大関魁皇の引退

昭和63年春場所が初土俵の同期:若貴や曙の引退が遠い昔のように思えるだけに仕方がないとはいえ、しかしやっぱり、魁皇引退のニュースは寂しい気持ちで聞きました。


印象に残る一番はと言うと、彼が最も横綱に近付いた平成16年九州場所の朝青龍戦がまず浮かびましたが、幾つか見た中で感慨深かったのは、この動画でした。

‪貴乃花 対 魁皇 〜同期の桜〜‬‏ - YouTube


貴乃花の早熟の天才ぶりも凄いものがありますが、当初は右が怖いだけという印象の魁皇関が年月の経過と共に少しずつその幅を広げ、遥か先の域にあった同期の大横綱に近付いていく過程が感じられて、目頭が熱くなる思いがします。


関取在位117場所、幕内在位107場所、通算1047勝、幕内通算879勝はいずれも歴代一位。そして幕内優勝5回は、最高位が大関の力士では最多。大関在位65場所、大関角番13回、関脇連続13場所も歴代最多で、これらは地力の高さを示すと共に勝負どころでの弱さを示すものかもしれませんが、記憶に残る力士だったなと思います。


書き出せば色々と出て来るとは思いますが、上手くまとめられそうにないので、今日はこんな感じで。魁皇関、長い間お疲れさまでした。


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蒔きしなでしこ、花に咲きなむ。

文章を書けるほど多くは観戦していないのでブログに書くのは止めておこうかとも思いましたが、せっかくリアルタイムで観たことですし、気楽に祭の騒ぎに参加してみようかなと。という事で、日本時間の今朝未明に行なわれたFIFA女子ワールドカップ決勝について、書き記しておきます。以下、一部を除いて敬称略で。


■戦術面の話

最初に無粋な話から。勝ったから良いぢゃねぇかと言われそうですが、戦術面では正直に言って完敗だったなという印象の決勝戦でした。。

アメリカは4-4ラインをコンパクトに保ちながらDFラインを高く上げて、ボールを持つ相手に2トップが圧力をかけて、多人数で囲い込んでボールを奪う動きが、とてもよく組織されていました。彼女たちが勝っているのはフィジカルとスピードですが、少し後者について。一瞬のダッシュでは我が代表に軍配が上がるものの、それなりの距離をよーいドンで競う事になると米国の方が優れているわけで、そこを上手く戦術に組み込んで来たなという印象でした。


日本代表はなかなか前線にボールを届ける事ができず、嫌な位置で奪われてはカウンターを喰らうという繰り返しで、厳しい試合展開でした。4-4ラインを潜り抜けてゴール前まで到達したケースでは、相手の選手もバタバタした動きが多かっただけに、中盤での攻防がキーになりそうなこの試合。しかし、攻撃面でも中央や縦への意識が強く、更に前線でのポジションの変化が少なく、それゆえに選択肢が限定されて結局繋がらないという場面が多かった気がします。

そんな場合にはサイドを有効活用したいところですが、それを上手くやっていたのが敵国の選手たちなのだから困ったところで。。前線からプレスをかけて、ボールを奪ったらサイドに展開したり縦に素早く速攻したり、今までで一番の強敵である事をまざまざと見せつけてくれました。でもま、結果が出たから言える事ですが、そんな相手に勝つのが一番嬉しいのですけどね(笑)。


我が方の守備については、ボールを持った相手への寄せという部分で少し物足りない面があり、特に右サイドからのクロスは脅威でした。とはいえ、間合いを詰めた状況での一対一や、クロスへの対応という点では不満を感じるケースはほとんど無く、この辺りは優先度の違いなのでしょう。何だか男子のアジアカップを連想しますが、今回もその選択が正しかった事が結果により証明された形になりました。


戦術絡みで最後にもう一度、攻撃面について。前半のボールが繋がらない状況で、前線にロングボールを蹴るという選択肢があまり有効ではなく、その辺り永里が先発だったらどうだったのかな?と。また、ボールを持った場合に、相手に奪われずボールを運べるという点で一番安定して見えた鮫島を、チームとしてより高い位置に押し上げるような動きがもっと出ても良かったかなと。後者は既に書いた攻撃面でのポジションチェンジに繋がる話ですが、くさしたいわけではなく、優勝したこのチームはまだ改善の余地があるよ!という事で、五輪での更なる成熟が楽しみですね。


■日本の勝因

最後まで諦めない精神力が称揚されていて、それは確かに素晴しかったのですが、自分が最も感銘を受けた要素は、彼女らの技術がスタミナによって裏打ちされていた事でした。日本代表の二得点はいずれも技術に優れたもので、そうしたプレイが試合終盤の苦しい時間帯に出るのを見るのは嬉しい事だなと。特に、二点目の同点ゴールは時間といいシチュエーションといい言葉で説明するまでもなく感動的な瞬間でありました。

で、その得点を挙げた澤様ですが、個人的に強く印象に残っているのは、実は後半すぐ辺りの、自陣ゴール直前でのクリアの場面だったりします。クリアして、後ろ足でキーパーに躓いて、一回転していた場面。あそこで真っ先に走り込んでいたのが象徴的でしたが、試合の展開の中で攻守に亘ってサッカーをよく深く理解しているなぁと唸らせるようなプレイが多く見られました。

また、そうした澤様の戦術眼に基づく動きを他の選手たちがうまくサポートして、彼女がトップ下にまで進出しても、最終ラインにまで顔を出しても、チームとして破綻が無いようにカバーする意識がとても強かったのも印象的でした。仮にメッシがこの試合を観たら、心底から羨ましがるのではないかと…ってのは少し調子に乗り過ぎた発言かもしれませんが(笑)。

まとめると、個人としての技量を120分間出し続けられた事と、特別な中心選手を活かすという目的の下にチームがまとまっていた事が、この素晴しい結果をもたらした要因なのではないかと思ったのでありました。


■まとめ

うだうだと書きましたが、こんなものは実際の試合の映像の前では何らの価値も無いもので。我が国の代表のユニフォームに、優勝1回という意味の星印が一つ、現れる事になるとは、感慨深いものがありますね。とにかく、優勝おめでとう!という気持ちであります。

ちなみにタイトルは、大伴家持の歌から一部を引用したものです。対抗は常夏の巻で光源氏が玉鬘に歌いかけたもの。それらを最後に提示して、締めという事にしましょう。

吾がやどに 蒔きしなでしこ いつしかも 花に咲きなむ なそへつつ見む
なでしこの とこなつかしき 色を見ば もとの垣根を 人や尋ねむ



以上、今日はこれにて。

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宵山の夜

何だかんだで毎年それなりに参加している祇園祭ですが、今年も行って参りました。


今年は南の方をメインにする予定で、まずは京都駅にて少しほっこりした後、地下鉄の一日乗車券で五条まで出ました。まだ17時台だというのに地下鉄はひどい混みようで、一駅で降りられて良かったのかも。。そこから東洞院高辻を下ったところに位置する保昌山に向かいました。

そこで携帯を取り出して写真を撮った直後、充電がもう無いよとのお達しがあり、今年の祇園祭は写真なんぞに頼らずに自分の目でしかと見よとのお告げかと適当な事を思いながら西に向かうのでありました。なお、歩数計を家に忘れるという間抜けな事もやらかしておりまして、やる気があるのかと怒られそうな立ち上がりでありました。。


高辻通りに沿って烏丸通りまで出ると、既にそこから北は歩行者天国になっていて、この二日間(一部は三日間)のみ登場する屋台が、道の両側に並んでいました。祇園祭のメインは17日の山鉾巡行ですが、それに先立つ宵山~宵々々山とは、平たく言えば巨大な美術館と縁日(屋台つき)が突然に市内中心部に展開される事で、それらが醸し出す非日常の雰囲気は、ハレとケという伝統の踏襲でもあります。

数年単位ではさほどの変化を感じませんが、さすがに十年単位で振り返ってみると、祇園祭も徐々に変化しているなぁと感じる部分があります。それは例えば訪問者として意識する対象の広がりなどで、海外の方々を視野に入れているなぁと感じさせる部分があり。その一方で、それぞれの山鉾における観光客への語りかけは日本語のみで行われ、交通整理ですらも日本語のみで、しかしそれでも特に問題なく思えてしまうのは面白いところではあります。梅棹さんが昭和30年代に「近頃はアルファベット表示の看板や標識が増えた」と我が国の変化の様を慨嘆され、しかし海外にフィールドワークに出て戻って来た目には「外国語が街中に少なすぎる」と映ったという話をふと思い出していました。


さて、白楽天山、鶏鉾、綾傘鉾を経て船鉾へ。この屋形内の御神体は神功皇后とそれに陪従する磯良、住吉、鹿島の計四体だと説明があり、気長足姫は神話の世界の住人と言えばその通りですが、その時代に既に鹿島大社がヤマト政権と深く繋がっている事を、改めて意識してみたり。伊勢神宮の位置付けも相当に不思議な部分がありますが(例えば壬申の乱において、大海人皇子は吉野から伊勢を経て、美濃・尾張の豪族を動員した)、鹿島大社とオオキミ及び中臣の一族との関連に思いを馳せつつ次に向かいます。

岩戸山、太子山、油天神山、木賊山、芦刈山、伯牙山と進み、新町通りの少し西側にある小さな路地を北へ、四条通りを目指します。その途中、平将門を祀った神田明神があったので寄り道。将門の首を晒した場所ですが、その後に祟りと思しき事が重なったので作られたもので、面白いのは空也上人(醍醐天皇のご落胤とも言われる)が関係しているところ。ついでに面白いのは、将門は新皇を称するわけですが、菅原道真公の霊に加えて八幡大菩薩のご神託がそれにお墨付きを与えている(事になっている)わけで。八幡宮の総元締めは宇佐八幡宮で、そして皇位に関するご神託といえば連想するのは道鏡ですが、この辺りのプロセスが、大陸での禅譲の手続きほど洗練されてはいないものの一応は存在していた事は、なかなか興味深いところであります。


当初はここでノルマ達成のはずだったのですが、何だかスイッチが入ってしまったらしく、結局は四条通り沿いから残りの山鉾を全制覇する行程に入りました。。。

四条と錦小路の山鉾をクリアしつつ、氷やら肉やら飲み物やらを腹の中に収めつつ、烏丸まで出たところで一旦地下鉄に乗って、北に避難して休憩を挟んで烏丸御池から再度スタート。焼きそばや抹茶バニラを頬張りつつ山鋒クエストを継続しましたが、残念ながら鯉山近くの町屋などで時間を喰ってしまい。。最終的に占出山、孟宗山、長刀鉾あたりは23時を過ぎて撤去作業が始まっていましたが、まぁ四条烏丸界隈は例年それなりに見ているので良しとして、結局終電まで徘徊していたのでありました。。。


若かりし頃は山鋒よりも、屋台の食べ物だとか、人込みの中で交わす同級生とのたわいもない会話だとか、異性の手をいかにして握るかとか(笑)、そうした事への意識が優先されるかもしれませんが、それなりの年齢になって、説話や神話の知識が増えたり、タペストリを面白いと思えるようになると、祇園祭の印象は変わります。それはいわば、知っている事・理解できる事を味わえるゆえの変化ですが、最近は更に、知らなくても楽しめるような心持ちになって来ました。

そして、あの見事な美術品の題材となった物語群が今でも子どもたちに伝えられているのか否か、詳しくないので分かりませんが、教えてあげて欲しいなと思う気持ちと、それと同時に、新しい物語は生まれないのだろうか?という少し残念な気持ちも、心の中に残りました。それは自分の中に、いわゆる老若男女が広く共有できる物語を今の世に生み出す事がとても困難だという前提があるからですが。。。

いつか生まれるかもしれない新しい物語に思いを馳せながら、そして、歌のメロディに上手く乗せて手拭いその他を薦めていた、如才なく成長しそうな子を思い出しながら、今年の宵山の報告を終えたいと思います。


以上、今日はこれにて。


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ビリヤードの話

図示すると解り易いのですが、まずはYの字を思い浮かべて下さい。画面下からビリヤードの手玉が向かって来て、少しだけ的球の中心から逸れた位置でぶつかった時に、二つの球が別々の方向に進んで行く光景を想像できるかと思います。

この時に、衝突後の手玉と的球の間の角度が、垂直になる事を証明します。

なお、手玉と的球の質量は等しく、以下ではそれをmとします(m≠0)。


・面倒なやり方

衝突前の手玉の速度をv、衝突後の二つの球の速度をそれぞれv1,v2とします。vの進行方向とv1の進行方向の間の角度をθ、vとv2のなす角度をφとします。
v,v1,v2は0ではなく、0<(θ,φ)<π/2としても一般性を失わないはず。

ここで速度を、vの進行方向と、それに垂直な方向に分けて考えます。

vの進行方向の運動量保存則から、mv=m(v1)cosθ+m(v2)cosφ
mは0ではないので、両辺をmで割ると、
v=(v1)cosθ+(v2)cosφ・・・1

vと垂直方向の運動量保存則から、m(v1)sinθ=m(v2)sinφ
mは0ではないので、両辺をmで割ると、
(v1)sinθ=(v2)sinφ
0<θ<π/2よりsinθ≠0なので、
v1=(v2)(sinφ)/sinθ・・・2

更に、運動エネルギー保存則から、(1/2)mv^2=(1/2)m(v1)^2+(1/2)m(v2)^2
mは0ではないので、両辺をm/2で割ると、
v^2=(v1)^2+(v2)^2・・・3


1を3に代入して、
{(v1)cosθ+(v2)cosφ}^2=(v1)^2+(v2)^2
⇔(v1)^2(cosθ)^2+2(v1)(v2)(cosθ)(cosφ)+(v2)^2(cosφ)^2=(v1)^2+(v2)^2

(v1)^2と(v2)^2の項を右辺へ移動して、
2(v1)(v2)(cosθ)(cosφ)=(V1)^2+(v2)^2-(v1)^2(cosθ)^2-(v2)^2(cosφ)^2
⇔2(v1)(v2)(cosθ)(cosφ)=(V1)^2{1-(cosθ)^2}+(v2)^2{1-(cosφ)^2}

三角関数の公式1-(cosθ)^2=(sinθ)^2、1-(cosφ)^2=(sinφ)^2より、
2(v1)(v2)(cosθ)(cosφ)=(V1)^2(sinθ)^2+(v2)^2(sinφ)^2


ここで2を代入して、
2{(v2)(sinφ)/sinθ}(v2)(cosθ)(cosφ)={(v2)(sinφ)/sinθ}^2(sinθ)^2+(v2)^2(sinφ)^2

v2≠0なので両辺を(v2)^2で割ると、
2{(sinφ)/sinθ}(cosθ)(cosφ)={(sinφ)/sinθ}^2(sinθ)^2+(sinφ)^2
⇔2{(sinφ)/sinθ}(cosθ)(cosφ)=2(sinφ)^2

0<(θ,φ)<π/2より(sinθ,sinφ)≠0なので、両辺に(sinθ)/2(sinφ)をかけると、
(cosθ)(cosφ)=(sinθ)(sinφ)
⇔(cosθ)(cosφ)-(sinθ)(sinφ)=0

三角関数の公式cos(θ+φ)=(cosθ)(cosφ)-(sinθ)(sinφ)より、
cos(θ+φ)=0

よって、0<(θ+φ)<πより、θ+φ=π/2



・こちらの方が簡単じゃないのかなぁというやり方

衝突前の手玉の運動を方向ベクトルVで、衝突後の二つの球も同様に方向ベクトルV1,V2で表現します。ベクトルV1,V2のなす角度をαとします。
V,V1,V2は0ベクトルではなく、0<α<πとしても一般性を失わないはず。

なお、上記の面倒なやり方との関連性は、|V|=v、|V1|=v1、|V2|=v2、θ+φ=αです。


まずは運動量保存則から、
mV=m(V1)+m(V2)
m≠0なので両辺をmで割って、
V=(V1)+(V2)・・・1'

運動エネルギー保存則から、
(1/2)m|V|^2=(1/2)m|V1|^2+(1/2)m|V2|^2
m≠0なので両辺をm/2で割って、
|V|^2=|V1|^2+|V2|^2・・・3'

1'を3'に代入して、
|(V1)+(V2)|^2=|V1|^2+|V2|^2
⇔|V1|^2+2(V1・V2)+|V2|^2=|V1|^2+|V2|^2
⇔2(V1・V2)=0

内積が0なので、ベクトルV1とV2のなす角度α=π/2



・おしまい

計算よりも、テキスト形式で数式を表現するのが何より辛いという感想だったりして。。。
証明の全ての過程を確認したぜ!という強者は、記念にコメントをどうぞ(笑)。

以上、今日はこれにて。


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歌詞が思い出せなくて気になる曲シリーズ



YouTube - ‪いっぽんでもにんじん‬‏
いっぽんでもニンジン - なぎら健壱 - 歌詞 : 歌ネット

この時期の曲は、「およげ!たいやきくん」もそうですが、歌詞のクオリティが高いというかセンスが感じられるというか、今聴いても面白いですね。

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思い付きで独語り

Juli ist gekommen!
Heute beachtete ich es vom traditionellen Ton von Gion Matsuri.

Gion Bayashi ist der Name des Themalieds dieses Festivals.
Jetzt konnten Sie die Musik an irgendeiner Station hören.
Z.B.; JR Kyoto Station, etwas von dem Hankyu Bahnhof, und so weiter.

Aber, die Wahrheit zu sagen, mag ich nicht zur Phrase an der Station hören.
Weil, wenn möglich, ich es mit vielen schönen künsten und mit der freundlichen Stimmung des Festivals schätzen möchte.

Sein Hauptfall ist am 17. Juli.
Wenn Sie dieses lesen und ein Interesse an Gion Matsuri haben, würde ich Ihnen diesen Ausdruck geben; "Lassen Sie uns gehen Kyoto!"


Danke für Ihren Messwert.


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