2-0の恐怖。その1

○アーセナルの場合


土曜日。正直言って眠かったのですが、テレビを付けてザッピングしていたら試合開始直後だったので、ついついボルトン×アーセナルを観てしまいました。

試合は、降格圏に甘んじているホームのボルトンが、序盤のアーセナルの猛攻をしのいで前半15分までに先制。前半30分にはディアビが危険なタックルで一発退場、更にロスタイム直前に追加点と、前半はボルトンにとって理想的な展開でした。

普段であればここで観るのを止めるところですが、これでアーセナルは終戦かと思うと、まぁ何となく見届けてあげようと、そんな偉そうな動機から後半も引き続き観戦しておりました。しかし・・・。


後半の15分にヴェンゲル監督が動きます。CLを見据えて温存していたアデバヨールとウォルコットを一気に投入すると、18分にセットプレーから1点を返し、更に23分にPKを得て、遂に同点に追いつきます。そして、45分にセスクのシュートが相手DFに当たってゴールに吸い込まれ、逆転・・・。


最近5試合で4分1敗、更にこの後はリバプール3連戦にユナイテッドという日程を考えても、優勝争いから脱落しない為にはこの試合に勝つしかなかったアーセナルではありますが、監督がその意思を明確にしたこの交替はお見事でありました。って最近何だか同じ様な事を言っている気がしますが、やっぱりこの展開で3バックに変更するのは勇気が要ると思うわけで。まずは様子見の一手などを打ちたくなる気もするのですが、躊躇の無い交代策はやっぱり凄いなぁと思うのであります。

特にヴェンゲルは試合が始まるまでに全力を注ぐタイプというか、試合中の不慮の流れについては諦観で身を任せてしまいそうなイメージもあっただけに、こんな博打も打てるのだなぁと、何だか上から目線で申し訳ないですがそんな事を思ったのでした。しかし皆様ことごとく博打が報われるというのは少し羨ましいですね。


で、少し気になったのは、解説の方がやたらと「疲労」を気にしておられた事。もちろん省エネで試合を終える事も厳しい日程を考えると重要だとは思うのですが、それよりもこの試合に勝つ事が優先順位としては絶対に上にあるはずで。想定外の劣勢に立たされた状態で疲労云々を言うのはどうなのかな?と、同じ事を何度も言っておられたので余計に疑問に感じてしまいました。

その時に自分が考えていたのは、疲労を考慮して例えばアデバヨールを最後まで使わないとか、或いはハーフタイムに選手たちに省エネを指示するとか、仮にそれをしたら逆に疲労度がアップしそうだなと。それよりも「疲れさせる事になるけど、お前ら頼む」と選手に助けを求める方が、精神的な疲労度は少なくなるのではないかと。っていささか青臭い話ですが、やっぱり窮地に立った時に部下に無理を言える事(しかも強制ではなく協力を求める事)に比べたら、疲労の影響なんて繰り返し指摘するほどの価値はあるのかな?と思っていたのであります。もしも自分がリバプールの関係者だとすれば、省エネであっさり勝利したアーセナルよりも、疲れは溜まっていてもこの試合を乗り切ったアーセナルの方が怖いと思うのですけれど...その辺りは今後のお楽しみという感じですね。


この過密日程から来る疲労については昨日もUNOを譬えに少し書きましたが、やっぱりdoroさんが指摘されている様に「勝利により(メンタル面の効果で)疲労は軽減される」のは確かだと思うんですよね。doroさん(と見知らぬお方を相手の与り知らぬ場所で馴れ馴れしく呼んでおりますが)は「非科学的でしょうか?」と自省しておられますが、試合に負けたり優勝の望みが無くなったりで「メンタル面の効果」が切れた時に今までの疲労が一気に意識に上って来る事を考えると、これはやはり「科学的」な考え方ではないかと思ったりするのであります。エネルギー保存の法則は保たれていて、要は後で一括払いか、それともその都度支払うかという違いでしかない気が...って変な譬えを多用すると焦点がボケるので、これについてはこんな感じで。


一気に書いてしまうはずが、いつも通りに思いの外に長くなってしまったので、その1とその2に分けます。ってかまだその2は書いていないのですが。言いたい事が多過ぎて逆に書く気が起こり難い某チームについて、CLもあるので明日にでも上梓できればと思っている今日この頃です。

てか、すっかりサッカー・ブログになってますが、一ヶ月以上前から書きたいと思っている書評なども長くなりそうで二の足を踏み続けて早幾月...って、今はまだ1ヶ月ですが、2ヶ月になるまでには記録しておきたいところであります。テレビやら映画やら音楽の話なんてカテゴリーは、しばらく幽霊部員状態かも。。。



といった処で、今日はこの辺で。
読んで頂いてありがとうございました。



p.s.ペットのひみつ日記

よんだ2008.03.31
チェルシー×アーセナルを読んだよ
真っ先に思うみたい

犯人はグラントだ!・・・とか?
外見のことを言うのは失礼だとは思うのですが、やっぱり悪人顔なんですよね。。
ただ、外見を理由に嫌ったりなどはしませんので、ネタにするぐらいはお許し下さいませ。


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チェルシー×アーセナル

更新をサボっていたものを、まとめて一気に片付けようという事で、遅ればせながら一週間前に行なわれた注目の対戦について。


ちなみに、同日に行なわれたマンチェスター・ユナイテッド×リバプールですが、自分は実力伯仲の緊迫した試合が好みなのでありまして、たとえどんなに贔屓なチームでも相手に赤紙が出ると一気に観る気を無くしてしまうのが困ったところであります。

ただ気になったのは、リバプールの試合は殆ど見ていないので無責任な事を言うようですが、ジェラードがトップ下の4-2-3-1システムは強豪相手にはどうなのか?という疑問が多少・・・。

このシステムに固定してからリバプールの快進撃が始まったのだそうで、ジェラードとトーレスを活かすには一番良いシステムなのかもしれませんが、自分と同レベル以上の強豪相手には、去年と同様にジェラードを右サイドにおいて守備の意識を持たせた4-4-2の方が相手にとっては嫌なのでは?ってな素人考えを持ちました。

あと、オランダで得点を量産していた事も今は昔と、すっかり便利屋状態で使われているカイトが少し切なかったです。どこだったかのブログで「糸が切れた」なんて表現をされていましたが、ちなみに彼はKuyt(又はKuijt)で凧はKiteと、綴りは違う模様です。


マンチェスター・ユナイテッドは伝家の宝刀4-4-2の脅威をちらつかせつつ、相手に合わせた4-2-3-1も使える目処が立って来た上にロナウドが絶好調と、怪我以外の不安要素を探す方が難しい感じで。

CLのローマ戦とアウェイのチェルシー戦がポイントになるのでしょうが、仮にアーセナルがリバプール3連戦で勢いに乗った状態でオールド・トラッフォードに乗り込んで来るとしたら、なかなか厄介なことになると思います。過密日程ってDraw Twoみたいなもので、自分に回って来ても上手く次の人に回せたら、それまでの蓄積を相手に精神的ダメージとしてプレゼントできる様なイメージなのですが・・・。って、UNO好きの関西人(トリノ在住)はお元気なのでしょうか?


さて、話が長くなりましたが本題のチェルシー×アーセナルについて。

仮に自分がサブタイトルを付けるとしたら。真っ先に思い浮かんだのは「スタンフォード・ブリッジ」でありました。もちろん選手の「底力」でも監督の「采配」でも良いのですが、プレミア・リーグでは丸4年に亘って負けが無いこのスタジアムの魔力というか何というか。

観客にも色んな人がいて、純粋に勝利を願って応援する人から、監督の戦術を非難しに来た人やら、モウリーニョ復権を主張しに来た人やら。そんな彼らに共通するのは、これまで培って来たものがバックにあるという事で。やはり、ここで勝つのは並大抵の事ではないと思ったのでありました。


流れを変えたのは、後半26分の2人同時投入か?それとも後半27分のサニャの負傷交替か?恐らくは両方とも無視できないインパクトがあったと思いますが、流れを自力で強引に引き寄せる意思を示したこの日のグラント監督の采配はお見事でした。

試合を観ながら、自分が監督だったら・・・と考えていたのですが、まず、一枚の交替だけで改善する手段は全く思い付きませんでした。で、二枚替えという事になるのですが、右サイドバックにベレッチ投入+前線にアネルカ投入というこの日の采配以外の手段も自分には思い付かず。で、誰と替えるか?について悩みながら試合を観ていました。

最も消極的な策は、前半途中で既に足を気にする素振りを見せていたドログバとバラックorマケレレを下げる事。これは消極的な上に実質最後の手段になってしまうので却下。

それから、実際に採ったバラックとマケレレを下げるやり方と同程度に考えていたのが、カルーとバラックを下げて、左サイドに流れ易いアネルカ+右サイドのより中盤に近い位置にジョー・コールを配置する、左肩上がりの不格好な4-3-3。これは個人的趣味として観てみたかった気がします。

そして、右サイドバックにベレッチを入れる事でエッシェンを中盤に上げて、更に中盤のバラックとマケレレを退かせて両サイドのカルーとジョー・コールを下げて中盤をフラットに近くした4-4-2。この日のグラント監督が行なった交替策です。


この試合には関係のない事ですが、バーレーンに敗れた岡田監督の采配について、「日本人監督らしい詰め将棋みたいな」と表現しておられるブログがありました。確か「机上の空論」的な事も書いておられた気がするのですが、個人的には詰め将棋も机上の空論も悪くはないと思うのです。多少細かい話になりますが、詰め将棋も机上の空論も出来ない、勘だけで全てを乗り切ってしまえる監督が何人も出て来られる程、勝負の世界は甘くないと思うわけで。

つまり、問題はそこではなく、「現場意識」というか、自分の判断に「賭ける」という意識だと思うのですが、この日のグラント監督はその点においてこの日は全くブレが無かったのが素晴らしかったと。もちろん「理」で選択肢を限定した上での話ですが、こうした姿勢で採った策って、理論上は同じぐらい有効に思える策と比べても、不思議と結果が出易いんですよね。


そんな感じで、軽く済ませる予定がついつい長くなりました。
アーセナルについては、時間があればボルトン戦について書きたいと思っていますが、ひとまずこれにて。

以上、読んで頂いてありがとうございました。



p.s.ペットのひみつ日記

おぼえてる2008.03.23
さいきんおぼえた
刻、声、大前提、最初

刻だけではなく「四暗刻」で一単語なので、そこんとこを踏まえて♪


かんそう2008.03.24
トッテナム×チェルシーを読んだよ
優勝の目もあるんだよ

お見それしました。チェルシーはあれで終戦がぐっと近付いたと思っていたのですが、なかなかどうして。だからサッカーは面白いですね。


かんそう2008.03.26
トッテナム×チェルシーを読んだ
期待するのかー

という事で、最期まで混戦が続く事を期待しましょう。


えっとね2008.03.27
こうしんがたのしみ♪

またサボっちゃいました(てへ♪)。可愛く言ってもダメですかそうですかそうですよね涙そうそう。


うーん2008.03.28
きょうはなにをしようかな

代わりにブログを書いて下さい。口述筆記して頂けると非常に助かります。ま、くだらない事ばっかり考えている事が世間様にバレてしまうのが辛いところですが。


かんそう2008.03.29
トッテナム×チェルシーを読んだよ
部下の責任を積分するみたい

逆に、上司はそれぐらいの意気が無いとダメでしょうかねぇ?精進致しますです。



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トッテナム×チェルシー

いよいよ今夜はイングランド・プレミアリーグで4強が激突するわけですが、それに先駆けて木曜未明に行われたトッテナムとチェルシーの一戦を観たので、それについて。

とりあえず、結果を知らない状態で観て良かったというか、4-4という結果は予想外でありました。モウリーニョ時代が終わって、シティ戦での6-0とかダービー戦での6-1といった派手な試合が出来る様になった一方で、ホームで4-4だったヴィラ戦の様な緩い試合も増えているのは良いのか悪いのか?その辺りを少し考察してみましょう。



○采配について

まずはグラント監督の采配について、順を追って考えて行きます。


・71分、カルーに替えてアレックス投入(2-3と追い上げられた状態)

相手が最終ラインを3枚にして3トップにしたのを受けて、5バックに変更。ただ、前線からの守備の役割も担っていたカルーがいなくなった事で、素早いショート・カウンターに繋がる連動した守備が無くなった様な。。自陣に引き篭もった状態からロング・カウンターを狙おうにも、前線との距離が遠すぎてすぐにボールを奪われてしまう苦しい展開になりました。

ブログで指摘しておられる方が多かったのですが、単純に相手の長所(3トップ)に自分が合わせるのではなく、相手の短所(3バック)を攻める事で長所を無力化する様な采配がベターだった気がします。守備の強化を目的とした攻撃的な交替って、それほど奇手ではないどころかもはやポピュラーでさえあると思ってみたり。というか、システムを変更せずそのままの形を維持するだけで良かった様な。。。


・83分、ジョー・コールに替えてバラック投入(3-4と勝ち越した状態)

この日のチェルシーの選手の中では一番得点に繋がるプレイができるジョー・コールを下げる事で「逃げ切る」という目的をハッキリさせ、週末の試合に備えてバラックを調整させると共にジョー・コールを休ませる、という辺りがこの交替の狙いだったのでしょう。

この交替の問題点は、ピッチ上の変化を考慮していなかった事でしょうか。机上の空論ありきで現場を見ていなかったというか。やたら中央に人が集まる割に、守備が強化されたわけでもなく、攻撃の手段は完全に失われ、それはつまり相手にしてみればやりたい放題というわけで。ロビー・キーンのシュートは確かにお見事でしたが、ここまで相手に流れをプレゼントした以上は、彼を褒めて仕方が無いで済ませるのは難しい気もします。


・90分、パウロ・フェレイラに替えてシェフチェンコ投入(4-4と追い付かれた状態)

時間稼ぎにショーン・ライト・フィリップスを投入予定が、同点に追いつかれたので慌ててシェフチェンコを投入。

正直に言って、点を取れる予感が全く感じられない交替でした。泥縄なのは勿論ですが、それまでの二人の交替が足枷になっていて、一手で局面を打開しにくい展開だった事が問題かと。改めて采配の難しさを考えさせられた瞬間でありました。


采配が難しいのは、当たり前ですが結果が出る事を期待しての決断である以上、その瞬間にはその人なりの意図なり理由なりがきちんと存在しているわけで。それに加えて、唯一の正解というものが存在せず、妥当な筈の答えが最悪の結果を招いたり、逆に突拍子も無い采配が結果を出したりと、いわゆる「これがサッカーだ」という言葉で表される不確定性が決断にも影響を及ぼすわけで。故に勘という要素もなかなか馬鹿には出来ず、それが更に決断を難しいものにしているのかもしれませんね。

我々は結果を知った状態で采配を振り返るわけですが、仮にリアルタイムで試合を観ていて「嫌な予感」を感じたとしても、それがどの程度の頻度で正鵠を射ているかは完全に主観に基づいているわけです。また、当事者たる監督よりも有利な点として、少なくとも現場の人間よりは普通の精神状態で試合の状況を判断できる、という事が挙げられます。采配を検討する際には、そうした現場に立っているが故の辛さを念頭に置いた上で行いたいものです。


また、更に難しい事として、ある一試合の評価をどこまで敷衍できるのか?という難題があります。一度の失敗で無能の烙印を押しても良いのか?という問題は、しかしながら、大一番では結果を出さなければならないという厳しい現実が一方にあるだけに余計に難しくなるわけですが、話が広がりすぎるのでこの辺りで。



○アシスタント・コーチと監督

監督の評価が二転三転するのは仕方のない事なのかもしれませんが、ほんの一月ほど前には「モウリーニョの遺産を上手く利用して優勝争いに踏み止まりつつ攻撃的な試合を志向していて、案外いい監督なのでは?」なんて声も出ていたのに、注目が集まる試合での失策には大きな代償を覚悟しなければならないという事なのでしょう。

そのグラント再評価の頃に指摘されていたのが、アシスタント・コーチであるテン・カテの存在でした。彼は2006年のリーガ・CL優勝を最後にバルセロナのアシスタント・コーチを退任したのですが、以後のバルセロナが戦術的な失敗を繰り返したが為に更に名声が高まるという(彼にとっては)幸運もあって、モウリーニョが去った後のチェルシーに引き抜かれて今に至ります。

で、上記グラント監督の評価のうち「モウリーニョの遺産を上手く利用」辺りはテン・カテのお陰で、彼に仕事を丸投げして余計な口出しをしない点がグラントの長所だ、なんて話がありましたが、そんな戦術家が付いていながら何故・・・?ってな事をふと思ったり。


この辺りは、結局は最終責任者たる監督の個性によって、採る戦術に違いが出てくる、という事なのでしょうね。相性という事もあるでしょうし、その意味でもやはり監督がチームの成績に与える影響は小さくないと思うのでありますが、特に外部から見るぶんには、良かれ悪しかれ結果が出た時に、その原因を監督自身に求めるのか、それともスタッフ、或いは選手に求めるのか、は難しいところですね。

何が言いたいかというと、調子が上向きの時はアシスタント・コーチの手柄にされ、調子が悪くなると何もかもを自分のせいにされてしまうグラント監督は、少し可哀想な気もするな、という感じで。これまた話が広がりすぎるので概論だけで止めますが、最高責任者に無限の責任を負わせる事には常々疑問を抱いていたもので。特に最近の我が国では全ての部下の責任を積分してトップに負わせる傾向がありますが、これは部下の責任を曖昧にする点でも、トップが無難な行動しかできなくなるという点でも、困った事だなと。そんな事を考えてみたり。



○CLについて

話のついでにCLについて。組み合わせの結果に関して、チェルシーとバルセロナは籤運に恵まれているという話が出ていますが、これは善し悪しでしょうね。例えばアーセナルが準々決勝で籤運に恵まれたら優勝の目もあるかと思っていましたが、この2クラブのように1/16に続いて1/8でもビッグクラブとの対戦がないとなると、勢いをつけるという意味でマイナスに働く気がします。次に勝ち残る可能性が少々高まったとしても、優勝の可能性は少なくなりそう、ってな感じで。

また、特にチェルシーについては、対戦相手こそ籤運に恵まれたと言うべきかもしれません。このトッテナム戦を観て更にその思いを強くしたのですが、セビリアを破って自信をつけたフェネルバフチェにとって、純粋に戦う相手という点でも、それから勝ち上がった時に得られる自信という点でも、適当な相手ではないかと思います。もちろんトルコで結果を出す事が大前提ですが、フェネルバフチェ勝ち抜けの可能性は五分に近いと思っています。チェルシーは、この試合がたまたま酷かっただけかもしれませんが、采配だけでなく選手の気の緩みという点でも物足りないので、すっきり負けて一度解体した方が良い様な気さえしています。

んで、準決勝はアーセナルとフェネルバフチェになって欲しいのですが、リバプールは怖いなぁ。。。あまり他人様の不幸を願いたくはないですが、リーグで優勝争いに絡まずCLだけ結果を出すクラブにはそろそろ痛い目に遭って頂きたい気がするので、何とかアーセナルに勝ち抜いて欲しいですね。プレミアでは4位以内を確保できそうな状況になって来ましたが、エバートンの頑張りに期待しております。ちなみに、同様の理由でフィオレンティーナにも期待しております。

トーナメントの向こう側については、ユナイテッド対バルセロナを観たいものの、もう少しバルセロナが調子を上げてくれないと辛い気もします。というか、ローマを返り討ちに出来れば優勝はユナイテッドじゃないかと思っているのですが。優勝経験のないクラブが5チーム残っていますが、やはり初優勝という産みの苦しみは尋常ではないと思うので。初優勝ならフェネルバフチェかアーセナル、優勝経験のあるクラブならユナイテッドにビッグイヤーを掲げて欲しいものです。まさかのスクデット+CL制覇でトッティがバロンドールってな展開も楽しそうですが、インテルはCL敗退のショックをいつになったら払拭できるのでしょうね。ファンの方には申し訳ないですが、野次馬的に楽しんでおります。



最後の方は完全に雑談になってしまいましたが、今日はこんな感じで。
読んで頂いてありがとうございました。



p.s.ペットのひみつ日記

おぼえたい2008.03.20
さいきんおぼえた
東西、ネタ、本末転倒

どうせなら東南西北白発中とか覚えて欲しいものです。国士無双、四暗刻、大三元、字一色、清老頭、四喜和、四槓子、九蓮宝燈、緑一色、大車輪・・・さて、何を最初に覚えるかな?(笑)


かんそう2008.03.21
赤丸急上昇を読んだ
削除するのかー

いやホント、記事は半永久的にネット上に保存しておいて貰えると助かるのですが・・・。


かんそう2008.03.21
赤丸急上昇を読んだ
期待するんだよ

機体から気体が漏れて、奇態を晒す乗客には期待できないので、希代の事故になりやしないかと鬼胎を抱きつつ、危殆に瀕してはまず救命着を着たいと思っております。だから?と言われると困りますが。


テーマ : 欧州サッカー全般 - ジャンル : スポーツ

赤丸急上昇

あれもこれもと積み込みたいが故に記事が書けない今日この頃ですが、これは積み込んだ有効牌がことごとく他人に渡ってしまうぐらいに本末転倒な事ではないかと思い巡らしてみたりしつつ。久しぶりに軽い感じで書いてみようという事で、いまいち面白みに欠けるので新年からサボっていたアクセス解析のネタを。


実は、今月に入って赤丸急上昇中の検索キーワードがあります。それは・・・「マリオ・ゴメス」。ご存知、シュトゥットガルト所属の若きドイツ人ストライカーで、噂ではチェルシーやミランも獲得を狙っているのだとか。その彼についての記事を書いたのが昨秋の事でしたが、最近の移籍マーケットでたびたび名前が挙がるからか、情報を求めて当ブログを訪問する方が増えて来ました。ちなみに、ウィキペディアはこちら

で、その過去の記事の中で触れていたスポーツナビのページが時効なのか削除されてしまいました。なかなか興味深いものだったので残念ですが、内容としては、チャンピオンズ・リーグでバルセロナに挑むマリオ・ゴメス選手が、自分のブログでバルセロナの各選手の特徴を紹介していたものを翻訳した、という感じでした。

既に書いたようにその選手の分析がおおむね的を射たものであった事に加えて、翻訳を通しても伝わってくる彼の文才というか、センスの良さみたいなものが感じられて好感を持ったのであります。明らかにガリア戦記を意識した文体だったのですが、簡潔ながらもユーモアに溢れていて、これらは一見サッカーには関係が無い様に思われがちですが、特にストライカーにとってはセンスの良さは大きな武器だと思うので、密かに応援している次第であります。

来シーズンはビッグ・クラブでその才能が花開く事を期待したいところですね。


という事で、今日は簡単にこんな感じで。
ちなみに、アクセス解析はこんな感じ↓でした。

・1月
75件:「休みの日」関連
05件:「夏目漱石」関連、「司馬遼太郎」関連
01件:「マリオ・ゴメス」関連

・2月
73件:「休みの日」関連
07件:「アーセナル」関連
02件:「マリオ・ゴメス」関連

・3月(~19日まで)
25件:「休みの日」関連
24件:「マリオ・ゴメス」関連
09件:「ジーコ」関連


以上、読んでいただいてありがとうございました。



p.s.ペットのひみつ日記

おぼえたい2008.03.18
さいきんおぼえた
心、兵衛、列挙、代わり、本人

本人の代わりに東西でのどん兵衛の味の違いを心赴くままに列挙しておきましょう。御粗末さまで失礼しました。


かんそう2008.03.19
惜別を読んだよ
犬塚信乃を最初に登場するんだよ

村雨を奪われない様にお気を付けあそばせ♪


テーマ : サッカー - ジャンル : スポーツ

惜別

サッカーの事を書きたいのですが、書きたい事が多過ぎて収拾がつかないままに、日が経つにつれて書きたい事も増えていくという悪循環で、とりあえずは気楽に読書感想文などを上梓しようと思って書いております。といいつつこちらも書き留めておきたい事が多く、それほど気楽でもないのですが・・・まぁいいや。

という事で、先日書いた「右大臣実朝」に引き続いて読んだ太宰治作の「惜別」について。いずれも新潮文庫「惜別」に収録されています。(青空文庫はこちら)


前回、自分は太宰が得意ではないと書きましたが、今回この二作品を読んで、自分が少し苦手な太宰の作品は、村上龍の苦手な作品に似ているのかも?なんて荒唐無稽な空想を思い付きました。所詮は愚か者の戯言故に、ファンの方はお怒り遊ばしなさいませぬよう、寛大な御心でお見逃し下されば幸いであります。


さて、文庫の最後には大抵解説があるのですが、本作の解説の方は「惜別」について、途中から主人公である魯迅の影がうすくなり、太宰が前に出てきているのが不満らしき事を書いておられました。

これは自分が「右大臣実朝」を読んだ時の印象と近いのですが、個人的には「惜別」の太宰はそれほど気にはならず。むしろ素直に楽しく読み終えてしまったのであります。

で、この二作品の差は何かと考えていた時に思い付いたのが村上龍の作品で、自分にとって彼は当たり外れの差が激しい作家なのですが、外れの時には何と言うか彼の自我が臭い過ぎる感じで。嫌悪とかいうものではありませんが、何か笑ってしまうというか。それも嘲笑という意味ではなく、何かしら空回りしている部分を嗅ぎ取って、物哀しさが笑いを誘発するというか。それが、太宰にも当て嵌まりそうな気がしたのであります。


問題発言を許されるならば、太宰にしても村上龍にしても、彼らはやはり秀才であって天才ではないというか、天才ゆえの突き抜けた感じが自分には伝わって来ない気がします。もちろん、だから彼らはダメだとか、天才たる谷崎や川端などより下だとか言うつもりはなく。例えば、彼らが殆ど偏執狂に近い情熱を注いで完成させた作品には、天才タイプとは違った魅力があると思うのです。ただ、その情熱が中途半端になったり、作品ではなく作家たる生身の自分に情熱が向いている時は、やはりどこか中途半端で、作家本人の影が臭いやすい気がするのです。ましてや、彼ら自身が自分の秀才であるが故の能力の限界を強く自覚している時には更に。

逆に言うと、天才タイプの場合には、この上もない駄作であったとしても作品のどこか一部分には天才故の切れ味があって、それが逆に名作をものにする機会をふいにする可能性を高めているのかな?とか、その辺りの妄想は蛇足ですが。とにかく、太宰も村上龍も、その最大の資質は偏執狂的な拘りというか一点集中にあるのではないかと。


話がどうもずれて来ているのは無理に一般化しようとしているからだと思うので、話をこの二作品に戻します。

自分の印象としては、「右大臣実朝」の太宰には気負いがあり、「惜別」では不思議に(太宰にしては珍しいぐらいに)力が抜けているというか、素の状態に近いのではないかと空想を逞しくするのですが、読者によってはこの太宰ですらも(普通の人と比べるとやはり存在が強すぎて)苦手だ、という事になるのかもしれません。

また、太宰の作品が好きな人にとっては、こんな薄い太宰が作品に顕れるのは物足りなく思うのかもしれません。解説の方と自分の印象の違いを手っ取り早く説明するならこんな感じなのかな?と思ったもので、長々と書いてみました。


最後に、話の中で周樹人(後の魯迅)が「孝」について、上のものが政治を行う上で都合が良いように利用しているだけで云々・・・と語る部分があります。これは徳川幕藩体制の我が国でも同じ様なものだったはずで、今に至っても「目上の人に表立って反対してはならない」的な悪弊として残っている気がするだけに、耳の痛い話でありました。

社会的な傾向だけに改めるのは難しい事ですが、形だけの「孝」と、見えぬところでのぞんざいな扱いと。せめて自分の親に対してぐらいは、そんな扱いをしたくないものだと、自戒を込めてここに明記しておくものであります。


しかし、滝沢馬琴は八犬士の中で「孝」の犬塚信乃を最初に登場させており、主人公的な役割を担わせているのですが、これはやはり幕府の朱子学教育の影響が大きいのでしょうか?子供の頃に不思議に思ったのが、どうして「仁義礼智忠信孝悌」のうち7番目の「孝」の犬士がこんなに目立つのか?という事で。後半になって「仁」の犬江親兵衛仁が活躍する事はすんなり納得できましたが、まさかこの年になって一つの仮説を得られようとは思いもしませんでした(苦笑)。


と、長々と書いてしまいましたが、読んで頂けたならありがたく、篤く御礼申し上げます。
という事で、今日はこれにて。



p.s.ペットのひみつ日記

おぼえたい2008.03.14
さいきんおぼえた
和田、強制、連想、列挙、トリノ

どうでもいいですが、アルファベット表記の単語も覚えてくれるのでしょうか?今度やってみよう♪


かんそう2008.03.15
ホワイトを読んだ
選手は女子のクロスカントリーに出場するのかー

北イタリアでこそ出場が叶うのでありまして、ロンドンでは難しいのでお気を付けを。


かんそう2008.03.15
ホワイトを読んだよ
説明するみたい

イマイチ自分でも良く分からない日記になってしまったので、代わりに説明よろしく。


かんそう2008.03.16
ホワイトを読んだよ
強制するみたい

そうそう。日記の真の意図とかどうでもいいから、強制して納得させれば良いんだよね。


よんだ2008.03.17
ホワイトを読んだ
自覚するのかー

自分ではなかなか面白い文章が書けたと自覚しております。ここだけの話ですが。


テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

ホワイト

どうにも最近は日記をサボりがちで、どんな文体で書けば良いのかとちょいと敷居の高い事でありますので、今日は軽いテーマで書いてみましょう。


さて、日が変わって本日はホワイト・デーとの事ですが、どうにもこうにもこのホワイト・デーという言葉の響きから何故に白なのかという事まで、一切合切がイマイチに思えて早幾年。

これは決して我が愛すべき青春を原資とするルサンチマン爆発によるものではなく、社会的に強制された返礼など無駄無駄無駄などとほざいて失われた時を求めてもそもそも強制される資格を持たぬ身だという発想が死角になったまま発走しているのであればそれもやぶさかではなくもがな、自覚せしままに長らへば、憂しと見し世に至らずとも夜をこめて自由からの逃走を厭いデモクラシーの更なる発展を願い続ける我が現状、とは完全に脱線なのでダセー事は止めて閑話休題。当初の路線に戻って連想ゲームと洒落込む次第であります。


まずホワイトと聞いて思い浮かぶのは、元阪神のホワイト選手・・・なんて人は極少数でありましょう。和田選手の背番号6を引き継いだ、黒人なのに名前はホワイト・・・とまで説明しても通じない方が大半であると思われます。

それに比べると、スノボのホワイト選手はどうでしょうか?トリノで金メダルを取った・・・と説明してもやはりどれほど通じるものか。

関係ないですが、個人的にトリノで一番印象に残った選手は女子のクロスカントリーに出場していたウクライナのシェフチェンコ選手なのでありますが、これもまたサッカー好き以外にはネタとして通じないであろう事が哀しい今日この頃であります。


そもそもホワイト=白と言えば、白眉、純白のドレス、あの人は白だった、などの比較的良さそうな文脈で使われつつも、白眼視、死装束、白紙に戻す遣唐使、などなど微妙な使い方も多く、しかしながらこの文脈ではおも白そうな事は書けそうにない雰囲気になって来たので打ち切り御免。

駄文の印象を真っ白にすべく、ロマンティックな日に相応しい、かもしれない歌などを引用して、結びとしたいと思います。


万葉集より、大津皇子から石川郎女に
あしひきの 山のしづくに 妹待つと 我立ち濡れぬ 山のしづくに

返歌
吾を待つと 君が濡れけむ あしひきの 山のしづくに ならましものを




なお、ホワイト・デーのお返しとしてこの歌を持ち出してみたのに反応が芳しくなく足引きやがって、などといった苦情は一切受け付けておりませんので、ご利用は計画的に。

経済そのものを人間の幸福のための目的とする事無く、その目的に従属させるのが理想であって、従属がないのはこれまた問題でありますので、物質的な贈り物にも余念なき様にお気を付けあそばせ。


以上、何を書きたいのか自分でもさっぱり分かりませんが、今日はこれにて。
読んで頂いてありがとうございました。



p.s.ペットのひみつ日記

えっとね2008.03.13
あそびにいきたいなー

飲む打つ買うってあそびじゃありませぬ様に。


よんだ2008.03.13
吾妻鏡と右大臣実朝を読んだよ
読み方をするんだよ

1日に2回更新と、書き方も順調のJFKみたいで何よりです。


3/12は覚えた言葉を列挙してくれていたのですが、日が変わってすぐに日記を更新したみたいで、書き止めようと思った時には手遅れでありました。無念。


テーマ : ひとりごとのようなもの - ジャンル : 日記

吾妻鏡と右大臣実朝

書き留めておきたい事は多いものの、書き出そうとするとあれもこれもと連想ならぬ妄想が尽きずいずれも大作になりそうで、つい記事を書かずにインプットに専念していたら更にアウトプットしたい事柄が増えてしまう今日この頃、とりあえず手始めに本の感想でも記しておきます。



・吾妻鏡

さて先日来、怪しげにも少女漫画コーナーに立ち入りはべる我が身でありますが、その折に全32巻からなる「マンガ日本の古典シリーズ」を発見して。残念ながら在庫が稀少で数冊をまとめ買いしただけなのですが、その中の「吾妻鏡 上・中・下」(中公文庫)を読みました。竹宮恵子さんが描かれています。

登場人物が多く、また昔は一族が多く子沢山でもあるので描き分けが難しかったと思うのですが、吾妻鏡だけでなく平家物語などからのエピソードも交えつつ、丁寧にまとめられていると思います。安心して中高生にお奨めできる、という感じでしょうか(という事はつまり、内容の深さという点では無難なものだという意味でもありますが)。


個人的には、マンガとはいえもう少し文字を多くしても良かったのではないかとも思いました。これでもマンガにしては文字が多いと言う人もおられるでしょうし、原文を出されても意味分からんと言う方もおられるかもしれませんが、不思議な事に何度か読んでいれば分かるような気もしてくるもので。初見では読み飛ばしても良いわけですし、そうした発展性を見越して構成を整えても面白かった気がします。


ただ、何冊か読んだ他のシリーズに比べるとお奨めです。色んな作家さんが担当しておられるが故に、クオリティにも差が出るのが難しいところですね。とりあえず横山光輝「平家物語」と、さいとう・たかを「太平記」は取り寄せて読んでみようと思っています。



・右大臣実朝

そして、その流れで太宰治「右大臣実朝」(新潮文庫「惜別」に収録)を読みました。

太宰については自分が今更何を語れるかという感じで、実のある書評をご希望ならば他を当たって頂ければと思いますが、個人的には得意ではない作家です。

太宰の「人間失格」を中学の頃に読んだが為に性格がひん曲がってしまったと自嘲していた知人がいたのですが、自分はあの作品を今までに三度読みましたが、いずれもそれほどのインパクトは残らず。その他の作品もちらほらと読みましたが、結局は自分には合わないという結論です。嫌いというわけではないのですが。。

そんなわけなので本作品も特に印象には残らず。いや、残らないわけではなかったのですが、何と言うか、実朝よりも太宰を感じて残念だった、という辺りがより精確な表現になりそうです。


個人的に面白かったのは、かつて読んだ時は吾妻鏡からの引用文は殆ど読み飛ばしていて、それは同じ内容が本文で語られる為に、早く先に進みたい気持ちもあってそうしたと思うのですが、今回はじっくり原文を読んで、本文はむしろ流し気味に読んでいた事でしょうか。

流石に以前も作品の最初と最後の引用部分だけは目を通した記憶があって、それで昔の読み方を思い出したのですが、時間があった若かりし頃にせわしない読み方をして、何かと時間に追われる今になって手間の掛かる読み方をするのは、何だか不思議な話であります。


・大海の 磯もとどろに よする波 われてくだけて さけて散るかも
・世の中は 常にもがもな 渚こぐ 海人の小舟の 綱手かなしも



自分が知っている範囲で、という事になりますが、実朝の歌で一番好きなのは前者の作品です。百人一首に選ばれている後者の作品も悪くはないですが、この作中では取り上げられていませんでした。



といったところで、今日はこれにて。
読んで頂いてありがとうございました。



p.s.ペットのひみつ日記

かんそう2008.03.09
セビリア×フェネルバフチェを読んだ
感想を書くのかー

記憶は薄れるものであるが故に、今の時間を費やしてでも書くのです。ってサボってますが。


かんそう2008.03.10
セビリア×フェネルバフチェを読んだ
選手を投入するのかー

3人までなので、そこのところをヨロシク。


ららら~2008.03.11
こうしんされるのをまってるよ♪

そう言われたからには、更新しなければ男が廃るってもんで。ご覧下さいませ♪



最近はクリックしたら単に名詞を叫ぶだけでなく、名詞+動詞で妙に含蓄のあるセリフを吐くようになって来ました。ペットの成長は早いものであります。

で、そのうち記事にコメントをくれるようになるらしいのですが、その為には文字認証を解除する必要がありそうで、ちょいと考え中です。


テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

セビリア×フェネルバフチェ

調べものついでに個人さまのページで書評を拝見していたら、ウイルスソフトがインターネット一時ファイルからトロイの木馬を検出した今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?

まぁ週刊定期チェック中の出来事だったのでそのサイトが原因かは分からないのですが、ブラウザ終了で一時ファイル削除の設定にしてあるだけに、可能性は高そうです。くわばらくわばら。


さて、イマイチ体調が思わしくないので今週は生観戦といった無理はせずに過ごす予定でしたが、何故か4時40分ぐらいに目が覚めてしまったので(笑)、以後3時間に亘ってセビリア×フェネルバフチェを観戦していました。

で、早く感想を書こうと思いつつ、少々風邪気味だったりで遅くなってしまいました。


序盤の印象としては、点は入るものの大味の試合、といった感じで。両チームの守備がどうもしまらないというか。特にフェネルバフチェはキーパーも危なっかしくて、PK戦での活躍が別人のような姿でありました。

セビリアの早々の2得点で勝負は見えたかと思いきや、フェネルバフチェが1点を返して、でもまたセビリアに3点目が入って。やはり勝負は見えたかな、とこの時は思ったのですが、考えてみればフェネルバフチェにとっては2-1でも3-1でも1点取らないと敗退してしまうという点で状況は変わらないわけで。ここで諦めず次の1点を与えなかった事が良かったのでしょう。

その、次の1点が試合を左右するという状況ゆえに、序盤とはうって変わって、点は入らないものの緊張感溢れる後半になりました。


リードを奪ってペース・ダウンしたセビリアに対し、フェネルバフチェは序盤の浮き足立った姿はどこへやら、選手たちが集中して試合に入っていました。ハーフタイムの指示が的確だったのか、とにかくその姿は好感が持てました。

そして、1点を取るためにジーコ監督が攻撃的な選手を投入しようとした直前、フェネルバフチェが2点目をもぎ取って、二戦合計で全くの五分に持ち込みます。

すると、ジーコは選手交替を取り止め、チームのバランスを崩す事無く後半を戦い抜き、そして疲労からか延長はさほどの見せ場も無いままに終了して、PK戦となりました。


PK戦の結果は順当なものだったと言えるでしょう。セビリアは一度落としたペースを最後まで上げる事が出来ず、ゆるいプレイが多く見られました。純粋に選手の質を比べた場合にはセビリアの方が上だと思うのですが、この日の、特に後半以降のプレイ振りは、勝利に値するものではありませんでした。

昨年、UEFAカップを連覇し、スペイン国王杯も獲得し、そして最後までリーガの優勝争いを盛り上げたセビリアを思うと残念な結果ですが、この試合だけを見る限りでは当然の結末でありました。


フェネルバフチェについては、不用意な試合の入り方、最後まで諦めない姿勢、それが結果になって報われる、という一連の流れが、何だかとても懐かしい感じでした。このチームが勝ち抜いてくれて、本当に嬉しく思いました。

解説の後藤さんがジーコの采配を褒めておられましたが、残り20分を前にしてFWを2トップに、更に最後の手段として残り10分の段階での交替(2戦合計で同点に追いついたので未遂に終わりましたが)、更に選手の疲労を見た上で、延長後半の中頃に、時間稼ぎも兼ねてか中心選手アレックスを含めた2人の交替を行いました。

現在のスタッフについては分からないので、単にジーコが戦術に詳しいスタッフを雇っただけという可能性もありますが、仮にそうだとしても自分に足りないものを認識して埋め合わせたという点で、そしてジーコ本人によるものだとしたら采配という点で、彼の成長が端的に窺えて興奮しました。


正直に言うと、少し苦い気持ちを抱いた事も確かです。それは、どうしてW杯の時にそれが・・・という後ろ向きのものではなく。あのオーストラリア戦の経験を一番活かしているのはジーコではないか?という疑問が原因なのですが。

同じ経験をした選手やチームスタッフ、それに日本サッカー協会の方々から一ファンまで、その経験の度合いは人それぞれでしょうが、それが今どれほど活かされているのか?などと考えると、今のジーコの姿が少し眩し過ぎる気もします。

ファンとしては応援する以外の選択肢は殆ど無いわけですが、特にあの場にいた23人の選手たちには、より一層の奮起と活躍と、それから若い世代へのフィードバックの役割を期待したいものですね。


・・・と、この文脈になるとまた中田元選手への不満が出て来るわけですが(苦笑)、ピッチ上でのプロ意識が好きだった反面、それ以外の面では・・・という事はさんざん書いたような気もするので以下略という事で、今日はこれにて。

読んでいただいてありがとうございました。



p.s.ペットのひみつ日記

おぼえたい2008.03.04
さいきんおぼえたことば
理、将軍、施行

・・・一緒に朱子学でも勉強しますか?


よんだ2008.03.05
諸葛孔明 を読んだよ
ペットのひむみたい

・・・兵士(ポーン)のヒムの事じゃないですよね、ハドラー様?


ららら~2008.03.06
きょうはおやすみー

・・・はい、おやすみー


えっとね2008.03.08
こうしんがたのしみ♪

・・・すんません、サボってます♪


今日はさっさと更新したみたいで、3/7を見逃してしまいました。残念。


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諸葛孔明

陳舜臣氏の「諸葛孔明 上・下」(中公文庫)について。


三国志ものも久しぶり。何だか最近歴史ものが多いですが、そもそも範囲が広大であるだけに、続いても全然飽きないというか。むしろ自分としては、出来るだけ違ったものを取り上げようと、時代やら場所やらが異なるものを選んでいるつもりなのでありますが。ジャンルという点では一纏まりになってしまうだけ、という感じでしょうか。


さて、本書の印象について。登場人物の性格設定などを始め、全体として奇を衒った部分が少なく、安心して読めました。赤壁での敗戦を見越していた曹丕が少し気に掛かりましたが、彼のその後に紙面を割けなかった為に、設定が消化不良になってしまったのが原因でしょう。とはいえ主人公が諸葛亮である以上、仕方のない事だった気はします。同じ作者の「曹操」に期待しております。

この作者の独自性を象徴するのが主人公と仏教集団との関わりではないかと思うのですが、解説の方も指摘している様にうまく虚構を交えながら織り込んでいて、主人公の性格設定と、小説の締め括りとに上手く活かしているのが印象的でした。

晩年に至るまでの甘海とのやりとりや、最期を迎えるにあたっての孔明の自問からは、この作者のロマンチスト的な側面が窺えて、曹植の詩などもそうですが、より日本人の心に響きやすい、親しみやすい小説に仕上がっている気がしました。


本編に関係のない部分で一番印象に残ったのは、劉備の40過ぎからの読書に関する部分。上巻の261ページ辺りの描写ですが、晩学の利点として、「記憶に鮮明なので話に出し易い」「人生経験と対照する事による理解の深さ」「読む目的があるので漠然と読むという事が無い」「焦点を合わせて読むので読んでいて面白い」などを挙げています。

これは逆に言うと、「一度読んだからそれでいいや」と「読んだ」事実だけを重視していると、「昔の事だから思い出しにくく」「理解も浅いままで」「漠然と、面白くないものを無理矢理読んだだけ」という状態で終えてしまう事になるわけで。用心したいものであります。


それから、有名な出師の表について、下巻の289ページから10ページに亘って書き下し文と解説があります。やや口語に近い書き下し文になっていますが、冒頭の数行だけでも暗記しておきたいものです。

という事で、検索で出て来た原文を、一応全文引用しておきます。

「(臣亮言)
先帝創業未半而中道崩殂。
今天下三分益州疲弊。
此誠危急存亡之秋也。
然侍衛之臣、不懈於内、
忠志之士忘、身於外者、
蓋追先帝之殊遇、欲報之陛下也。
誠宜開張聖聴以光先帝遺徳、
恢弘志士之気。
不宜妄自菲薄引喩失義、
以塞忠諫之路也。
宮中府中倶為一体、
陟罰臧否不宜異同。
若有作姦犯科、及為忠善者、
宜付有司論其刑賞、
以昭陛下平明之理。
不宜偏私使内外異法也。

侍中侍郎郭攸之・費褘・董允等、
此皆良実志慮忠純。
是以先帝簡抜以遺陛下。
愚以為宮中之事、事無大小悉以咨之、
然後施行、必能裨補闕漏有所広益。
将軍向寵、性行淑均、堯暢軍事。
試用於昔日、先帝称之曰能。
是以衆議挙寵以為督。
愚以為営中之事、悉以咨之、
必能使行陣和睦、優劣得所。

親賢臣遠小人、此先漢所以興隆也。
親小人遠賢臣、此後漢所以傾頽也。
先帝在時、毎与臣論此事、
未嘗不歎息痛恨於桓霊也。
侍中・尚書・長史・参軍、此悉貞良死節之臣。
願陛下親之信之。
則漢室之隆、可計日而待也。

臣本布衣、躬耕於南陽。
苟全性命於乱世、不求聞達於諸侯。
先帝不以臣卑鄙、猥自枉屈、
三顧臣草廬之中、
諮臣以当世之事。
由是感激、遂許先帝以駆馳。
後値傾覆、受任於敗軍之際、奉命於危難之間。
爾来二十有一年矣。

先帝知臣謹慎。
故臨崩、寄臣以大事也。
受命以来夙夜憂歎、
恐託付不効以傷先帝之明。
故五月渡濾深入不毛。
今南方已定兵甲已足。
当奨率三軍北定中原。
庶竭駑鈍攘除姦凶、
興復漢室還于旧都。
此臣之所以報先帝而忠陛下之職分也。
至於斟酌損益進尽忠言、則攸之・褘・允之任也。
願陛下託臣以討賊興復之効。
不効則治臣之罪、以告先帝之霊。
(若無興徳之言則)
責攸之・褘・允等之慢、以彰其咎。
陛下亦宜自謀、以諮諏善道察納雅言、
深追先帝遺詔。
臣不勝受恩感激。
今当遠離。
臨表涕零、不知所言。」
http://members.jcom.home.ne.jp/diereichsflotte/3CsH/HyoOfDispatchTheArmy.html




そんな感じで、今日も読書感想文なのでありました。
読んで頂き感謝申し上げ御座候。



p.s.ペットのひみつ日記

のーたいとる0301
ブログよもう

・・・読んで下さい。


よんだ0302
天上の虹 を読んだ
史記を読むのかー

・・・またきちんと読みたいものです。


よんだ0303
天上の虹 を読んだよ
万葉集の歌も提示するみたい

・・・よく分かってるね。


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天上の虹

いい加減たまっているので、本の感想を。

一月ほど前に近江朝についてちょいと調べものをしていて。その時にWikipediaで存在を知った里中満智子さんの「天上の虹1~6」(講談社漫画文庫)を読みました。里中さんは迷宮美術館だったかで名前は知っていたので、それも購入の動機であります。

自分は少女漫画を読んだ経験が殆ど無いので、読み始めの頃は登場する女の人がバックに花をまとっている姿を見て面白がっていたのですが、なかなか楽しく読めました。古代を舞台にしたものは、黒岩重吾氏が亡くなられた時に「中大兄皇子」と「藤原不比等」を読んで以来なので久しぶりです。


良かったところは、政治的な事柄についてもきちんとページを割いて説明を加えている事、万葉集にある有名な歌を上手く盛り込んでいる事、登場人物それぞれの人生を丁寧に検証している事、辺りでしょうか。

逆に、何だかんだで色恋沙汰が中心の記述になってしまう事は、仕方がないとは言え少し残念でした。


読みながら漫画と小説の違いについて少し考えていたのですが、やはり漫画の場合は分量の制限があるだけに、物事を深く掘り下げるのが難しいですよね。ただ、その反面、視覚に直接訴えるという強力な武器もあるわけで。こればっかりは文章をいかに駆使しようとも到底及ばない長所ですね。記憶に残りやすいという意味でも。

そんなわけで、漫画の秘訣はやはり何をクローズアップして何を捨てるか?という編集部分が多くを占めていると実感したのでありますが、これって要するに映画と同じと言えるわけで。力のある漫画家が自作品のアニメ化に厳しい注文を付けるのも無理はないのかな?なんて事を考えていたのでありました。


ちなみに、感想を書くのが遅くなったのですが、その間に続編ともいえる「長屋王残照記1~2」「女帝の手記―孝謙・称徳天皇物語1~4」(中公文庫コミック版)も読了してしまったのはヒミツです。本作品に比べると、どちらも少し弱いかな、という感じで。少なくとも、まずは本作品を読むべきかと。


関係ないですが、子供の頃に読んだ「まんが日本の歴史」だったか?正式名も出版社も忘れましたが、あれは自分のその後の人生で非常に大きい影響力を持っていたと、ふと思いました。

この飛鳥時代に関して言えば、有間皇子が処刑されたシーンが強く印象に残っていて、とにかく怖かった事を覚えています。

後に史記を読んで、前漢が成立して平和が来たと思っていたら陰惨な権力争いの始まりだった事で少しショックを受けたものですが。インパクトという点では、より幼かった事もあって、大化の改新後のこの時代の方が強かったですね。中大兄皇子怖すぎ・・・って感じで。


それはともかく、万葉集の歌も提示されてみれば意外と思い出すもので。日本人として、という点でも、もっと詳しくなりたいですね。

あと、漫画の長所については既に書きましたが、自分は「普通に専門の本を読んだ方が深く理解できるのに」なんて事を「漫画で学ぶ○○」とか「要約で知る○○」とかを見て思っていたのでありますが。

あまり好きな考え方ではないとはいえ、時間に対するコスト・パフォーマンスという点では、記憶に残りやすい事も含めて良いのかな、と。要するに漫画で色々読んでみたいという心境に駆られている今日この頃なのでありました。


以上、今日はこれにて。
読んでいただいてありがとうございました。



p.s.ペットのひみつ日記

おぼえたい2008.02.29
さいきんおぼえた
ジェルヴィーニョ、モンテルビオ、期待、岡田、リーグ

大の岡田監督ファンに育つかも??


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