しつつ、多くの国を対象に我が国の主張をきちんと表明し続ける事かな。海外の報道をちらほら見るだけでも、圧倒的に主張が足りていない事は理解できるはずなので、そこを第一に考えて欲しいところ。でも、伝統的にダメですね。。。

後は、何を持って国益と考えるかですが。。例えば対中関係を考えた時に、石原さんが騒ぎ立てて政府が国有化した一連の流れが新しい全人代の常務委員メンバーの決定に大きく影響した事を、ご両者ともどこまで自覚的だったのか?とか考えてしまったり。対日姿勢を考えると、現状の面々よりは胡錦濤氏の院政の方がまだ国益に適う気もするのですが、この辺りの影響力をもっと自覚して欲しいなと思ったり。もちろん、自覚しすぎて汪兆銘政権を作るような動きに繋がるのも問題ですが。。この件については、外務省が消費税における財務省と同様の思考から意図的に国有化に持って行った感じも受けますが、まぁ、薄熙来氏の事件を見ても素人が考察するには荷の重いテーマですのでこの辺で。

とりあえず、政権が交代しても外交の基本軸は継続するという前提が、前回の苦い教訓として根付くならば良いのではないかと思います。



・社会保障

児童手当、高齢者医療制度、年金、最低賃金などがテーマですが、いずれも解は限られているので、黙々と撤退戦を指揮する意識で取り組んで頂ければと。



・憲法

憲法改正即戦争という反対派の論陣がどこまで共感を得るのか知りたい気もしますが。。一応9条について考えると、現実に存在する軍隊を憲法できちんと定義しておく方が無難なのは確かだと思います。曖昧なままなし崩しに戦争に至るケースと、定義によってそれ以上を制限されている状態と、どちらが良いかという話ではないのかな?と。

ただ、現時点で政権に一番近いと思われる自民党の改正案↓について言うと、文章が酷いというか、想定が甘いというか、これならば改正しない方が遙かにマシとしか思えないのが正直なところ。

参考:「憲法改正草案」を発表 | コラム | 自民党の活動 | 自由民主党

例えば明治憲法の制定に当たって、伊藤公は憲法案とともに憲法義解を出して議論の参考にさせたわけですが、それと比べると申し訳ないほどに内容が浅く文章が稚拙に思えてしまいます。。或いは現行の憲法でも、成立の経緯などから来る批判は同意する部分もありつつ、英文を読むと起草者たちの教養は感じられるわけですが、改正案は。。。

憲法改正という形式だけが欲しいのであれば話は別ですが、我が国の未来に関わってくる事ですし。。真面目に改正を考えるならば、国内最高クラスの憲法学者に海外の専門家も加えて、数年の年月を与えて専念させるべきではないかなと思います。ただ、その場合も制定を命じた政治家の意志が大きく問われるだけに、現在の代議士の面々では棚上げすべきテーマかなと。あまり先延ばしをしていられる状況でもないのですが、人材難とは本当に悩ましい問題ですね。。



・その他

道州制とか各種改革とか。維新よりは、みんなの党の主張の方が解りやすいとは思いますが、現状の優先順位は落ちるので野党として時折必要性を発言して貰う程度で。



■政党別あれこれ

できるだけ簡潔に済ませたい。。


・民主

「懲罰」という風情になるのは避けて欲しいところですが、仕方ないかな。。。前任の二者に比べると現実寄りの政策に戻し実質的にマニフェストを放棄した野田さんの方向性は妥当なものだったと思いますが、そもそも政権を支える人材に苦労している現状では、重要事項に取り組めないのが切ないところ。前例を無視した軽い行動も多かったし。。

惨敗はほぼ確実としても、一定の勢力を何とか維持して国政が極端に偏りすぎないよう重しとして存在していて欲しいところではあります。できれば、能力不足を自覚する人々が中心になって再生を目指して下さい。仮に衆参ダブル選挙だった場合、自民圧勝で歯止めが利かなかった可能性があるだけに、タイミングとしては良かったのではないかなと思ったり。



・公明

支持母体を貶す意図は全くない、という前提で、この党がキャスティング・ボートを握る展開はいい加減に止めてくれないかなと思ったり。政策にしろ国会での政争にしろ、無難かそれ以下というイメージしかないのですが、困った事に二大政党が迷走している場面では、その姿勢が役に立つという奇妙な展開。しかし、支持母体が強固なのは凄いですね。



・共産

20世紀の歴史を知る者として、自分が投票する事はないけれども、確かな野党としての共産党には期待しています。一定の勢力のままで居て欲しいなと。



・社民

既に役割を終えた政党としか言いようがないのですが、この党が担ってきた時代遅れの思想を、所属政党の看板だけは付け替えた議員達が維持している現状を思うと、解りやすく社民党の旗の下に集まってくれと言いたくもなります。

で、既に述べた理由から当面の憲法改正には反対なので、その点では期待しています。



・維新

維新八策などを見ても、それぞれの政策がどう繋がるのかが理解できず。。個々の議論はまだ理解可能ですが、全体としてどう把握しているのかが見えないです。これは橋下さんの傾向なのでしょうね。

大阪のダブル選挙では一騎打ちだった事もあり、相手の繰り出す誹謗中傷の酷さがそのままプラスに働いた面が少なくなかったと思いますが、今回は。。。本命が自民で、対抗の民主がどこまで生き残れるかという状況で、空論が目立つ維新に消去法で投票する人がどの程度出るのか興味深いところです。

石原さんについては、年齢を考えても、脈絡なく爆弾発言を繰り出す傾向も、色々と疑問が募りますが。。。ただ、都知事辞任の際に「若い連中は何をやっているんだ」云々という発言は重いなぁと思います。善し悪しがはっきり出るだけに、出来るだけ良い面が出てくれますように、と願う感じで。



・みんな

政策的には妥当なものが多く、特に経済関連はそのまま採用して貰っても良いのになぁと思いながらも、機会に恵まれなかった印象。で、賞味期限は終わってしまったかな、と。いかに魅力的な政策を提示しても、それを実現に近付ける動きがない事には難しいだろう、と。

政策についても、大きなテーマになるほど渡辺さんの理想家的な傾向が露骨に出て来る印象で、現状では政権を担うには至らないかな、と思います。できれば復党して頂いて、今や自民党からもほぼ消え去った感のある党人の傾向を身に付けて貰えたら、父親越えも見えてくるのではないかなと。期待は残しています。



・未来

見事なまでに民主党のばら巻きマニフェストを踏襲しているのがいっそ清々しいし、こうした政党が一定の支持を集めるのも悪い事では無いとは思います。院内の弱小会派として、時折存在を思い出される程度の勢力で居て下さい。



・自民

春や昔の春ならぬ、とか呟きたくなりますが、現状で一番マシと思える自民も、三年前に比べて劣化しているという現状は切ない限り。ただ、いかに採点が低くとも、他を上回っているならそこを選ばざるを得ないのがまた辛いところ。。。

何だかんだで、麻生政権はあの当時に望みうるものとしては最良のものだったのではないかと思うのですが、問題は経済対策でした。で、中川さんが急所だと認識して酩酊させた野党の戦略は正しかったと思いますが、国にとっては不幸な事だったなと。この結果、経済系閣僚を兼任する事になった与謝野さんが、その後の民主党政権下で消費増税を見届ける流れになったのも皮肉な事でした。と、過去を振り返るのはこれくらいにして。

現実味という点では難しいですが、みんなの党のところでも書きましたが、できれば離党した渡辺さんに舛添さんも呼び戻して、それから副総理格で麻生さんに外務大臣辺りを引き受けて貰って、とにかく重々しい面々で政権を発足させて欲しいなと思います。石破さんをどうするかは悩ましいところ。

そういえば、総裁選で安倍さんが勝ったのは、経済政策の面からは良かったなと。理解の深さという点では微妙ですし、前回の失敗に懲りず天下国家の大問題に安易に取り組みそうになる危うい傾向など不安材料は多々ありますが。そして自民党政権に戻ったところで問題が山積みの現状は変わりませんが。できるだけ無難に勤め上げて欲しいと思っております。



・その他の政党

さすがに把握できていません。。。



■まとめ

色々と偉そうな事を書きましたが、全般的に自分の知識が圧倒的に不足しているのは承知の上で、しかし現時点で考え理解している事をできる限りそのまま書くように心掛けました。

自分などが言うのも何ですが、知識と経験を感じ取れる話ができるような議員さんが増えてくれる事を願いつつ。どの業界も人材不足で困った事だなと思いますが、成長の切っ掛けには事欠かないという解釈もできますので、地味に頑張って欲しいものです。

そんな感じで、長々と書いた割には大した掘り下げも出来ていませんが、今日はこんなところで。

テーマ : 政治・経済・時事問題 - ジャンル : 政治・経済

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