続・アニメの話。

何となく昨日の続きで雑談を継続してみます。アニメの話というよりは漫画の話になりそうですが、というのもこの曲の事を思い出したもので。



アニメは見ていないのですが、この曲は作品世界とよく合っていて良かったなぁと思います。で、検索で出て来たこの動画がよく出来ていて、3分20秒~の場面は「私のことだけ考えて」のシーンだろうし、その次は「一日でいいから…」だろうし、我ながら漫画のセリフがすんなり出て来る辺り少しキモチワルイですが(苦笑)、この曲は捨て難いなぁと思ったのでした。


さて、そうした漫画のセリフを手掛かりに今この作品を振り返ってみると、やっぱり「昭和だなぁ…」と思う部分があります。ただ、リアルタイムではどうだったかというと、それ以前とはやはり少し違っていたわけで。当時の感覚としてはむしろ、昭和が遠くなって行く感じを受けたような気がします。

なかなか上手く表現し難いですが、例えば大学入試で今はセンター試験というのがあって、その前には共通一次があって、そして共通一次以前の時代がありました。その分類で言うと、この作品は共通一次の時代だなぁと思うのです。それ以前の作品、特に設定が類似した作品でのパターンからすると異端のようにも思える展開が、これ以降はある種のスタンダードになり、そして年月の経過とともに現在よりも過去に近くなりつつあるというか。

あるいは、日本の音楽界において荒井由実さんの位置づけはフォーク/ニューミュージックになると思いますが、では彼女の登場以前と比べてどうかというと、やはり一般的なフォークとは違う妙な部分を感じるわけで。それが結局、彼女が作品を発表するにつれて彼女の曲がある種のスタンダードを作り出し、それが後のJ-Popに繋がったという点で、高橋留美子さんのこの作品と歴史の中での位置付けががよく似ているなぁと思ったりします。また、それ以前のパターンからの逸脱の方向性という点でも、かなり似ている気がするなぁ…と。



ついでに面白いのは、お二人ともが後に、先の分類で言えばセンター試験の時代に合った代表作を発表しておられます。ただ、残念な事にその時代には、そもそもの本稿の発端になったアニメのテーマソングは、急激に膨張したJ-Popに飲み込まれてしまった後でした。

90年代のアニメソングとして、例えばシャ乱Q「シングルベッド」とかWANDS「世界が終わるまでは…」とか川本真琴「1/2」とかJUDY AND MARY「そばかす」辺りが挙がるのですが、少なくとも個人的には、これらの曲はアニメソングとは思えずJ-Popという認識になってしまいます。

逆に70年代にまで遡ってみると、ヤマトやハクション大魔王や科学忍者隊(←冷静に考えると凄い組み合わせだなぁ…)などで分かるように、アニメと主題歌とが密接な関係にあった時代でした。つまり、昨日から言及している幾つかの曲は、ちょうど過渡期に当たることになります。アニメのタイトルが歌詞に組み込まれる程ではないにしろ、曲を聴けばアニメ作品を連想する(それは、自分のように当該作品を見ていなかった者ですら!)、ある意味では奇跡的な蜜月の時代だったのでしょう。


最後に、YouTubeで動画を検索していると、例によって関連動画がわんさか出て来るわけでして。そこで意外だったのは、GU-GUガンモの歌詞がラブコメっぽかった事。オバQ的なほのぼの作品かと思っていたのですが、ラブコメ要素のある作品だったのかな??まあ、キテレツで「はじめてのチュウ」が使われていたりするわけで、どうなのか分からないですが。。作品としても、今回のめぞん一刻、かぼちゃワイン、みゆき、奇面組などなど、そう言えばラブコメ要素が多かったなぁ…と改めて思ったのでした。

この辺りも深めて考えるとキリがないですが、70年代に恋愛をテーマの一つに据えた作品群とは違いがあるなぁ…と。で、自分にしても、漫画のセリフが今でもすんなり出て来るぐらいに、これらの作品から色んな事を考えたわけですが。ラスコーリニコフに向かってソーニャが語りかけた言葉についてあれこれ考えていた世代が「低俗作品に拘っても…」云々と言いたくなる気持ちも解らなくはないけれども、やってる事はあんまり変わらないんじゃないかな~?などと偉そうな事を思ったのでありました(笑)。


前日に書いた話で少し触れていたアニメや漫画からの卒業という話にも発展させたかったのですが、何だか長くなってしまったので今日はこの辺で。


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アニメの話。

昨日・一昨日と「名曲だと思うアニメのオープニングテーマ/エンディングテーマ」という話題があって、ちょっと考えてみて困ったのは、全話はもちろん過半数を視聴した作品ですら殆ど思い浮かばない事。。作品は見た事がないのに曲だけは知っているというパターンは幾つかありますが、それだと何だか物足りない気がして、結局以下の二曲を挙げてみました。今日はこの作品についての雑談です。







この作品「名探偵ホームズ」は、おそらく自分が全話通して見た唯一のアニメだろうと思います。それもリアルタイムの放送時ではなく、たまたま何かのきっかけで知ったビデオテープ全7巻の「名探偵ホームズ大全集」を購入して見たのでありまして、恥ずかしい過去というか何というか、とりあえず笑っておきましょう。ははは。。。

当時はアニメに対する偏見が未だ根強く、更にオタクという言葉が暗い印象をまとっていた頃でした。この作品の良さを誰かに告げるたびに、「いいかげん、アニメなんて卒業したら?」的な事を言われたりオタク予備軍的な目で見られたりしたものです。しかし、結局自分は今に至るまでこれ以外にアニメのボックスセットを購入した事がなく、逆に当時批判的な発言をしていた友人が今や深夜アニメに凝っていたりするのだから、世の移り変わりとは不思議なものです(苦笑)。

Amazonなどでレビューを少し読んでみると、「宮崎駿」という名前が強調されすぎている感じを受けますが、彼が担当していない約20回も含め、総じて作品への愛情が感じられる丁寧な作りが好印象でした。そして今回の話の発端に戻りますが、特にエンディングテーマの一節「24時間 頭の中でなにかが Danceしている人なんだから」という表現に惹かれたのを覚えています。


ちなみに、曲だけで選ぶのであれば、今思い付いたのはこれかなぁ。。



アニメとしては対青葉再試合の辺りを少しだけ見た記憶しかなく、コミックスで接した作品という認識になるのですが、特にオープニング曲には勇気づけられたものです。

作品としても野球の奥深さを教えてくれる名作で、例えばイガラシくんがキャプテンの時に、内角が得意な相手選手に対して近藤投手が外角一辺倒の配球を面白く思わず、茶目っ気を出しそうになる場面。更には敬遠を嫌がる彼に替わってマウンドに立つ場面。そして彼らをスタンドから見守る前キャプテンの丸井くんに「俺っちの時にあの我慢があれば…」と言わせる場面など、現実に応用できる場面が多々ありました。あまり思い出したくはないですが、北京で岩瀬投手が本塁打を打たれた時の配球などは、まさに一つ目に挙げた場面と重なります。


…とまあ、作品の細かい話はさておいて、今日はアニメについての雑談でありました。この文章を読まれた方におかれましては、もしも一曲だけ選ぶとすればどのアニメのどの曲を選ぶのか、良かったら教えて下さいませ。

以上、今日はこれにて。


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ザ・コーヴ

週末にお誘いを頂いて、何かと話題を集めていた映画「ザ・コーヴ」を見に行ったのですが、今日はそれについて簡単に感想を書いておきます。


まず端的な印象としては、
・我が国においては公開禁止にするほどの内容とは思えなかった。
・逆に言うと、プロパガンダの域を越えない事を徹底した作りになっている。
という感じでしょうか。


本作品は、一方では「イルカ漁は廃止すべき」という主張をいくつかの根拠を提示しながら繰り返しつつ、他方では、和歌山県太地町で秘密裏に行われているはずのイルカに対する残虐行為を何とかカメラで隠し撮りしようと奮闘するクルーの冒険を紹介しています。

問題は、前者についてはその根拠の大半が説得力のあるものではなかった事。それから後者については、普通の漁の光景を越えるものではなかった事。そしてそれ故にこの作品は、イルカが殺されるのは嫌だという感情論にその根拠を負う事になります。

そして作品の構造は、こうした感情由来の絶対禁止の主張を、クルーが挑む困難なミッションで覆い隠し、果たして隠し撮りは成功するのか否か?!という次元に落とし込む事で、観客の心情を作り手側=イルカ漁禁止の側に引き寄せる形になっています。

そうした深みに欠ける傾向があるだけに仕方のない事だと思いますが、個人的には、この作品の作り手から、捕鯨の歴史(太平洋における欧米列強の捕鯨船と我が国の開国、明治以降の近海での鯨の減少と南氷洋捕鯨、敗戦後の国際的な捕鯨の禁止と近海での小型捕鯨、等等)に対する関心が感じられなかった事が残念でした。


残念と言えば、この作品に登場する日本語がどのように翻訳されているのか分からない事も残念でした。作品の中で隠し撮りを企む登場人物たちは、「落石注意」の看板を前にしてその意味を調べようとせず、「この先を立ち入り禁止にしているのは、見られたくない事が行われているからに違いない」と解していました。日本人が見れば苦笑で済む場面ですが、作為的な誤訳で観客をミスリーディングさせようとする傾向をその他いくつかの場面で感じた事も確かです。だから、オリジナルで英語の字幕が出る場面は、それをそのまま残して公開して欲しかった気がします。

この場面でもう一つ思うのは、実際には「ない」ものに対して「あるに違いない」「隠しているだけだろう」と抗弁されると、どうしようもなく厄介だという事ですね。地元の方々の苦労が想像できます。。


ここで少しだけ厳しい事を言うと、地元の漁師さんなら仕方がないとはいえ、IWC(国際捕鯨委員会)の総会で日本代表として意見を述べておられた方などは、もう少し相手の反応を考えた発言をして欲しい気もしました。

例えば、日本側の主張として"killed instantly"を繰り返し主張しておられる場面がありました。喧嘩を売っているのであれば話は別ですが、これは「せめて可能な限り苦しませないような殺し方を」という理由を強調する方がまだマシではないかと。更に、仮に理由を強調しても平行論にしかならず聞く人の印象を悪くする可能性が低くない事を考えると、「殺す」という言葉を用いないプレゼンが望ましいのではないかな、と。発言内容に誠実なのは素晴らしい事ですが、言質を取られないのはもちろんの事、編集して悪用されない事に気を配った対応を、もう少し考えた方が良いような気がしました。


ともあれ、多くは突っ込みやダメ出しとはいえ、これだけの事が書けるぐらいの退屈しない作品だったのは確かなので、見に行く機会があればご検討下さいませ。という感じで。

以上、今日はこれにて。



p.s.
以下、全くの蛇足。

日曜の夜にたまたまテレビで、元NHKの方が沖縄の米軍基地問題を分かり易く解説するという番組を少しだけ見ました。ポイントは、
・嘘は(少なくとも大きな嘘は)言っていない。
・ただ、「敢えて言わない事がある」のは秘密。
・結果、特定の方向に聞き手の印象を誘導している。
という感じで、褒める事ではないのですが上手いものだなぁと。
米国と沖縄に対する誠実さの欠片も感じられない様子を見ながら、どうしてこう極端にしかならないのだろう?などと考えていたのでありました。。。


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圓楽師匠の追悼番組

迷惑メールにて、「Hi,friend!」とか「Congratulations!」などと語りかけられる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?という事で、今日はテレビの感想でも書いてみましょう。



・圓楽師匠のお話

今日の笑点は圓楽師匠の追悼特集と聞いて、実に久しぶりに見てみました。

レギュラーの面々による暴露話の中で「目黒のさんま」の話が出て来たのですが、さんまを食べるしぐさをしながら「不味い!」と言ってしまった圓楽師匠。そのままでは噺が続かないので、続けざまに何匹か食べ続けて「やっぱり旨えや」などと言って誤摩化したのだとか。また、別の時にはさんまではなく「いわし」と言ってしまい、とうとう最後まで「目黒のいわし」で通してしまったとか。

こうした事を仕出かして、それでも観客が楽しく満足できるという事は、人柄ゆえと言えるのかもしれませんし、現代風に言えば天然と形容できるのかもしれません。が、やっぱりこれは「芸」と言うべきだろうなぁ...などと偉そうな事を思いながら聴いておりました。

番組最後の圓楽師匠に捧げる大喜利では、歌丸師匠には申し訳ないですが、圓楽師匠が司会だったらどんな反応をされるだろう?と考えながら楽しんでおりました。何というか、観客や視聴者が楽しむ以上に、まずご自分が楽しまれていた方だったなぁ...と。


また、時系列が逆転しますが、お昼過ぎにはNHKでも追悼番組があって、「浜野矩随(はまののりゆき)」を拝見しました。

http://www.youtube.com/watch?v=onq30wFy0kQ


http://www.youtube.com/watch?v=qEH5D32ajMY


http://www.youtube.com/watch?v=2SpFxzXqUt4


一番印象に残ったのは噺の中で母を死なせた事でしたが、細々とした部分の表現を含め、圓楽師匠らしさが存分に感じられて良かったです。本当に長い間お疲れさまでした。



・締めの言葉

実は他の番組にも言及するつもりで書き始めたのですが、やはりこの話だけで今日は終わらせる事にします。
といったところで、今日はお開き。また来週のお楽しみ、ありがとうございました。


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動物農場、FC東京、ポニョ

今日は、最近見た映像ものの感想を書き残しておきます。書かないでいると、あっという間に忘れてしまうのが辛いところですが、とはいえ新しいものをどんどん吸収したくもあり、なかなか難しいところであります。というか、とりあえず今夜はこの辺でよしとしよう、ってななまけ心が先立ったりもするのですが。。。言い訳はほどほどにして、本題に進みましょうか。



・ハラス&バチュラー「動物農場 ANIMAL FARM」(三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー提供作品)

1954年にイギリスで作られた長編アニメーション映画ですが、ジブリが提供していたとはつゆ知らず。とある筋より情報を得て、今年はどうもオーウェルの年だなぁと思いながらDVDを購入してみました。というか、アニメのDVDを買ったのは初めてかも、と思い付いてちょっとビックリ。


作品は、名作とは言えないものの良作ではあると思いました。で、作品以上に見終わってから読んだ宮崎駿さんのインタビューが面白かったりして。「ぼくが映画化するとしたら、もっとナポレオンを複雑に描く」は全く同感だったのですが、とはいえ、原作からの簡略化が色んな部分で見られたように、あの時代にこの時間(約72分)に収めるには、この辺りが精一杯だったのでしょう。

ラストが原作と違う事については、普通にあれで良かったと思いました。方向性も幕引きも、あれしかないように思いました。簡略化については、ベンジャミンの原作での扱いが好きだったので、もう少し伏線を張っておいたら面白かったのに...とか思ったり。

また、「子供に見せるべき作品なのか?」という視点があったので、羊の合唱は意味が分かりにくいかも?などと余計な心配もしつつ。結論としては、子供の頃にこうした作品を見ておくと良いのではないかな、と思いました。「子供たちが見ることを前提につくったものではない」そうですが、自分の意見が少し言えるようになって来たぐらいの年齢の子供と親とが一緒に見て話をするには、ちょうどいいぐらいの作品ではないかと。逆に言うと、完全に子供向きというわけではなく、かといって大人向けというには少し単純すぎる、という感じでしょうか。


仮に理想が破れたとしても、その理想に至る流れそのものを否定する事はできれば避けたいと、自分は思います。そこで、実現過程においてリアリズムをどう取り入れるのか?という問題が生じるわけですが、宮崎さんは戦前の日本について「リアリズムを失ったのが原因」とインタビューで答えておられました。自分が思うのは、情勢が急激に変化して「リアル」が見えない時に、その複雑怪奇さゆえに尻込みして理解や責任を放棄したり、見えているつもりになってリアルを軽く扱ったり、ではなく。やはり、愚直に最後まで考え続ける事しか、理想を追って生きて来た先人たちに応える道は無いのではないかと。つまり、最期に至って初めてリアリズムを失ったか否かが分かるような苦行に身を置く覚悟が問われるのではないかなぁと、そんな事を考えていたのでありました。



・FC東京

次はサッカーの試合。最近評価が高かったFC東京の試合を見てみようと、先週の連休にビデオに撮っていたものです。なので、今節の試合ではなく一つ前の大宮戦です。

まず注目の石川選手ですが、公式戦の連続得点は途切れたものの、一段高いレベルに到達した雰囲気を存分に発揮していました。与えられた状況においてプレイの先読みが図抜けているというか、もとからあった技術の高さを基本に、精神的にも充実しているようで、頼もしい限りであります。

ただ、それ以上に個人的に好評価だったのがFC東京のチーム全体の雰囲気なのですが、ミスをカバーする意識が全体的に高く、それが攻撃時のチャレンジを始めミスを怖れない前向きな姿勢に繋がっているようで、いいチームだなと思いました。やはり減点法のチームよりは、ミスをしても取り返したらチャラというチームの方が好感は持てますね。

ただまぁ、夏の暑い時期にナビスコ杯の試合もあって過密日程という辺りで、この調子を維持できるとは考えにくいのが難しいところで。今はチームと個人とが互いに良い効果を与え合っている状況ですが、それが今節はどうだったのか、気になるところであります。苦しい状況の中でチームを救える個人が出て来たら勢いがつきますが、どうなるのか今後に期待しております。

あと、他に目に付いたのはルーキーの米本選手で、普通に上手いな~と。このまま順調に成長して欲しいところですが、どうも(サポの方には申し訳ないですが)期待の若手が伸び悩むチームという印象があるだけに、不知火型の呪いを打ち破っているっぽい白鵬関辺りに助力願えるとバッチリ、かもしれません(笑)。



・宮崎駿「崖の上のポニョ」

何故か見る機会があったので、最後に簡単にこれについて。ちなみに、今世紀に入ってからのジブリ作品は、これが初見だったりします。

不思議なのは、細かく見れば見るほど問題と思える事が増えて行くにもかかわらず、それらを統合して一つの作品として成立させている鍵が見えないこと。正直に言って、ストーリーは破綻しているし話の流れもデコボコしているし問題行動は多いし主題歌の音程外しすぎだし声優はあれだし・・・と、貶す要素には事欠かないのに、しかし紙一重でそれらを繋ぎ止めている力は何なのだろう?という感じでした。宮崎監督にはこの世ならぬ力が見えているとしか思えないような。。。

おそらく、そうした思考の方向性は、自分たちが向かうべき正しい道ではなく、また監督の望むところでもないのでしょう。進むべきはもっと単純な、呪いを祝福に変えるようなストーリーであって、そこにはもう監督はいない、という事なのかもしれません。

とりあえず個人的には、作品が幕を閉じて藤岡藤巻の声が聞こえた時にほっとしたのでありました。ちなみに、彼らについて昔書いたものはこちら→Mステ



以上、何やらよく分からない物言いが多かった気もしますが、今日のところはこの辺で。
読んで頂いてありがとうございました。


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芸術に溺れる秋

最近は経済絡みの本を読んだりで実用書率が高いのですが、それはそれで面白さがあって良いのですが、やはりああいう読み物は読者から創造性を奪い易いわけで。

理解を深めたい欲求もあるのはあるのですが、それ以上に気分転換を求める声が自分の中で高まって来るのが面白いところです。

やはり自分は真面目な事には向かないのかもしれません(笑)。


という事で、気晴らしの記事でも。



・BSの美術系番組

番組表で発見したところ、明日の土曜日からBS日テレで「画家×画家」なる新番組が始まるのだとか。第一回目は「ルネサンス三大巨匠の光と影、天才たちの奇跡の時代」との事で、これはちょっと楽しみ。水曜日にも再放送があるみたいなので、興味のある方はどうぞ。

ただ、ここのところBSで美術系の番組が多くて、全然フォローできていないのが悲しいところです。以前からあるBSジャパンの「美の巨人たち」、BS-Hiの「迷宮美術館」に、この春から始まったBS-i「かくて名画は生まれた」を毎週録画しているのですが、すっかりHDDの肥やしとなっております。

「迷宮美術館」などは、この春から45分放送になったわけですが、1時間番組だった時代の方が観ていた気がするという変な現状。というか昔は90分番組だったわけで、時間の短縮によって逆に観る意欲が減ってしまうという負の連鎖に陥っている感じです。目の保養をしたいと思いつつ、結局、先日まとめて消去しました。で、あとの番組はどうしようかなぁ・・・。今年も芸術に追われる秋になりそうです。。。



・音楽

大人の科学マガジンの別冊「シンセサイザー・クロニクル」を遂に購入。付録はどうせ値段なりだろうって事であまり買う気はなかったのですが、ちょっと立ち読みしたら記事のほうがかなり面白そうだったので衝動買い。

冨田勲さんからYMO、テイ・トウワ、石野卓球、レイ・ハラカミ、中田ヤスタカ各氏に加え、植松伸夫さんまで出て来ます。あとCORNELIUS!たまたま先週末にフリッパーズを聴いていたので、余計にテンションが上がってしまいました。

付録も買った以上はちゃんと組み立てたいですし、連休が楽しみです。



以上、そんな感じで今日はこれにて。
読んで頂いてありがとうございました。


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映像作品のセリフについて

どうにもまとめられそうにないので、問題提起ぐらいの気持ちで書いてみます。


緒形拳さんの追悼という事で、二週間ほど前だったか(追記:10/12にTBS系列で放送)に、文化庁の賞を取った「ディア・フレンド」というドラマが放送されました。で、たまたま途中から観たのですが、その時に思ったこと。

「やたらと説明的なセリフが満ち溢れている状況を、どう思っておられたのだろう?」

ドラマは安っぽい上に展開も今ひとつで、悪い意味で「いかにも受賞しそうな」作品だっただけに、余計に気になったのでした。


テレビにしろ映画にしろ、映像作品の最大の特徴は、当たり前ながら映像にあるわけで。にもかかわらず、このドラマでは映像を重視しているとは思えない場面が多くありました。

特に、言わずもがなの事まで登場人物に語らせ、かつそのセリフは冗長で分かりにくく、言葉を推敲した痕跡が全く感じられない場面に出くわすたびに、シンプルな動きを追求されている(ように見えた)緒方さんの本音を伺ってみたいと、そんな事を思っていたのでした。


ただ、今ふと思うのは、もしも尋ねてみても「別に...」というぐらいの返事しか返って来ないような気もします。何というか、諦めているというわけではなく、「それは自分の仕事じゃない」といった感じだったのかも?・・・と。

自分の様に改善を求めたいと思っている立場からすれば、「名の通った大物に意見を表明して欲しい」なんて無責任な期待をどうしても持ってしまうわけですが。「自分の仕事は別にある」という意識だったからこそ、今回自分が気になった様な点にはこだわらず、色んなドラマにも出演されていたのかな、と。

そんな感じで今のところは捉えているのですが、問題提起の意味も込めて記事にしておく次第であります。


以上、今日はこれにて。
読んで頂いてありがとうございました。



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ジャンルはどうしたらいいのやら?

何も書かないままに少し間が空いてしまったので、近況がてらに最近の話でも書いてみましょう。

週末にWOWOWで放送していた松本さんが監督の「大日本人」を観て、それから録画してあった野田さんの「THE BEE」を二本立て(日本バージョン+ロンドンバージョン)で観ました。少し挑んでみたものの、やはりレビューは難しいので、感想程度に。


・大日本人

覚悟していたほど、映画とかけ離れていたわけではなかったかな、というのが第一印象。ただ、この作品を映画と呼びにくいのは同感。

松本さんには言いたい事が沢山あるんだな、ってのが端的な感想でしょうか。失敗しているのは、一作にまとめ込もうとした事と、今の時代を読みきれていない事とか。要するに経験の問題だったり。とにかく、この作品を活かすには、どんどん映画を撮り続けないと・・・という感じで。

長年に亘って彼のお笑い作品に触れてきたから、何となく大枠は理解できたつもりですが。観る人を極端に選ぶ作品だな、とか。映画としての過去を辿れないわけではないですが、一度お笑いを通さないと遡りにくいだけに、外国の方には辛そうな感じです。たけしさんの場合は、ビートたけしと北野武を使い分ける事が効いているのかな、なんてのは少し飛躍してますが。


たけしさんが国内の評価を不動にしたのは10年前のHANA-BI辺りだとして、丁度その頃に松本さんが作ったコント集にVISUALBUMというものがありました。自分はこれを観た時に松本さんも映画の世界に行くのだろうな・・・と思ったのですが、それから考えると随分時間が掛かったな、なんて考えつつ。

それが5年後の2003年にDVD化された時にも同じ事を思ったのですが、あの名作をものにしてしまったが故に・・・という部分はあるのかもしれません。そういう点でも、たけしさんの場合は巡り合わせが良かったのかな、とか。勿論、才能があってこその巡り合わせなのは当たり前ですし、90年代前半を作品をコンスタントに作り続ける事で乗り切ったからこそ、ってのもあるでしょうけれど。


何やら、過去を語るおっさん状態に陥りそうなので、次に行きましょう(笑)。



・THE BEE

筒井さんの原作が懐かしい、ってのが第一印象。質についての議論はさておき、今なお作品を発表し続けておられる事は、素直に凄いと思います。

観に行きたかったなぁ・・・ってのは後の祭りとして。二つの公演を連続で観る事で、野田さんの意図やら遊び心やらがかなり分かりやすく伝わった気がするのですが。特に、ロンドンバージョンに日本語をどこまで入れるか、という辺りが時に興味深く、時に笑えました。


少し残念なのは、日本バージョンの情報量の多さ。これは観客の理解度を考えての事か?ってのが自分の深読みでなければいいのですが。松本さんの作品を観た後だけに、敏感になっているからかもしれませんが。野田さんにも、かなり言いたい事が積もり積もっている気配を感じてしまったのでした。

その辺りがより詳しく判るかと楽しみにしていたキルですが・・・。放送日を勘違いしていて、見逃してしまったのが残念。。。


しかし、完全に海外を視野に入れている野田さんの作品も面白いのですが、昔の作品を久しぶりに観たいなぁなんて思ったりして。「贋作 桜の森の満開の下」とか、確かLDでは出ていたはずなので、ここはやはりプレイヤーを購入すべきか?などと、またぞろ妄想を逞しくする昨今であります。



・MUSE

ついでに音楽のお話。

偶然のきっかけから2002年を回顧した事は既に書きましたが、その後もその流れで「By The Way」とかを聴いていて。そうこうするうちに新しいアルバムが出たので、MUSEの過去のアルバム4枚をiPodに入れて繰り返し廃人のように聴いておりました。

4th.「Black Holes And Revelations」を聴いていて思うのは、確かにこのアルバムではかなりポップ寄りになっている彼らですが、普通にロックとポップは両立するって事で。んで、Invincibleとかを聴いていて、しみじみと物思いに耽ったり。
YouTube - Muse - Invincible (Official Video)


And during the struggle
They will pull us down
But please, please let's use this chance to
Turn things around
And tonight we can truly say
Together we're invincible.



特に捻りのないストレートな歌詞ですが、これを普通に日本語で書こうとすると、かなりの確立で陳腐なものにしかならないわけで。こうした言語に固有のイメージの違いは個人では如何ともしがたいわけで、故にそれを活かせば良いって事なのでしょう。

しかし、こうした聴いているとバンドを演りたくなるミュージシャンって良いですね。3ピース+キーボードなんて編成でやってみたいところです。ドラムをするならベタにStockholm Syndromeとか希望しつつ。
YouTube - Muse - Stockholm Syndrome (live @ glasto 2004)

とりあえず、Plug in Babyのイントロのギター・リフをコピーして遊んでおります。備忘録的に記録しておくと、こんな感じ↓。
|----------------------------------|
|-----------------------7h8p7------|
|-----6-----6-7---6-7-9------9-7-6-|
|-8-9---8-9-----9------------------|
|----------------------------------|
|----------------------------------|

この曲、ちゃんと採ったわけではないですが、コード的にはF#→G→Dの繰り返しで。サビでDの代替コードとしてBmになっているぐらいだと思うのですが。それでここまでの曲に仕上げるのだから大したものです。
YouTube - Muse - Plug in Baby (live at reading)

という事で、関西辺りでMUSEのコピーバンド結成の志がおありの方はご一報下さいませ(笑)。で、関係ないですが、YouTubeで検索する時に「むせ」と入力しちまった事は、ここだけの秘密です。。。



以上、だらだらと書きましたが今日はこれにて。
読んで頂いてありがとうございました。



p.s.ペットのひみつ日記

2008.04.15
とくにかくことがないの

そんな日もあるやね


よんだ2008.04.16
最近を読んだ
死者を悼むのかー

よんだ2008.04.17
最近を読んだ
訪問頂くんだよ

かんそう2008.04.18
最近を読んだ
ぞうを読むんだよ

かんそう2008.04.19
最近を読んだ
分析するんだよ

よんだ2008.04.20
最近を読んだ
程度になるんだよ

読みまくってくれてありがとう。
前もってある程度の分析をして、訪問して死者を悼んだ後は、空気を読んで適当においとましましょうね。


う~ん2008.04.21
きょうはなにをしようかな

久しぶりにブログを書いておりますです。


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汝は何故その手のヴィデオを観るのか?

そんなもん、好きだから、に決まっているわけですが。

過去に、寝る間も惜しいと夢中になって画面にかじりつき、翌日徹夜で通学するといった経験がある人ならば、その味を忘れる事など不可能だという事に同意頂けるのではないかと思います。

が、そこからもう少しだけ掘り下げてみようと思った週半ばの深夜、皆様いかがお過ごしでしょうか?悪い子は一緒に不健康な真似をして、睡眠は会社でとって下さいね。



さて、最初に結論を書いておきますと、その手のヴィデオは、全くもって何の役にも立たないからこそ、観る価値があるのであります。

例えば、テクニックを学ぶ為に観るという誤解を時折耳にするのですが、観ただけで釣果が倍になるような魔法の技術があるわけもなく。仮にあったとしても、ヴィデオを観るだけで身に付くわけも無い事は自明でありましょう。

そもそも、画面の向こうで発揮されているテクニックは基本こそが全てだという事を雄弁に語っており、それ故に、テクニックを身に付けたいと願う人ならば、こんなものを観るよりは早急に実践に赴くのが吉であります。


或いは、興奮を味わう為に観るのでは?という誤解も有名であります。

しかしながら、それは順序が逆というもので、観る事で結果興奮する事はあっても興奮する為に観るわけではなく。

更に、一時の興奮を得たとして、冷静になってみればそれは画面の向こうの出来事で、自分が主人公ではないと気付いた時の虚無感を覚悟してまで求めるに値するとは思えず。


故に、この手のヴィデオの鑑賞法としては、無意味な事を楽しむと、それに尽きるのであります。


ではここで、具体的な鑑賞法をご紹介しましょう。

それはひとえに画面の向こうで横たわっているその姿・形を、ありていに言えばみずみずしくピチピチしたその身体を、ひたすら愛でる事であります。

その観点からすると、見栄えの悪いおっさんの姿などは最小限に止めて欲しいところでありまして、自己主張をする男などは論外でありますが、様々な観点から鑑みて男優の存在を全く無くしてしまう事が不可能なのが辛いところであります。

故に、ヴィデオに登場する方々につきましては、素材の良さを最大限に引き出して、派手さも無駄もできる限り排した捌きっぷりを披露して頂きたいと願うものであります。


思いがけず熱く語ってしまいましたが、とりあえずこんな感じで。


以上、本日は釣りヴィデオの魅力について語ってみました。
今日はこれにて。
読んで頂いてありがとうございました。


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TVピーポー

ついでに、最近観たものについて簡単にまとめておくと。



・Mステ他

チャットモンチー。彼女らはどこを目指すのでしょう?歌を聴きながら、矢野顕子さんとコラボして欲しいなとふと思ったり。「とび魚のバタフライ」を披露していたのですが、ベースが良いですね。

コブクロ。やはり日本人なので歌謡曲は基本的には好きなのですが。初期の彼らは80年代中心歌謡曲ってイメージでしたが、そこに止まらずえらく範囲が広がっている印象。
欲を言えば、70年代フォーク同様、同じ情報量で歌の長さを2/3にできないかな、と。自分がパフォーマーの時には曲の長さが実に頼りになるだけに、大きな声では言いにくいのですけどね。

桑田氏。歌謡曲路線。でも決して悪くはないのですが。「明日晴れるかな」のコーラスが無ければまだ何とか。いけるかも?
気分を変えて、クリスマスの番組(?)で披露していた「白い恋人達」について。「忘れられたBig Wave」以来、クリスマス系の曲や「あなただけを」などで検討されてきたBeach Boys系譜の決定版。ベタではありますが、とても上手く曲に溶け込ませたと思います。厳しい事を言うと、自己模倣に進歩があったのはこの頃までかな、という気もして。ちょいと哀しい。

何だかんだで、今年は例年になくJ-Popを聞いたかも。で、ジャニーズの方々がやたら多い印象なのですが、これだけ各種グループをデビューさせてヒットさせるジョニーさんはやっぱり凄い、のかも。



・CM

こういう作品を作れるのが羨ましいなぁ。。馬鹿馬鹿しくて素敵です。



・伊丹監督

没後10年ですか・・・。しかし、確かに1998年って、色んな事が終わった年だったのかもしれませんね。



何だか、酒場で管を巻くおっさんの独り言状態になってきたので、今日はこれにて。
読んで頂いてありがとうございました。


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